流されるように、彼との生活をはじめました

3日目から泣きながら行き、帰り、休日もふとした瞬間に涙が出てきて止まらない。仕事中も気を抜くと涙が出てきそうでした。そうするまいと一生懸命でした。涙が枯れることを知らない毎日でした。

朝起きて
準備をしながらパンをかじる

「そろそろ行くね」と言って ぎゅーと抱きしめる
ぽろぽろと涙が出てくる

「いってきます」と家を出た後 駅まで向かう道のり
涙が零れてる

テレアポしながら涙が溜まるのを感じる
怖さのあまり 息をするのを忘れる
御手洗でこっそりと涙をこぼす

彼の家に帰る
「もういやだ」「無理だよ」「これ以上はできない」
そう思いながら 辞めたくて辞めたくて
気がついたら泣いている
たった数日しか働いていないのにこんなになるなんて
自分はおかしいと思う
だから他人に言いたくない
言ったところで「そんなの甘えだよ」
と返される落ちが見える

だから彼の前でもただ、泣いていた。
彼の胸の中でただひたすらに、毎日泣いていた。

社会人3日目から涙が枯れることの無い日々

そんな社会人生活の8割くらいを彼の家で過ごしていました。(そもそも母数は約半月なんですけどね)

結局、半月しかもたずに辞めてしまいましたが、辞める数日前に「1ヶ月みずちゃん貸してよ」と彼に言われました。

彼の目に、私がどのように写っているのかが全く分かりません。世間の常識的には、私の置かれる状況に対して「甘えだよ」って言われると思います。きっとそれが普通です。それに毎日泣くような人は煙たがられるものだと思います。

それなのに彼は「うちにおいで」と言うのです。

どうしてそんな言葉が出てくるのか、私には分かりません。どうしてこんなに泣いてばかりで、正社員も辞めてしまった私をそばに置いてくれるのか、全然分からないんです。どうしてなの？

そんな疑問を持ったまま、家に帰るのも後ろめたくて、父と顔を合わせたくなくて、また彼の言葉にうんと甘えて、
「1ヶ月みずちゃん貸してよ」
という言葉に流されるように、彼との生活を始めました。

なんなら彼は「そのまま一緒に住んじゃおうよ」なんて言うのだから、本当に彼のことが全く分かりません。彼は宇宙人みたいです。考えが全く理解できない。

実家暮らし
家事は基本的にできません
居酒屋さんでやっていたのでお皿洗いだけは好きです
部屋は汚いけれど掃除は好きです
現在無職 バイトもなし

そんな私が彼との生活を始めてしまいました。
こんなんで、いいのかな…

そう思ってしまいます。そう思わざるを得ない。
後ろめたいことが多すぎる
こんなのダメだって思う

でも、今のぼーっと無気力な私が実家にいて、どうにかなるとも思えないし、だったら彼のところへ行ってしまおう。だから、彼の考えや思いなんて、私にはさっぱり分からないけど、行ってみようと思います。

結局流されるままに、1ヶ月の彼との2人暮らしをはじめます。