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アニメ思い出し語り

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主に昭和の頃のアニメに関して思い出した事を書いて行きます。
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#アニメ

俺の触れない「剣と魔法の世界」

 以前、「俺の触れた『剣と魔法の世界』」というのを書いた。

 結局「長靴をはいた猫」と「ポールのミラクル大作戦」ぐらいしか知らないという話である。

 しかし、中世ヨーロッパをモチーフにした作品では、魔法こそ出てこないが「小さなバイキング ビッケ」(1974)を観ている。ビッケのアイディアは魔法みたいに見えた。

 あと、「タイムボカン」で中世ヨーロッパに行った回で、マージョ一味がダイナモンドを

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なかなか観られなかったアニメ

 観たいアニメを全部観せてもらえるとは限らない。観られない作品もあった。そんなアニメを挙げてみたい。
 しかしこれは「興味があったけど観ることが少なかった全アニメ」ではない。大体忘れているのだ。

 ロボットアニメというとマジンガーZ(1972)が大ヒット、後に続いた作品が多かった。鋼鉄ジーグ(1975)のおもちゃは磁石の力で合体する、砂場で遊んじゃダメなやつだった。
 そしてその次回作がマグネロ

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アニメ思い出し語り 30 いなかっぺ大将

 芸人さんがテレビでアニメのネタを振る、あるいは振られるというのは今でもあるようで、「ドラゴンボール」はまあともかく、「タッチ」辺りになると若い芸人さんは厳しいんじゃないだろうか。やっぱりあらかじめ検索しておくんだろうか。倍速視聴ってそんな時の為にあるんだろうか。「死んでるみたいだろ、生きてるんだぜ」だけ知っておけばいいか。そんな事まで考えたりする。

 アニメネタがテレビで、割と元ネタを踏まえた

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アニメ思い出し語り 29 おじゃまんが山田くん

「日曜日の夜に放送されていたアニメ」について調べていたら、これがあった事を思い出した。「おじゃまんが山田くん」である。
 30分の間に3本の短編で構成され、各短編は、

♪お〜じゃまじゃまじゃま〜

 という曲で始まる。これをフルコーラスに構成した曲が初期のエンディングに使われていた。
 この辺り「欽ドン!良い子悪い子普通の子」の初期の「♪き〜んどん シャランランランラランラン」というオープニング

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アニメ思い出し語り 26 まいっちんぐマチコ先生

 1970年代終わりぐらいから学研は、「学習」から外れた何かを模索していたように思う。それは「科学」、「学習」、「コース」等の雑誌の学習以外の特集に対する手応えからだろう。具体的には心霊やオカルト、アイドル、青少年の性、漫画等があった。

 最初に成功したのはご存知(?)近代オカルトジャンルの「ムー」、次はアイドル雑誌を成功させ、「パンツの穴」を映画化させたりした。

 その一方人気漫画には「ハレ

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アニメ思い出し語り 23 怪物くん(新、あるいはカラー版)

「藤子不二雄劇場」の文字とともに怪物3人組の美化されたポートレートが映し出される。

「さあ、始まるザマスよ」
「行くでガンス」
「フンガー」

 OP(初期)は怪物ランドから人間界への怪物くん達の道中を追ったものである。
 後で怪物くんがもらうはずの魔法のほうきに既にこの時点で乗っているのが、考えるとおかしい。

 自分にとって「怪物くん」というとこれになる。原作に近いが、色々細かい所が変わって

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アニメ思い出し語り 22 重戦機エルガイム

 大型ロボットもののアニメを自分がいつまで楽しんで観ていたのか。多分それはこのエルガイムだっただろう。

 前作のダンバインは途中で観るのを挫折してしまっていて、その次に始まったこれは、何とか観られるかなという感じだった。

 また、この番組の放送前に、後に広くオタクと呼ばれるようになった人達を集めての特番が作られた。富野監督に、「大きい船に乗って逃げ回る話が多いんじゃないですか」とか言っている場

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アニメ思い出し語り 21 戦闘メカ ザブングル

 ロボットアニメで(ドラえもんは別として)よく観ていた作品の1つがこれである。

 舞台はどこかの植民惑星を思わせる惑星ゾラ。そこには地球によく似た動物が棲んでおり、人類は支配階級に見えるイノセントと被支配階級に見えるシビリアン。しかし何となく様子がおかしい。イノセントは王族というより不可侵の神のような存在に思える。物語が進むにつれ、ゾラやイノセント、シビリアンの謎が解き明かされていく。

 シビ

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アニメ思い出し語り 19 たまげ太くん

 まだ1980年代には昔放送されたよく知らないアニメや特撮番組が突如として再放送される事があった。

 この『たまげ太くん』もそんな中の1つで、静岡けんみんテレビの夕方の枠でいきなり放送された。その前は『怪物くん』(2作目)の再放送をやっていたと思う。

 普通の少年やすしの家の隣にたまげ太くんと父親が引っ越してくる。実は彼らは未来人で、毎回タイムマシン等を使ったナンセンスな大騒動が巻き起こる。あ

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アニメ思い出し語り 18 最強ロボ ダイオージャ

 水戸黄門を知らない若い人もいるらしいが、まあ仕方ない。で、そんな人にも知って欲しいのがこの作品である。

 この「最強ロボ ダイオージャ」はある王国の王子が支配下の惑星を回り、必要とあらば(ほとんどの回だが)「横暴な代官」にあたるキャラに天誅を加えるという、一見水戸黄門パロディなのだが、内容はどちらかと言うと「暴れん坊将軍」や「俺の名前は印籠代わり」のセリフで知られる「長七郎天下御免」(「長七郎

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アニメ思い出し語り 17 無敵ロボ トライダーG7

 広島で主要7ヶ国によるサミットが開かれた。いわゆる「G7」である。G7と聞いて自分が思い出すのが、トライダーG7なのである。

 実は「機動戦士ガンダム」は、全く嫌いという訳ではないが、あまり性に合わなかった自分にとって、その後の「無敵ロボ トライダーG7」はちょっと気になる存在であった。

 話としては、零細企業の後継者問題という社会問題があるが、その企業がスーパーロボットを所有していたらとい

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アニメ思い出し語り 16 ジャングル黒べえ

 この作品は夕方の再放送でよく観ていた。

 原作藤子不二雄という事であるのだが、実際はテレビの企画が先行していたのだという。

 小学生の少年であるしし男の家の鳥の巣箱(実際は犬小屋)に空から落ちてきた黒べえが飛び込み、何者か分からないうちに食事や薬を与えた事で、奇妙な同居生活(?)が始まる。

 黒べえはアフリカのジャングルに住むピリミー族の酋長の息子で、修行中の魔法使いであり、ウラウラベッカ

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アニメ思い出し語り 15 ろぼっ子ビートン

 これもまたTverで配信されていた『ヒロシのひとりキャンプのすすめ』の中で、エンディング曲の一部が流れていた事から思い出したもの。「ベーコンの正しい発音」というディレクターの無茶振りに、ベアーズ島田キャンプ氏が「ビークン」と答えた事を受けての事だった。
 放送は1976(昭和51)年から翌年まで、かの「恐怖!笑う声まで同じ一家」のフレーズで知られる(?)「火曜日のサザエさん」の裏番組だったのがこ

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ちくわよちくわ どうしてお穴があいてるの

 かつての「ニチアサ」時間帯のアニメ「忍者ハットリくん」に突如として、「シシ丸のちくわのうた」というエンディング曲が登場した。

 特番で「赤丸急上昇」とか言ってこの曲を紹介したのは確か、古舘伊知郎であったと思う。

 しし丸は「忍者ハットリくん」に登場する忍者犬で、アニメ版とそれに伴う(?)新たなコミック版に出てくる。ちくわが好物である。
 その名前はこの曲では「シシ丸」、絵かきうたでは「獅子丸

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