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りゅうたまリプレイ『天空に消える滝 ―Bパート―』

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このリプレイは、かれこれ11年前ぐらいに、当時自分のサイトで開催したチャットセッション(オンラインテキストセッション)を編集したものになります。 実は「天空に消える滝」シリーズ… もっと読む
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プロローグ

プロローグ

あまりにも高い場所から水が落ちるため、中空で水が四散してしまう滝。
『天空に消える滝』と呼ばれるその滝の麓では、空を覆い尽くすかのような虹たちが見られるという。

一生に一度はたびに出なければならない世界で出会った、3人旅人たち。
彼らはその美しい光景を見ようと、麓の街まで一緒に旅をすることになった。

そんな彼らに待ち受ける事件とは……?

※これはTRPGシステム『りゅうたま』のリプレイです。

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【第一章】天空に消える滝の街テファル <第1話> 旅人、宿を探す

【第一章】天空に消える滝の街テファル <第1話> 旅人、宿を探す

この章から、シナリオ本編に入ります。

『天空に消える滝の街』テファルとはどんな街なのでしょうか。
そして旅人たちを待ち受ける事件とは?

~~~~~~~~~~

【リュールエン( GM )】:じゃあ、映画的に、プロローグなんかを。

遠くから見上げると、その滝は上空から確かに降り注いでいた。
滝が落ち、霧がかった中空に、遠目でもちらほらと小さな虹がかかっているのが見える。きっとあの下に行けば、も

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<第2話> 旅人、泥を洗い流す

<第2話> 旅人、泥を洗い流す

ようやくテファルに着いた旅人たちは、宿をさがしに広場へ。
泥を洗い落としたい彼らはお風呂に入ろうとしますが……。

~~~~~~~~~~

リュールエン( GM ):では皆さん、客引きにひかれてフンテラールへと向かいます。「旅の方ですね」、一目見ただけで、フロントの方にそう声を掛けられました。

ミィム:泥だらけ~。

ゲオルグ:そりゃまぁ、そうでしょうに(笑)。

凛:「こんばんはー。とめてくだ

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<第3話> 旅人、ついに虹を見る

<第3話> 旅人、ついに虹を見る

ひとっ風呂済ませてすっかり上機嫌の旅人たち。
彼らはいよいよ目的の場所、上空に広がる虹たちを見に行きます。

~~~~~~~~~~

リュールエン( GM ):では、お風呂からでた皆さんは、貸衣装姿で広場の中心へと向かいます。お風呂へと足を運ぶ人は多いのですが、夕方から虹がそろそろ見えなくなってしまうので、広場の中心へと足を運ぶ人はほとんどいません。

ゲオルグ:「急がへんとなぁ」

ミィム:「だ

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【第二章】空からの贈り物 <第1話> 旅人、降ってきたものをどうするか相談する

【第二章】空からの贈り物 <第1話> 旅人、降ってきたものをどうするか相談する

幕間その1
セッションが一区切りついたので、一旦休憩を兼ねた雑談タイムを設けています。
雑談もTRPGの醍醐味の一つと考える私は、幕間の会話もリプレイに収めることで、より実際のプレイの様子を感じていただけるのではないかと思っています。

リュールエン( GM ):というわけで、一旦休憩しましょうか。お手洗いに行きたくなっちゃったので(笑)。

ゲオルグ・ロット(PL3):了解ですー。

ミィム:は

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<第2話> 旅人、夜のテファルを練り歩く

<第2話> 旅人、夜のテファルを練り歩く

コインとコインの情報を聞き出すため、観光がてら夜のテファルに繰り出します。果たして成果は……?

リュールエン( GM ):では皆さんは、フンテラール宿の貸衣装姿で、街を練り歩くことにしました。夕方かなり日が落ちて、そろそろ夜の帳が折り始める頃、運河沿いでは何軒(?)もの屋台が軒を連ねています。凛:「しゃけのきりみは~いらんかねぇ~(おっさん声で)」

ミィム:凛ちゃん、鮭の切り身持ち歩いてるんで

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<第3話> 旅人、「舟」で夕食をとる

<第3話> 旅人、「舟」で夕食をとる

夜の運河に浮かぶ水上レストランに乗り込んだ旅人たち。
彼らの求める情報はあるのでしょうか。

リュールエン( GM ):では、乗り合いの食事処舟に乗るということで。乗船料に 5 G 必要ですが、ご飯は普通の値段で食べることができますよ。

凛:はーい。ご飯はいくらになりますか?

リュールエン( GM ):うーん、普通 3 G ~おいしい 30 G まで。30 G 以上出せば、翌日は +1 でコン

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<第4話> 旅人、スイカを買って宿に帰る

<第4話> 旅人、スイカを買って宿に帰る

バドガール……もとい、テファガールとなって、酔っ払いたち相手に情報を聞き出した旅人たち。

目的を果たして宿に帰る彼らだったが……。

リュールエン( GM ):さて、舟から下りると、かなりいい時間ですね。屋台もそろそろしまい出すお店がちらほらと見えます。

凛:「じゃあ、今日のところは宿に帰りますか?」

ゲオルグ:「そやね。帰ろうか」

リュールエン( GM ):では、宿に帰る、ということでよ

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【第三章】来訪者 <第1話>旅人、訪問者に戸惑う

【第三章】来訪者 <第1話>旅人、訪問者に戸惑う

幕間その2幕間その1と同じく、休憩を兼ねた雑談タイム。GMやPLの交流の一時として、楽しい時間を過ごしています。

ミィム(PL1):ちなみに、さっき言ってたハガレンの曲(とURLを紹介する)。

凛(PL2):これはいい曲!……すみません、ちょっとご飯食べてきます>_< 10~15分ほどお待ちください・・・。

ミィム(PL1):いってらっしゃいませー

 ~30分経過~

リュールエン( GM

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<第2話> 旅人、買い物に行く

<第2話> 旅人、買い物に行く

「コインコレクター」ゼニー・ガメッツとの交渉から一夜明けた旅人たち。
本日はどんな観光をするのでしょうか?

リュールエン( GM ):ではゲオルグの警戒が効をそうしたのか、何事もなく次の朝を迎えることになります。次の朝になったので、コンディションチェックをよろしくお願いします。

ゲオルグ:警戒ってほど何もしてませんが……おはようございます。

ミィム:おはようございます~(ぺこり)。

ゲオル

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<第3話> 旅人、生地市場を堪能する

<第3話> 旅人、生地市場を堪能する

水上タクシーのようなゴンドラを降りた旅人たちを迎えたのは、テントが一面に並ぶバザール島でした。

果たして旅人たちは、目的の品を手に入れることができるのでしょうか……?

リュールエン( GM ):さて、着いたところなのですが、ここは元々湿地の中らしく、昔の人が頑張って埋め立てて作ったところのようです。ちょっとした島みたいになっています。で、そこには、テントをいっぱい広げたお店がずらっと並んでいる

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【第四章】コインを巡る冒険 <第1話> 旅人、シップレースを味わう

【第四章】コインを巡る冒険 <第1話> 旅人、シップレースを味わう

幕間その3
緊張感のあるシーンで中断した今回は、GM の頭を冷やすのと PLさんの晩ごはんを兼ねて休憩を取ることにしました。

ミィム(PL1):おぉ。いいところで!

ゲオルグ・ロット(PL3):半分きたのですね。

リュールエン( GM ):てか、15分ぐらい休憩していいでしょうか?(笑)

ゲオルグ・ロット(PL3):どぞどぞー。

ミィム(PL1):はい、もちろん。

ゲオルグ・ロット(P

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<第2話> 旅人、シップレースで苦戦する

<第2話> 旅人、シップレースで苦戦する

シップレース:第二ラウンドリュールエン( GM ):では 2 回目です。落ちた人がいれば、助けることが可能です。

ゲオルグ:ちなみに深さ、どれくらいです?

リュールエン( GM ):足はつかないですね。<深さ

凛:「ろ、ろーぷとかないですかっ!」>船頭さん

ミィム:すぐにヨーヨーなげます。「つかまってください!あ、ヨーヨーだから戻ってきました@@」

リュールエン(GM)&凛:(笑)。<ヨ

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<第3話> 旅人、「◯田」息子の存在を知る

<第3話> 旅人、「◯田」息子の存在を知る

リュールエン( GM ):と、その時、街の人達から、こんな声がもれてきます。

街の人A:「おい、◯田……もとい、ロックの息子、この街にいるらしいぜ!それも相当深い傷を負ってるってよ!」

凛:「え?」

ゲオルグ:「キナ臭い話になってきたなぁ……」

街の人B:「え?どこかに冒険に出てたんじゃなかったの?」

凛:「む、むむむむむ、息子さん、来ているんですか?って怪我?!」

街の人A:「それが

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