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# 035 転職して3ヶ月。エクセルジャーニーとエンゲージメント

転職してちょうど3ヶ月が経ちました。2回目の転職っていうのもあり、スタートは前回の反省も踏まえ気を使ったのですが、うまくやれた手応えというよりは、周りの支えとか温かい空気に救われて今に至る感じw

手探りだったと思うからこそ、ちょっと整理しながら省みたいと思います。

入社して3ヶ月間と、KPT

Keep/Problem/Tryからなる、KPTと呼ばれる振り返りのフレームワーク。
前の上司が「Kで始まるくらいですから、KPTは、Keep多めで」と仰ってました。
ポジティブな面から入るというのは、気持ちの面でも、大切なことを見落とさない意味でも超大事です。実際そうでした。

入社して早々、エンゲージメントに関する組織サーベイの運営に入りました。前職ではそればっかやってたし、経験をトレースできる仕事。
Keepの重要性はわかってたんですけど、やっぱ力みがありましたねぇ、、。

「舐められちゃいけない」

とまでは思わなかったけれど、経験者、ある種「即戦力」であることを期待されていると感じていました。
全体の目線が上がること言わなきゃ、と、課題(Problem)から入ってしまった。

そうすべきかは、すごく迷ったし、いろいろ読めない中で、勇気も持ちました。けれど、場を作らねばとの焦りでもあった。

横槍を受けます。動揺します。最終的に「良い感じだよ」と言ってくれる人もいたけれど、難しさを覚えただけだった。

原因を深堀りしても「コミュ力の不足」っていう、なんともぼやけた課題感。

筋が通らない、端的にまとめられない、前提が長過ぎる。
力みやら緊張から、そういう苦手が表に出てしまった。。。

今だって、Keepが大事って言っときながら、Problemから考え始めちゃいましたし(苦笑)

ところで、この3ヶ月間のKeepってなんだろうな、、、。

・・・そういえば、エクセル仕事をほとんどやっていない。これか(笑)

エクセルジャーニー

いろいろあって、前の会社では「エクセルを使う」というのをフックに、いろんな仕事に混ぜてもらっていました。

給与計算をしてたから、エクセルから離れられないし、そこそこ勉強するから、得意にはなっていた。
一方で、生まれながらの苦手として『コミュ力ない』とか『人見知り』とかがあった。
エクセルにすがってたら「人と話さなくていいなじゃないか」という浅はかな考えから、そうしてたのですが、
幸い、そうではない結末を迎えることができました。

「エクセルが好き」ってだけで

  • 労働時間の計算を介して、労務のプロたちと仕事ができたり

  • 人事異動の情報連携に関わることになって、人事企画や社内IT、経理の人とも仲良くなったり

  • いつの間にか、人事評価の運用に携わって、制度企画の凄腕とバディを組めたり

そんな中で「エクセル」が繋いでくれた、とても素敵な人がいました。

とても品があるのに、控えめに言ってコミュ力オバケな人

仕事以外のところで、僕にとってエポックメイキング的な瞬間を幾度とくれた人がいます。
ゆえに「同僚」っていうより、「人として」って方が強くて、尊敬もしているし未だに頼り切っている。
でも、付き合いは長いし、仕事を一緒にしてないわけじゃない。

機会や頻度は多くないけど、確かにペアを組んでた瞬間が何度もあった。
何を一緒にやったかな?をふりかえると、いつも違うんですよね。

はじめて仕事をしたときは、僕が給与計算にドップリ浸かっていて、その先輩は、異動情報や兼務情報を連携してくれる人でした。
これが僕らにとってえらく重要な資料で、それが必要なのは、給与計算後の仕訳だったり、出向者に関する会社間の精算だったり。
僕らの月末を左右する一大データだった。

そして、出し元にとっても難儀な仕事で、それゆえエラーも多く、受け手の僕らも苦しんでいた。

その先輩は、そこに、ひょいとやってきて、綺麗な仕事を収めていくんですね。
データも綺麗だし、関係者感のコミュニケーションも円滑にしてくれた。

僕らからすると、一生その仕事をしていて欲しいくらい尊い存在だったけど、その先輩にとってはどうやらスポット仕事だったらしく。
気がつけば、別の仕事をされていました。


あるときは、僕が人事評価を回すチームにいて、その先輩が僕らのデータを受け取って給与支払いに責任を持つ役割でした。

僕は、逆の立場を経験したことがあったので、初回っていうのはそうとう辛いだろうなって想像できたし、
前に救ってもらっていたから、今度は僕の番なんだと思っていた。

でも、こちらも評価運用側は初めてでそんな余裕はなく。
先輩たちのフォローもしなきゃと気持ちが前に出ることはあっても、気がつけば助けてもらっていた。

あとになって「相当テンパってたね」って笑いながら言ってくれて。優しさに救われて。
でも、本当に力になってくれたのは、もっと仕事めいたことでした。

エクセルから離れたから気づけた『弱さ』と、先輩の『強さ』と

ちょっと意味不明な言い方だけど、結局、このときの自分の仕事は
「エクセルって箱の中に、専門性を詰め込んで戦う」ってものだったと思うんですね。
そこには、エクセルを介したコミュニケーションがあって。だから言葉が下手でも伝わるものがあった。
それが今、エクセルから離れて、生身の自分で勝負することになって、改めてコミュニケーションの壁に直撃することになった。

しかもエクセルwith自分だったとき、幸い、対面に立つ人たちは想像力の豊かな人たちでした。
件の先輩は、その最たる人だった。

相手に寄りかかれたから、コミュニケーションで苦労せずに済んだ。
けど、よくよく考えると、僕を助けてくれた先輩の力は、その「優しさ」とか「慮り」とか「先を見通す力」とか「表現力の高さからくる伝達力」ってだけでは整理できない。

そう、いつも、専門性があったんですよね。アサインされて数ヶ月でキャッチアップしたとは、なかなか信じられないレベルの深さで。
だって、どれもそんな簡単な仕事じゃなかった。常識では飲み込めない理があって、だから多くの人にとってとても難しいものだった。

そして、その先輩は、採用も企画も労務も経験してきて、言葉にしないだけで、培ってきた経験は深くて。そこから抽象化して考えられるから、常に向き合うべき『こと』と自分を同期させた自然さがあった。

僕は、今『専門性で戦いたい』と思っています。
30代も中盤を超えて、3社目のキャリアになって、そのほぼ全てを人事で過ごしてきた。

まだまだ知らないことだらけだと思いつつも、知っていることの多さで戦えるってどこかで思ってた。
「一人でやれることって限界があるから、巻き込む力が大事」って言いつつも、経験値で勝負できるって思っていた。

けど、先輩の振る舞いを思い出して、
両面の高さがあるから立ち回れることがあり、そうじゃないと出せないバリューがあるんだって、気付かされました。

大事なことを言い忘れるという癖

近況報告とかこつけて、そんな先輩の時間をもらいました。
今胸につかえている『人との接地点』に関するモヤモヤは、この人と話すのが一番だと思ったから。

雑談の中、そんな先輩が
「専門家集団の中にいるとさ、専門性を高めたとて、それが当たり前ではあるし、どうしたもんかね」とつぶやくので、
「参考になるかわかんないんですけど」と、参考にならない可能性の高い、別の先輩の話をしてしまいました。

本当は、そうじゃなくて、言いたかったのは、
「先輩には、専門性あります。その上で、別の部分の凄さがあって、その掛け算に僕は救われてましたよ」ってこと。

大事なことを的確にその場で言えないってことを、省みたのは、まさにこのことでw

でも、そんな反省から、
専門性も大事かもしれんが、人間力をあわせ持つことも、質の高い仕事には大切なのだと気付かされました。

まぁ、本当の本当は、ただただ話したかっただけだからいいんだけどww

入社3ヶ月での振り返りっていうか、本質的な自分の弱さに関する振り返りになってしまいましたね。

  • スコープを広げ過ぎたり、

  • ちょっと書くつもりが長くなったり、

  • 話してダメなら書けばいいや、って思いがちだったり、

次は直接にダメを出してもらおうと、前向きな気持にさせていただきました。

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