【悲運の戦国大名🌺筒井氏の深い謎⑦】不思議な初夢と同族会のX氏👹
年が明けた2018年1月9日に、大和の筒井一族の末裔と思われる2人と、初めて顔を合わせることになりました。いわゆるオフ会です。もう1人、私の従弟がちょうど東京に転勤してきたばかりだったので、参加してもらうことになりました。
▼鬼のような人が玄関にやってきた
それに先立つ1月4日の朝、私は不思議な夢をみました。年が明けてから初めての夢なので、初夢といっていいのでしょう。
私がひとりで家にいると、「ピンポーン」とチャイムが鳴りました。玄関に行くと、くもりガラスがはまったドアの向こうに、人影がみえます。ドアを開けると、そこには着物を着た奇妙な男性が立っていました。
もじゃもじゃの黒い髪に、四角い顔。
肌はおしろいのようなもので真っ白に塗られ、顔一面に、シワのような黒い文様が描かれています。
頭に角は見当たりませんが、なんだか鬼のような雰囲気で、明らかに普通の人間ではありません。
その「鬼」は言葉を発さず、私にあとを付いてくるようにと身振りで示しました。私が外に出ると、鬼は近くにあった物置のドアを開けて、そこにある棚をみるように促します。私は物置に入り、棚を見上げました。
「ああ」
私は納得しました。鬼は、私にこれを見せたかったのか。
鬼は、私がそれを見たことに満足したようでした。
彼は鬼なのか、それとも人なのでしょうか……?
▼着物姿の少女が、私にくれたもの
次のシーンは、山に囲まれた川のそばに、私が自転車を停めているところでした。そこに、紺色の着物を着た、おかっぱ頭の女の子が現れます。10歳ぐらいに見えるのに、なんだか大人びた雰囲気です。
女の子は、USBメモリのような小さな記憶媒体を取り出すと、自転車の前かごにあるバッグの中に入れ、私に向かってこういいました。
「気をつけて」
目が覚めたとき、私は、不思議な夢をみたなあと思いました。
「玄関に誰かが来る」というシチュエーションは、これまでに何度かあった不思議な体験と共通するので(子どもの頃の白蛇との出会いや山形の家の不思議な訪問者など)、きっとそれらと同じような性質のものなのでしょう。
ただ残念なことに、物置で見せられたものが何だったのか、目が覚めた途端に忘れてしまい、どうしても思い出せません。もしかしたら、いつか何かをみたときに、「ああ、これだったのか」と、思い当たる時がくるのかもしれません。
着物姿の少女については、
「ルーツ探しに関する情報をあなたにあげるけど、調査には気をつけて」ということなんだろうなと解釈しました。
▼清山さんはメールのイメージ通り
1月9日の夜、私は、池袋駅の近くの和食店に、少し早めに到着しました。4人も入れば身動きが取れなくなりそうな、掘りごたつ式の個室です。しばらく待っていると、清山さんが現れました。
清山さんは40代半ばぐらいの、少しほっそりとした穏やかで上品な感じの男性で、メールの印象とあまり変わりませんでした。初対面の挨拶のあと、私たちは互いの仕事のことやルーツ探しのことなど、あれこれと話しました。
もしかすると、この人は私の遠い親戚かもしれないと思うと、ますます親近感がわきました。
▼筒井X氏が私に言ったこと
20分ぐらいして、筒井X氏が到着しました。
「遅れてすみません」
部屋に入ってきたのは、60代後半の中肉中背の男性でした。表情は穏やかですが、濃い眉毛の下の目はぎょろりと光り、ただ者ではない雰囲気を漂わせています。私は思わず、身を固くしました。
従弟は仕事で遅れるということだったので、お店の人に、先に料理とお酒を運んでもらい、ビールで乾杯しました。
しばらく自己紹介で盛り上がったあと、話が途切れ、なんとなく3人とも黙り込みました。すると突然、X氏が私のほうに向きなおり、こう言ったのです。
「それで、椿さんは一体どうして、筒井の先祖を探そうなんて思ったんです?」
私が、あまりにもストレートな質問をされて戸惑っていると、X氏の目がいたずらっぽく笑いました。
「自分の先祖のことを知りたいなんて、普通は思わないでしょ。だからきっと、何か事情があるんだなと思ったんですよ」
X氏は、そういって私の顔を見つめました。
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