アニメ思い出し語り 22 重戦機エルガイム

 大型ロボットもののアニメを自分がいつまで楽しんで観ていたのか。多分それはこのエルガイムだっただろう。

 前作のダンバインは途中で観るのを挫折してしまっていて、その次に始まったこれは、何とか観られるかなという感じだった。

 また、この番組の放送前に、後に広くオタクと呼ばれるようになった人達を集めての特番が作られた。富野監督に、「大きい船に乗って逃げ回る話が多いんじゃないですか」とか言っている場面は覚えている。

 物語は田舎からエルガイムというロボットを移動用メカに載せて、自分たちを軍に売り込もうという、ダバとキャオという若者2人から始まる。

 これに女盗賊のアム、敵側から寝返る女性戦士レッシー、同じようにロボット(量産型、というか作業用らしい)をひっさげて軍に売り込もうというライバルのギャブレーといったキャラが絡んでくる。

 立身出世を目指す若者の話から、貴種流離譚、革命ものへと展開してゆく。

 この時間帯のロボットアニメの「お約束」である主人公ロボの量産化、主人公の2台目ロボへの乗り換え(ザブングルの時と同様、盗んでくる)といった事を踏まえているし、ロボのデザインもカッコ良かった。特に足首が。

 ただ、ポセイダル正規軍、反乱軍のそれぞれ勢力の異なるロボのデザインが似通っているというのが、良くも悪くも印象に残った。

 これは双方に武器を供給するアマンダラ・カマンダラのせいでもあるのだが。

 一応主人公グループは白や赤、敵勢力はそれ以外の色のようだったけれど。

 特に正規軍のバルブドというロボは「こいつ本当に敵側の量産型か?」という、華奢な(エルガイムと同系に見える)デザインだった。ライバルのギャブレーが乗り換える青いバッシュも(数は作られていないらしいが)そんな感じだった。

 実は最後の方はあまり観なくなってしまった。

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