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京都西陣の海外文学専門店モンターグ・ブックセラーズです。

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最近の記事

気になるエピグラフ 12月号

エピグラフ(epigraph)=書物の巻頭などに引用されている銘句 両手を叩く音は知る、 ならば片手を叩く音は? ――禅の公案 『ナイン・ストーリーズ』(ヴィレッジブックス) ジェローム・デーヴィド・サリンジャー=著/柴田元幸=訳 集団のなかではとるに足りない男だ。 せいぜい一個人といったところだ ルイ=フェルディナン・セリーヌ『教会』 『嘔吐』(人文書院) ジャン・ポール・サルトル=著/鈴木道彦=訳 生きのびたわたしたちは、ほんとうの目撃者とはいえない。 ほんとう

    • 12月の注目の海外文学

      12月以降に発売予定の注目の海外文学作品をリスト化しました。網羅しているわけではないのでご了承ください。 ■『英国王の暗号円盤を解読せよ 上・下』/クライブ・カッスラー (著), ロビン・バーゼル(著), 棚橋 志行 (翻訳)//扶桑社// 2018/12/2 ■『死刑囚最後の日』/ユゴー (著), 小倉孝誠 (翻訳)//光文社/光文社古典新訳文庫/ 2018/12/3 ■『過ぎ去りし世界』/デニス・ルヘイン (著), 加賀山卓朗 (翻訳)//早川書房/ハヤカワ・ミステリ文

      • 海外文学注目の新刊

        11月以降に発売予定の注目の海外文学作品をリスト化しました。網羅しているわけではないのでご了承ください。 ■『十三の謎と十三人の被告』/ジョルジュ・シムノン (著), 松井百合子 (翻訳)//論創社/論創海外ミステリ/ 2018/11/5 ■『名探偵ルパン』/モーリス・ルブラン (著), 矢野 歩 (編集), 保篠龍緒 (翻訳)//論創社/論創海外ミステリ/ 2018/11/5 ■『カフカの父親』/トンマーゾ・ランドルフィ (著), 米川 良夫 (翻訳)//白水社/白水Uブ

        • 海外文学注目の新刊

          10月以降に発売予定の注目の海外文学作品をリスト化しました。網羅しているわけではないのでご了承ください。 ■『われらはレギオン 3: 太陽系最終大戦』/デニス・E・テイラー (著), 金子浩 (翻訳)//早川書房/ハヤカワ文庫SF/ 2018/10/4 ■『賢者の怖れ 6』/パトリック・ロスファス (著), 山形 浩生 (翻訳)//早川書房/ハヤカワ文庫NV/ 2018/10/4 ■『用心棒』/デイヴィッド ゴードン (著), 青木 千鶴 (翻訳)//早川書房/ハヤカワ・ミ

        気になるエピグラフ 12月号

          海外文学注目の新刊

          9月以降に発売予定の注目の海外文学作品をリスト化しました。網羅しているわけではないのでご了承ください。 ■『数字を一つ思い浮かべろ』/ジョン・ヴァードン (著), 浜野 アキオ (翻訳)//文藝春秋/文春文庫/ 2018/9/4 ■『元年春之祭』/陸 秋槎 (著), 稲村 文吾 (翻訳)//早川書房 /ハヤカワ・ミステリ/ 2018/9/5 ■『プレイバック』/レイモンド・チャンドラー (著), 村上 春樹 (翻訳)//早川書房 /ハヤカワ・ミステリ文庫/ 2018/9/

          海外文学注目の新刊

          海外文学注目の新刊

          8月以降に発売予定の注目の海外文学作品をリスト化しました。網羅しているわけではないのでご了承ください。 ■『長くつ下のピッピ リンドグレーン・コレクション』/アストリッド・リンドグレーン、 菱木 晃子//岩波書店// 2018/8/4 ■『ロビンソン・クルーソー』/ダニエル・デフォー、 唐戸信嘉,//光文社/光文社古典新訳文庫/ 2018/8/6 ■『トニオ・クレーガー』/トマス・マン、 浅井晶子//光文社/光文社古典新訳文庫/ 2018/8/6 ■『真夜中の太陽』/ジョー

          海外文学注目の新刊

          海外文学注目の新刊

          7月以降に発売予定の注目の海外文学作品をリスト化しました。網羅しているわけではないのでご了承ください。 ■『十人の小さなインディアン』/アガサ・クリスティ/渕上痩平/論創社// 2018/7/4 ■『犯罪コーポレーションの冒険 聴取者への挑戦III』/エラリー・クイーン /飯城勇三/論創社// 2018/7/4 ■『あなたを愛してから 』/デニス・ルヘイン/加賀山 卓朗 /早川書房 /ハヤカワ・ミステリ/ 2018/7/5 ■『クリミナル・タウン』/サム マンソン/金井 真

          海外文学注目の新刊

          海外文学注目の新刊

          6月以降に発売予定の注目の海外文学作品をリスト化しました。網羅しているわけではないのでご了承ください。 ■『マスター・スナイパー』/スティーヴン・ハンター/玉木 亨/扶桑社// 2018/6/2 ■『死者と踊るリプリー』/パトリシア・ハイスミス/佐宗鈴夫/河出書房新社// 2018/6/5 ■『虎の宴』/リリー・ライト/真崎義博/早川書房 /ハヤカワ・ミステリ/ 2018/6/5 ■『要秘匿』/カレン クリーヴランド/国弘喜美代/早川書房 /ハヤカワ文庫NV/ 2018/6

          海外文学注目の新刊

          海外文学注目の新刊

          5月以降に発売予定の注目の海外文学作品をリスト化しました。網羅しているわけではないのでご了承ください。 ■『影の子』/デイヴィッド・ヤング/北野 寿美枝/早川書房/ハヤカワ・ミステリ / 2018/5/2 ■『死刑囚』/アンデシュ ルースルンド/ヘレンハルメ美穂/早川書房/ハヤカワ・ミステリ文庫/ 2018/5/2 ■『彷徨える艦隊 ジェネシス 先駆者たち』/ジャック・キャンベル/月岡小穂 /早川書房/ハヤカワ文庫SF/ 2018/5/2 ■『お前らの墓につばを吐いてやる』

          海外文学注目の新刊

          『アーダ』[新訳版]ウラジミール·ナボコフ 著/若島 正 訳/早川書房

          「鏤(ちりば)める」 読めませんでした。無作為に何かを散らすのではなく、慎重に場所を決め、そこに「嵌め込む」。この作業を「鏤める」というのだとか。  ナボコフが『アーダ』に潜ませた様々な隠喩、皮肉、洒落、オマージュ、そして作中の言葉で言うところの「華麗な美文」 (purple passage) には、「鏤め」られているという言葉がぴったりだと思います。  物語の舞台は「アンチテラ」という地球とよく似た惑星。そこには、同じ花が咲き、同じ蝶が飛び回り、同じ画家の絵が存在します。

          『アーダ』[新訳版]ウラジミール·ナボコフ 著/若島 正 訳/早川書房

          海外文学注目の新刊

          4月以降に発売予定の注目の海外文学作品をリスト化しました。網羅しているわけではないのでご了承ください。 ■『最後に鴉がやってくる』/イタロ・カルヴィーノ/関口英子/国書刊行会// 2018/4/2 ■『ホース・ソルジャー(上)(下)』/ダグ・スタントン//早川書房// 2018/4/4 ■『コールド・コールド・グラウンド』/エイドリアン・マッキンティ //早川書房/ハヤカワ・ミステリ文庫/ 2018/4/4 ■『われらはレギオン 1──AI探査機集合体』/デニス・E・テイラ

          海外文学注目の新刊

          海外文学注目の新刊

          2月下旬以降に発売予定の注目の海外文学作品をリスト化しました。網羅しているわけではないのでご了承ください。 ■『折りたたみ北京 現代中国SFアンソロジー』/ケン・リュウ/中原 尚哉/早川書房// 2018/2/20 ■『サイレント・スクリーム』/アンジェラ・マーソンズ/高山 真由美/早川書房// 2018/2/20 ■『アベルVSホイト』/トマス・ペリー/渡辺 義久/早川書房// 2018/2/20 ■『スターシップ・イレヴン(上)(下)』/S・K・ダンストール/三角 和代

          海外文学注目の新刊

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          2月に発売予定の注目の海外文学作品をリスト化しました。網羅しているわけではないのでご了承ください。 ■『織られた町の罠』/エンミ・イタランタ/末延弘子/西村書店// 2018/2/1 ■『孤島の祈り』/イザベル・オティシエ/橘 明美/集英社// 2018/2/5 ■『盗聴』/ザ・ゴードンズ/菱山美穂/論創社// 2018/2/5 ■『闘争領域の拡大』/ミシェル・ウエルベック/中村 佳子/河出書房新社// 2018/2/6 ■『ジェーン・スティールの告白』/リンジー・フェイ/

          海外文学注目の新刊

          『デイヴィッド·コパフィールド』チャールズ·ディケンズ 著/石塚 裕子 訳/岩波文庫

           同じギャグやボケを繰り返して笑いをとる技法を「天丼」というのはご存じですか?天丼には海老が2本乗っているからなのだとか。  『デイヴィッド·コパフィールド』はモームの「世界の十大小説」にも選ばれている名作です。この作品、至るところにディケンズの「天丼」が炸裂しているんです。  滑稽さだけではなく、人物の純朴で暖かい人柄や、不気味さ、哀愁などを同じ行動やフレーズを繰り返させることで表現しています。ディケンズの「天丼」は実にバラエティー豊かです。  この作品はディケンズ一番

          『デイヴィッド·コパフィールド』チャールズ·ディケンズ 著/石塚 裕子 訳/岩波文庫

          海外文学注目の新刊

          1月下旬以降に発売予定の注目の海外文学作品をリスト化しました。網羅しているわけではないのでご了承ください。 ■『善いミリー、悪いアニー』/アリ・ランド/国弘喜美代/早川書房/ハヤカワ・ミステリ文庫/ 2018/1/24 ■『アルテミス(上)(下)』/アンディ・ウィアー/小野田和子/早川書房/ハヤカワ文庫SF/ 2018/1/24 ■『わが闘争2 恋する作家』/カール・オーヴェ・クナウスゴール /岡本健志/早川書房// 2018/1/24 ■『木のぼり男爵』/イタロ・カルヴィ

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          1月海外文学注目の新刊

          1月(以降含む)に発売予定の注目の海外文学作品をリスト化しました。網羅しているわけではないのでご了承ください。 ■『モナ・リザ・ウイルス(上)(下)』/ティボール・ローデ/酒寄進一/小学館/小学館文庫/ 2018/1/4 ■『とうもろこしの乙女、あるいは七つの悪夢』/ジョイス・キャロル・オーツ/栩木玲子/河出書房新社/河出文庫/ 2018/1/9 ■『刑事ザック 夜の顎(上)(下)』/モンス・カッレントフト&マルクス・ルッテマン/荷見明子/早川書房/ハヤカワ・ミステリ文庫/

          1月海外文学注目の新刊