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#089 個人的ベストのバド・パウエル『イン・コペンハーゲン』

晩年の #バド・パウエル はよく「失意の日々を過ごした」とか書かれていますが、この演奏を聴くと、とんでもないと思いますねぇ。

本当に楽しそうにピアノを弾くなぁと思います。楽しくて仕方ないんだろうなぁと。

手数がすごく減っていて(左手を単音にしているところもある)その中で、本当に必要な音だけを弾いてゆく、時々押し間違える、音楽の充足感は常に保っている。そしてそれを本人も楽しんでる。

これはね、#志ん生 師匠にも迫る恐るべき名人芸だと思いますよ。

このアルバムで嬉しいのは、バップ・チューンをたくさん取り上げてくれるところなんですよね。バップ・チューンは大好物です。

そういえば、ピアニストの #中山千尋 さんが、ジャズ特集が組まれてた文学界っていう雑誌でこんなことを語ってました。

「晩年の音の少ないバド・パウエルの音楽が好きで、バークレーの入試試験でそんな風に挽いたら面白がられて入学できた」(脳内意訳)

いい話だなぁと、ちょっと嬉しかったですよね。

輸入盤も出てますが、 #ウルトラ・ヴァイブ さんの安くていい復刻が現在新品で手に入るので、そちらで問題ないと思います。

#日記 #コラム #スキしてみて #音楽 #音楽レビュー #ジャズ #jazz #名盤 #名盤紹介 #BudPowell

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