電車内清掃アルバイト うんこ編



アルバイト4回目。


今日の曲占いは…


Something Good Can Work/Two Door Cinema Club


Good?Work?


なんかいい仕事出来そう。




その日は土曜日だったので21時入りだった。

5分前くらいに事務所に入って今日やる車両の紙を見てると、また22:14からとかだった。



いやマジで22時入りでよくない!?



暇だから土曜ロードショーのゴジラを見てるといいところで蝶野さんから


よし行こう


と言われ今日も始まった。


一台目の電車に乗ると車庫に入ってきたばっかだったのでまだ明るかった。明るいうちに進めようと急いで窓の確認をし始めた。
するとこの電車全然窓が空いてないしゴミも落ちてない。なんでだろう。

車庫に入ってきたばかりの電車だと途中で中から歩いてくる運転士の人とすれ違う。いつもは挨拶だけで終わるのだが、今日は話しかけられた。


運:「この電車車庫から持ってきたやつだから何もないですよ」

明日の朝の為に使ってない電車を持ってきただけらしい!

ラッキー!!!

その後はほぼ確認しながら歩くだけだった。
ゴミもなんもない。


僕:「これで運転士のゲロがあったらめちゃくちゃ面白いですね」


蝶:「それはやばいなwwwww」


僕:「なんも掃くのがないから俺が吐いとこうなんて言って」

シカトされた


ミスったーーー止めとけば良かったーーーー



結局何も問題なく10分くらいで一台目が終わった。しかも次の電車まで時間があってもう休憩になった。
今日はツイてる。


二台目の電車が来る前に車庫の線路の横まで行って電車を待った。
だけどあんまり運転士から見えないように二人で隠れて待った。

運転士は普通、電車の中から歩いてきて大きな忘れ物がないかとか確認するのだが、僕らがいるのを見つけると、全部僕らに任せて外から歩いて来てしまうことがあるのだ。


そうなると電気も早く消える。

それを避けるために隠れていた。すると蝶野さんが

蝶:「運転士外から来るか、中から来るか」


と言ってきたので


僕:「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?みたいに!」


蝶:「そうじゃねえんだよなぁあ」






作家さんからダメ出しを頂いた。





二台目の電車が来た。運転士にはバレてなさそう。


前回少し遅いと言われたのを思い出して、僕は頭おかしくなったフリしてめちゃくちゃダッシュでやってみることにした。

電車に乗ったとたん、僕は走って窓の確認をし始めた。


蝶:「どうしたの?え?どうしたの?すごいね今日、あらどうしたの」

と言っていた。

なんかすごく面白かった。



結局運転士は中から来ていて、半分くらい終わったところで真っ暗になった。
明るいうちに半分出来たなら上出来だ。

ヘッドライトをつけると、座席にめちゃくちゃでかいカミキリムシがいた。


うわ!!


マジででかい


俺の息子が本気出しても及ばないサイズだ。



「シロスジカミキリだ、こんなとこ入ってきちゃだめだぞ」と言って蝶野さんは掴んで窓から逃がしてあげてた。

なんかほっこりした。





その後も結構なスピードでやってると


蝶:「すごいね!成長が早いよ!」


僕:「本当ですか!!めちゃくちゃ嬉しいです!もっと頑張ろ!」


蝶:「ちょっと手伝ってあげるよ」


僕:「えー!すみません!ありがとうございます!」



一見、蝶野さんが僕を褒めて調子づかせている様だが、これは僕がオーバーに喜ぶ事によって蝶野さんをノせて手伝わせているのだ。




蝶野さんよ、俺を手の平で踊らせたと思っただろ?


いや違う!


俺がわざわざお前の手の平に登って上手に踊ってやったんだ!








なにこれ





その後5台目くらいがまた「4ス」の車両だった。


その時…


蝶野さんは言った…


蝶:「次の番線は4スだから奥だ。4スのスはストップのスだからな」


蝶野さーーーーん!それ僕も一緒にマイルドさんに教えてもらったやつですよー!


一番はずいやつですよーー!



その後も綺麗な電車が多く、今日は本当ツイてた。


そんで最後の車両はマスクに綺麗にくるまったゲロとうんこが落ちてた。



また何かあったら報告します!







え!?!?


うんこ!?!?!?


となったあなた!実は犬のうんこかなんかで、そんな大した事件ではなかったので終わらせちゃいました。



この車両以外は楽だったので、この日は全体的にウンがついてる日でした。



お後がよろしいようで。

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