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ノルウェーに留学しようと思ったきっかけ🇳🇴🦌

私は男女平等の考え方ワークライフバランスについて学ぶためにノルウェー留学した。

これらの分野に興味を持ったきっかけを話そうと思う。

簡単に言ってしまえば両親の離婚だ。

わたしが高校生になるまでは、子供の目から見るとうちの両親は仲が良かった。

他の家の両親が仲が悪い、とか、喧嘩してるとかいう話を聞いていても、わたしは両親の喧嘩を一回も見たことがなかった。だから、わたしの家の幸せや平和は永遠に続くのだろうと思っていた。

しかし、幸せな日々はそう簡単には続かないもので、その当たり前の幸せな生活が、母の我慢の上に成り立っていたということを知った。

これといったきっかけはないけれど、積もり積もった不満によって、溝が深まり、2018年の秋に両親は離婚した。

いろいろな事情により、父母は今も同じ家に住んでいて、両親が離婚したという実感はなかったが、

留学するにあたって、市役所に書類を取りに行った時に、「あなたが○○○さん(母の名前)の書類を取るには、○○○さんの署名が必要です。」と言われた。


その時初めて両親が離婚したということを実感した。


うちの場合、母が戸籍から抜けた形になるので、わたしと妹たちは父の戸籍に入っている。

わたしは3人姉妹で、もし、母の戸籍に私たちがいると経済的負担が母にかかるため、父の戸籍に入っている。

だから、書類上もう母とは家族ではなくなったということだ。

そのとき、もう一つ感じたことは、母は私たちが生まれた時からずっと、

自分の仕事とか、

交友関係とか、

趣味とか、

自由な時間とか、

全てのものを犠牲にして私たちを育ててくれたのにも関わらず、

経済的な理由からその全てを捧げた子供たちを奪われてしまった、という風に感じた。 

Netflixのドキュメンタリーで、女性のキャリアは子供を持つことによって遮られると言っていた。

男性との経済的ギャップが広がっていくのは、子供を産んだことによると。

育児がひと段落して、仕事に復帰しようとも、非正規雇用の場合が多い。これではいつまで経っても日本のジェンダーギャップ指数は先進国で最下位のままだ。(2019年、日本は153カ国中112位)

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                        (2019年内閣府男女共同参画局)


わたしは、このような社会をどうにかしたくてノルウェーで学ぼうと思った。

ノルウェーは、ジェンダーギャップ指数のランキングで世界第2位だ。政治の分野では、首相などさまざまな役職についている女性が多い。

しかし、ノルウェーも100%男女平等を達成したというわけではない。彼らもまた平等社会へ向け努力を続けている最中なのだ。


以下は、「家族社会学」という授業を取ったときの課題である。

家族の中の平等性とはどのようなことか、あなたの考えを書いてください。

というテーマで書きました。お時間があれば是非読んでみてください。


家族の中の平等性とは、まず、第一に両性とも働くことが重要である。育児休暇中を除き、両性とも働くことが平等であると考える。女性が専業主婦ではなく、働きに出ていれば、男性は仕事、家事・育児は女性の仕事という性別役割分業の意識が薄れるのではなかと考えたからだ。

女性が結婚をきっかけに仕事をやめ、専業主婦になるということから家族内での不平等が始まっているのではないだろうか。

男性側は、「妻は、家で家事・育児をしているだけ。自分は、家族のためにお金を稼がなければいけない。給料のため、一生懸命働き、帰宅するのはいつも夜遅くになってしまう。そのため、男は家事はできなくて当然だ」と、いつのまにかこのような考えになってしまっているのではないだろうか。

また、育児が落ち着いて、女性が働きに出たとしても、大抵は非正規雇用のパートとしてで、給料は男性に比べて圧倒的に低い。

給料が低く、働いている時間も男性の正規社員と比べて働いている時間も長くない(定時で上がれるイメージ)ため、パートは、「家事+αパート」のように評価されているように感じる。

それゆえに、女性がパートとして働いていても、女性に家事の一切を任せてしまう。


家族の中で、平等になるということは、家事を「手伝ってあげる」という意識を、「自分のことなのだから、当たり前にやる」という考えに変えていかなければならないと思う。

大抵の妻を持つ男性は、たまに家事をやって、「手伝った」という意識がある。その意識があるから、感謝してほしいと思うのだ。このような、家事に対する意識の差から、夫婦の間に溝が入ってしまうのではないだろうか。


これは、まだ社会に出てもない、夫・子供のいない、ただの大学生の意見ではあるが、当事者じゃないからこそ見えるものもあると思うので書きました。


追伸

家事は手伝うのではない。当たり前にやること。

「ありがとう」と言われたいのなら「ありがとう」と伝えよう

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