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【連載】日本の歴史から見るものづくりの心

ものづくり新聞は、2022年4月より『日本の歴史から見るものづくりの心』という連載企画を開始いたします。
本記事ではこの企画の狙いや背景、各回のテーマをご紹介します。

企画趣旨

日本のものづくり(製造業)は世界の中でも技術力が高く競争力があると言われてきましたが、中国韓国やアジアの国々の台頭や日本の「失われた10年」により、これまで培ってきた日本のものづくりの競争力を失いつつあります。

ものづくり新聞は取材をとおして、職人の技術から標準化・ルール化へ、プロダクトアウトからマーケットインへ、アトツギベンチャーの取り組み、顧客接点の強化など数多くの日本の技術者の方々や代表の方々が、これまでとは違う取り組みにチャレンジし、今後の新しいものづくりを模索されている様子を拝見してきました。

一方で、日本には長いものづくりの歴史があり、それらを踏まえた時に日本でのものづくりに対する考え方や精神性があるのではないかと考えられます。 

本企画は、日本の歴史を踏まえながら、日本のものづくりの特徴を今一度確認し、これからの新しい取り組みへ寄与できればとの想いから企画しました。

企画概要

2022年4月より月1回の頻度で、ウェブ記事として公開予定です。
ものづくり新聞編集長伊藤と、経営学による社会人教育に携わる奈良美代子さんとの対談を書き起こし対談形式の記事として公開する予定です。

対談メンバー紹介

ものづくり新聞 編集長 伊藤宗寿
「あらゆる人が ものづくりを通して 好奇心と喜びでワクワクし続ける社会の実現」をビジョンに活動する製造業向けインタビューメディア「ものづくり新聞」編集長。早稲田大学理工学研究科にてネズミ型ロボット研究テーマを立ち上げた後、電通国際情報サービス、イメーション、ミスミ、シンラ・テクノロジー・ジャパン、Mozilla Japanを経て現職。主に製造業の業務改革、DX/IT化プロジェクト推進、販売促進支援などが専門。

奈良美代子
グロービス経営大学院大学にて制度設計、カリキュラム・科目開発、リーダー育成などに従事。2018年よりフリーランスとして活動。経営学と人文学(主に日本文学・文化)の知を綜合した社会人教育、企業研修の開発を手がける。

連載目次

(*内容は変更になる可能性があります)

1)針供養に見るものづくりの神々

・針供養とはどんな風習なのか?
・ものを大切にする精神はどこから来ているのか?
・「もの」ってそもそも何?「もの」は見える物体としてのものと、見えない精神性の両方が含まれる。「むすひ」の信仰、「もの」は物の怪、鬼、神威という考え方

浅草寺ホームページより引用

2)日本人の鉄への深い想いを探る

・製造業に欠かせない鉄の由来と信仰を読み解く
・鉄に関する職業団の存在や信仰
・近代における製鉄産業への注力の背景

たたら製鉄イメージ

3)「プロダクトアウト」が好きな日本人

・いいものを作れば売れる、そういった考え方の背景を考える
・職業の修身や技の習熟が仏教修行の一環であった歴史に由来している? 
・職人に敬意を払う一方、ルール化・標準化が遅れている日本

4)代々受け継ぐ「アトツギ」の考え方

・ファミリービジネスとは?欧米のファミリービジネスの特徴は?
・その中の日本のファミリービジネスの特徴は?
・代々受け継ぐことに対する日本人の考え方はどこから来ているのか?

5)日本メーカーの強み「顧客接点重視」の由来

・大工職人の伝統的風習・年末のお礼奉公から来ている?
・次の商売のきっかけを作るための顧客接点の作り方の歴史
・武家への出入り営業、富山の薬売り、顧客接点から新規事業のアイデア

第6回のテーマは検討中です。
ぜひシリーズでご覧ください。

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■本企画に対するお問合せ先
ものづくり新聞(株式会社パブリカ)編集部 : monojirei@publica-inc.com