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ボロボロになる前に

傷ついた心は元には戻らない

壊れたおもちゃが戻らないのと同じ

風邪は寝れば治る

でも心はそう簡単じゃない


それを私は痛いほどよく分かっているつもりです。「死にたい」って毎日思って、死んでしまおうかと思う日々が、昔にありました。

その日々は日記に残されています。
普段は主観的なのに、その時は酷く客観的で「私はボロボロなんだろうな」「酷い顔してる」「力の無い目をしてる」「ニコリともしてない」と自分を観察していました。自分が自分じゃないみたいでした。

そこから抜け出しても、それは今までの私じゃ無かった、そんな気がしています。昔の私はもっと素直に貪欲に、周りも気にせずひたすらに、自分を信じて自由に好きなだけ努力していた。そう思います。

でも、そんな私はもういません。
周りから飛び出すぎないように、程々に努力することにしました。または “できるキャラ” を作って今まで以上に高みを目指しました。周りも気にせず、素直に貪欲な私は、もういません。

心の傷も永久に消えることはないでしょう。
心の奥でずっと抱えていくんだと思います。
長い年月をかけて、昔のことも人に表情変えずに話せるようになりました。前は絶対に話さなかった。涙無しなんて無理だった。でも辛い日々を思い出して泣く夜も無くなりました。


そんな辛かった日々は、そうなる前に身を引くことが必要だと、そんな教訓をくれたのだと思っています。死にたくなるまで頑張っちゃダメ。無理しすぎちゃダメ。それは、またそんな辛い日々を過したら今度こそ、私は生きる選択をしないような気がしているからです。

その前に、私は社会人11日目にして、
「辞める」選択をしました。



初任給のもらえる4月いっぱいは続けるつもりでした。
そもそも1ヶ月しかもたないなんて、おかしいですよね。これは私がおかしいんでしょうか。それともそんな企業がおかしいんでしょうか。

その日、同期が辞めました。私は前から相談等していて、一緒に辞めると楽だからみたいな雰囲気を感じて辞めました。辞めることを後押しするみたいな雰囲気があるのも変な話じゃないですか?
その前にも他の部署では3人辞めてるみたいです。

早期退職は私に問題が無い訳では無いかもしれません。
辞める時には「あなたは繊細すぎる」「ストレス耐性無さすぎるから付けようね」と言われました。これは、私のせいなのでしょうか。「家族や彼氏が死んじゃったらどうするの?大変だろうね」とも言われました。大変じゃないわけ無いですよね。それとも私のこの感覚がおかしいのかな。

「あなたは繊細すぎる」と私の性格や性質を否定されたような発言に心に傷が付くことはおかしいのでしょうか。背の低い人に「チビ」と言うのと変わりないように思います。

「もう無理です辞めたいです」というのは私のストレス耐性の問題なのでしょうか。ストレス耐性は付けれるものなのでしょうか。

辞め際まで計3回、自分を否定されたような1対1での話し合いがありました。私はそんなにおかしな人なのでしょうか。もう自分の感覚が信じられません。


すでに私の体調はぎりぎりでした。
腹痛は日に日に増していきました。
耳鳴りの時間が増えていきました。
3日目から泣きながら行き、帰り、休日もふとした瞬間に涙が出てきて止まらない。仕事中も気を抜くと涙が出てきそうでした。そうするまいと一生懸命でした。涙が枯れることを知らない毎日でした。
これは普通の状態なのでしょうか。

私はもう自分が危ないと思いました。
このまま続けていたら、昔のような生きることを辞めたくなるような日々に完全に突入してしまうと思いました。4月中続けられるかも怪しいと感じていました。次、そんな日々になったら私は生きることは選べない。だからそれだけはダメだ。

それに、私の性格を否定するようなところに居ることは、私が私を無視して殺してるも当然だと思いました。自分が辛い空間に居続ける必要は無い。そんなの自分に失礼だ、と。私は私のままで生きてみたい。それだけなんです。繊細さを失ってまで生きる必要はない。私から繊細さを取るのなら、心臓あげるから私をロボットにすればいい。

だから、仕事を辞めました。
社会人11日目のことでした。






辞めてから数日が経ちました。

家に帰ると、先のことも考えない決断に責めた声が耳に入ります。「これからどうするの?」「どうやって働くの?」何も考えていないでごめんなさい。でも、まだ死にたくないし、死にそうになるまで働いたらどうせ私は生きていられないから、その選択をしたんです。なんて、きっと伝わらない。

死ぬ前に、そうしない選択をしたまでなんです。

ボロボロになるまで、それこそ死ぬ直前まで働いたらみんな「大丈夫?」「大変だったね」と慰めてくれるんでしょう。でもその前に下した決断には、そんなこと言われない。言われるとすれば「元気そうだからまだ続けられたんじゃない?」でしょう。ボロボロになるまで頑張り続けないと認められない世の中はおかしい気がします。それともやっぱり、世の中と違う私の考えがおかしいの?

これからやることも、やりたいことも、
全然ありません。決めてません。見えてません。

こんな人生私だって嫌だよ。
今まで頑張った先がこれなんて、報われなさすぎるではないか

でも、これが私の人生だから、
絶対に変えてやるんだ。

心も身体もまだ戻りません。
腹痛はやっと落ち着きました。夜中には何回か目覚めてしまいます。朝も早く目覚めてしまいます。二度寝ができなくなりました。起きた瞬間から寝落ちるまで、ずっと頭がフル回転で頭が休んでる感覚がありせん。一度ぐっすり眠りたい。耳鳴りもかなり残っています。静かな時間が好きなのに、静かだとずっと耳鳴りしていて落ち着きません。

だから外に出たくないし、動きたくない。
というより動けない。
未来の不安が大きすぎて、ぼーっとすることもできません。
なのに頭の中はずっといっぱい。
一度休ませて



ただ、辞めてよかった。解放された。
まだ生きられる。

そう思っています。

彼くんありがとう。
自分より先に彼くんの方が私の危険を察知していたと思います。よく考えたら毎日泣いてたよね。朝も帰ってからも、休日も。「辞めたい」ばかり呟いて、気を悪くさせていないか不安です。せっかく一緒に居たのに泣いてばかりの私を見せてごめんなさい。私一人じゃたぶん、辞める勇気も無くて、また死んじゃいたくなる日々を過ごしてボロボロになって辞めていく未来を辿ったような気もする。もしかしたら、働き続けてめちゃくちゃ稼ぐ未来があったかもしれない。でも、本当にめちゃくちゃ死ぬほど辞めたかった。無理だった。合わなすぎた。業務も社風も、なにもかも。辞めてからもぼーっとした日々を過ごす私を見て、背中を押さなきゃ良かったなんて、思っているかもしれないけど、そんなこと思わないでほしい。私がした決断です。背負わないで。おかげで死なずに済んだよ。ちゃんと生きていけるように頑張るから、少しだけお暇させて。


親不孝な娘でごめんなさい。
なんだかんだ優等生の私だから信じたくないよね、こんな姿。私もだよ。本当にごめんなさい。こんなはずじゃない、なかったよ。私だって本当に嫌だ。

でもね、たぶん私ならなんとかなると思うんだ。

今は動けないけど、充電されたらきっと動ける。

だからしばらくそっとしておいて。





自分でも半分放心状態な気がします。
体調が戻らないし、心もずっと不安定。
ニコリともしてない気がする。
それこそ今だって危ない状態だろうね。
でも、すごく安心した。もうあの仕事しなていい、あの空気を吸わなくていいって。よかったほっとした。



ここから先は「辞めてよかった」と思えるようにするだけ

目標は私らしく生きること
繊細さを失わないこと。むしろ使っていくこと。

でもその前に、ほんの少しお暇させて。

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