見出し画像

【ルーツ探しの愉しみ🌺】特別な体験が出来る奈良の宿(中編)~始まりの神社

▼2つの神社にお参りするための御朱印帳

マルト醤油」に宿泊すると、「両参り御朱印帳」という特別な御朱印帳を頂けます。

この「両参り」とは、大神神社村屋神社への参拝のことです。

奈良県桜井市の大神神社については、すでに何度か書きました。私の先祖・筒井氏のルーツである大神おおみわ氏と深い関係のある神社です。

村屋神社は、その隣町(田原本町)にあります。
マルト醤油のホームページには、次のように書かれています。

日本最古とされる大神神社と村屋神社
両神社は夫神と后神の関係にあり、
古より両方をお参りすることで御利益があると言われ、
生命を司る女性に対する感謝、
夫婦円満、縁結びを古代より脈々と祈り続けられてきました。

マルト醤油のホームページより

そう、大神神社と村屋神社の神様はご夫婦なんですね。
この宿では、村屋神社にお参りしたあと、せっかくだから近くの大神神社にもお参りしてはどうかということで、専用の御朱印帳を用意しているようです。

村屋神社には、僕の愛妻・三穂津姫(みほつひめ)が祀られているんだよ
(by 大物主神)

以前私が泊まったときは、宿に貸自転車がありました。天気が良ければ、大神神社までサイクリングするといいかもしれません✨

▼筒井氏の発祥の地

実は、私がこの宿に泊まろうと思った一番の理由は、村屋神社へのガイドツアーがあると聞いたからです。

村屋神社は昔、「森屋神社」といい、筒井氏発祥の地だという説があります。
筒井氏の同族会報(第2号)に、そのことが書かれています。

森屋筒井氏起源説~

 森屋神社(奈良県磯城郡蔵堂)を中心にして、森屋庄の中に森屋筒井氏が居していた。森屋神社は大神神社の姫神を祭神として、大神姓の一族、森屋筒井氏が、西大寺領であった森屋庄の荘官を務め、当寺に参任、後、出世して興福寺宗徒となったとする説である。

出典:筒井氏の同族会報(第2号)

ちょっとややこしいですが、つまりこういうことです。

ただ、「森屋筒井氏」というぐらいだから、本当は別の場所が本家じゃないかという気もします(実際、筒井氏発祥の地といえば、大和郡山市の筒井町が有名です)。

いずれにせよ、筒井氏はもともと神社に関係する家柄だったのでしょう。

私はこの記事を読み、いつか森屋(村屋)神社を訪ねてみたいという思いを胸に抱いていたのです。

▼早朝、村屋神社へ朝参り

私は、醤油絞り体験の翌朝、宿のご主人の案内で、村屋神社のガイドツアーに参加しました。

二の鳥居

村屋神社の正式名称は、「村屋坐彌冨都比賣むらやにいますみふつひめ神社」といいます。

由緒が書かれています

日本書紀に載るぐらい、相当古くて由緒正しい神社のようです。村屋神社のホームページには、次のように書かれています。

天武天皇元年(673)壬申の乱のときに「村屋神」が22代当主 室屋喜久麿にのりうつって「わが杜の中を敵が来る。社の中つ道を防げ」と大海人皇子方の大伴連吹負将軍に軍備に対する助言をし見事勝利に導いた。この功績によって神社として初めて位階を皇室(天武天皇)から賜ったと日本書紀に記されています。

ここは、壬申の乱の舞台だったんですね。

少し歩くと、拝殿が見えてきました。

落ち着いたたたずまい。この裏に本殿があります。

私は、「ここが筒井氏発祥の地か……」と感慨を覚えながら、拝殿の前で手を合わせました。

▼宮司さんに話を伺う

参拝のあと、社務所に向かいました。御朱印を頂くためと、この神社と筒井氏との関係について尋ねるためです。事前に連絡してあったので、宮司さんに部屋に通していただき、話を伺うことができました。

ところで、村屋神社の社家である「守屋氏」は、物部守屋の後裔だそうです。そう、奈良時代に仏教をめぐって蘇我馬子と対立した、あの物部氏です。私がお話を伺ったのは、その67代目の当主。すごいなぁ。村屋神社の境内には、物部氏をまつる物部神社もありました。

私は、これまでのルーツ探しの経緯を伝え、この神社と筒井氏との関係について尋ねました。

私はてっきり、「そう言われていますが、特に関係はありません」と言われると思っていたのですが、その答えは予想外のものでした。

宮司さんの了解を得ていないため、内容は話せませんが、やはり遠い昔、ここには筒井一族が住んでいて、この神社とは深い関係があったようでした。

私はもう、興奮をおさえることができませんでした。


話を伺ったあと、外に出て境内を見渡すと、さっきとはまるで違った風景が見えてきました。時空を超えて、目の前でさまざまな出来事が繰り広げられているような壮大な歴史ロマンを感じて、胸がいっぱいになりました。

やはり、現地に来て良かった。

▼1年がかりで両参りを達成

この日、私は用事があったため、大神神社にお参りできませんでしたが、1年後の今年お参りし、ようやく2つの御朱印をいただくことができました。

左側は、「大神神社別宮」と書いてあります

1年がかりで、両参り達成です😊

さて、この宿の魅力はこれだけではありません。さらに続きがあるのです✨

(続く)
<<<次回の記事はこちら

>>>前回の記事はこちら

>>>サイトマップはこちら

>>>自己紹介はこちら

★ご訪問&お読み頂きありがとうございました。ぜひスキやコメント、フォローして頂けると嬉しいです。私も返させて頂きます!

この記事が参加している募集

#最近の学び

181,112件

#泊まってよかった宿

2,657件

サポートありがとうございます! 近々、家系図のよくわからない部分を業者さんに現代語訳してもらおうと考えているので、サポートはその費用にあてさせていただきます。現代語訳はこのnoteで公開しますので、どうぞご期待ください。