アニメ思い出し語り 19 たまげ太くん

 まだ1980年代には昔放送されたよく知らないアニメや特撮番組が突如として再放送される事があった。

 この『たまげ太くん』もそんな中の1つで、静岡けんみんテレビの夕方の枠でいきなり放送された。その前は『怪物くん』(2作目)の再放送をやっていたと思う。

 普通の少年やすしの家の隣にたまげ太くんと父親が引っ越してくる。実は彼らは未来人で、毎回タイムマシン等を使ったナンセンスな大騒動が巻き起こる。あと、たまげ太くんのペットのポチは恐竜でネズミが苦手である。

 未来人が来たことによるドタバタギャグという事で、何となく初期ドラえもんに似ているといえば似ているが、別にご先祖を助けにきた訳ではない。と思う。

 原作は石森章太郎(当時)、ずいぶん前に若い人に「石ノ森章太郎がギャグマンガやってたんですか?」と驚愕の一言を言われたが、『サイボーグ009』や『仮面ライダー』あるいは『HOTEL』のような作品だけでなく、『がんばれ!!ロボコン』、『秘密戦隊ゴレンジャーごっこ』のようなギャグもやっていたのである。

 主題歌の♪チンチンチナチナチナパイポの歌詞は意味不明だが、原作『となりのたまげ太くん』でも少し違う歌詞をたまげ太くん本人が口ずさんでいる。たまげ太くんの頭は爆発するが、これは漫画的な記号ではなくて、物理的に爆発しているようだ。

 スタジオ・ゼロの制作で、「ラーメンの小池さん」で知られる鈴木伸一も脚本や作画監督で参加していたらしい。

 1974年に日本テレビの番組内のコーナーとして本放送されたという事だけれど、もう少し前に作られた作品だと聞いた事もあった。

 毎回の内容は、ムチャクチャ、という事しか覚えていない。
 少し覚えていれば、多分『チャージマン研』的なツッコミができる回もあると思うんだが。

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