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「全国最中図鑑」49 「庚申最中(さる最中)」(大阪府大阪市)

大阪の四天王寺庚申堂の境内には、三猿堂さんえんどうというお堂がある。庚申信仰では猿が庚申尊の使いとされていて、「見ざる・言わざる・聞かざる」の三猿の木彫りの像が祀られている。「病気に勝る」「魔も去る」との縁起をかついで痛みに効くとも言われ、また、庚申の日に願い事をすると成就するとも言われている。
大正13年から庚申堂前で営業している、日本初の甘納豆専門店「青山甘納豆」で、この逸話にちなんで作られたのが「庚申最中(さる最中)」。
砂糖控えめで素材本来の味を楽しめる甘納豆は絶品で、全国菓子大博覧会で名誉総裁賞を受賞している。その自慢の粒あんを別包装にして、食べる直前に合わせる手作り最中は、口の中でとろけるような贅沢な食感。
愛嬌たっぷりのかわいいお猿さんの形をした皮は、パリパリで香ばしく、実に美味しくて、食べだすと止まらない。

青山甘納豆
大阪市天王寺区北河堀町9-22

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日本を代表する和菓子の一つである「最中」。香ばしいパリパリの皮とともに餡を頬張れば、口の中にふわっと広がる品のよい甘さ。なんとも幸せな気分になるお菓子です。編集スタッフが取材の途中で出会った最中のなかで、ユニークで忘れることのできないご当地最中を紹介していきます。

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