アニメ思い出し語り 30 いなかっぺ大将

 芸人さんがテレビでアニメのネタを振る、あるいは振られるというのは今でもあるようで、「ドラゴンボール」はまあともかく、「タッチ」辺りになると若い芸人さんは厳しいんじゃないだろうか。やっぱりあらかじめ検索しておくんだろうか。倍速視聴ってそんな時の為にあるんだろうか。「死んでるみたいだろ、生きてるんだぜ」だけ知っておけばいいか。そんな事まで考えたりする。

 アニメネタがテレビで、割と元ネタを踏まえた形で出始めた頃だと思うが、野沢直子や山田邦子辺りが「狼少年ケン」やアニメ版「キングコング」の歌詞ネタをやっても、自分はさっぱり分からなかったのを思い出す。
 誰だったか「鉄人28号の発信機」が出てくるコントをやった人達もいた。発信機は知っていても鉄人を知らないというオチだった。「頭のてっぺんに毛が3本」と「ぼくは飛べるんだ」を「だけど」で繋ぐんじゃないと言っていたのはコサキンだったかな。
 合体ロボは合体する事で戦力が思いっきり落ちているという、もはやイヤミでしかないネタもまだ新鮮だった。

 そんな中で魔法使いサリーやアルプスの少女ハイジ等と共に「分かる分かる」と思ったのが「いなかっぺ大将」だった。

 現在では天童よしみの主題歌とセットで語られる事の多い作品である。
 主人公の風大左衛門(大ちゃん)はCV野沢雅子であり、故郷から東京に柔道修行に来ているのだが、何かというとすぐふんどし一丁それも脱いで全裸で踊りだす。全裸中年男性も真っ青である。
 ドボジデドボジデと球のような涙を流す。

 ニャンコ先生といえば私の世代にとってはこの番組である。ニャンコ先生は愛川欽也が声を担当していた。野沢直子が愛川欽也の出ている番組でニャンコ先生ネタを連発していた覚えもある。ニャンコ先生の言葉はなぜか松山弁のようである。

 松本人志だったか、西一が関西人に対する偏見になっているというのも語っていた。関西人への偏見のもう1人がパーマン4号のパーやんであるとも言う。

 大ちゃんの本命がキクちゃんなのか花ちゃんなのか(トンマルキさんは置いといて)という構図は、アニメ「サザエさん」カツオの本命が早川さんなのかカオリちゃんなのか(花沢さん置いといて)に似ていると、誰か語っていた

 自分には、岩登り、体操選手の真似、東海道五十三次を歩く等、あまり柔道の修行に役立っていそうに思えないエピソードばかり印象に残っている。
 西一の友達の女の子が大阪(ミナミ周辺だったと思う)を案内するエピソードもあったな。

 いかだで漂流する回では、服がボロボロになったキクちゃんのブラジャーが見え、大ちゃんがそこにアンパンか何かがあるような幻覚を起こして襲いかかるというシーンがあったな。すぐキクちゃんに張り倒されるんだけど。

 原作者が同じ川崎のぼるの「てんとう虫の歌」に大ちゃんがゲスト出演し、クラシックパンツを販売していた事もあった。

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