令和に「女性作曲家」の時代が来る! - MONICA NEWS in Aichi
皆さん、ぐっもニカ〜🎹 MONICA MUSIC FACTORYです。
2021年2月に活動をスタートし、「鍵盤ハーモニカ」のアレンジ楽譜販売や「音楽」に関するコラム執筆を行なっている"MONICA MUSIC FACTORY"。
実は、これらはすべて、「愛知県」から発信されているメディアコンテンツなんです。
そこで今回からは、愛知で開催されるイベントやコンサートに関連した記事を皆さんにお届けしたいと思います。
「女性作曲家」と言えば……?
では早速、今回ピックアップする愛知県開催のコンサートはこちら。
クラシック音楽のコンサートです。その名も、「女性作曲家の系譜」。
チラシの文面を見ると、「ピアニストとしても大成したクララ・シューマンを始め〜」って書いてありますね。
皆さん、クララ・シューマンはご存知ですか?
私は小学三年生の時、教室で「伝記」の漫画を読むことにすごく熱中していた時期があるんです。
教室の本棚に同じ出版社の伝記がたくさん並んでいたんですが、いろいろ伝記を読んでいて、特に私の印象に残ったのは(自分が女性だからかな?)やっぱり女性の偉人でした。
卑弥呼、ジャンヌ・ダルク、そしてクララ・シューマンの三人。
クララに関しては、私はとにかく夫・ロベルトとの駆け落ち寸前エピソードのことばかり記憶に残っています。
ロベルトと結婚するために、お父さん相手に裁判まで起こしたんですもんね、クララさん。当時小三の私にとってはかなり衝撃的なお話でした。
結婚した後も、精神を病みながらも作曲を続けるロベルトを最後まで支えた、クララの献身について細かく漫画で描写されていたのを覚えています。
とても素晴らしい女性です……ただ、シューマン夫妻とブラームスとの交流についても伝記には書かれていましたが、「クララとブラームスが実は愛人関係だった」という話はさすがに書いてなかったですね。あの噂は果たして本当なんでしょうか。ラブラブエピソードが多い夫婦なだけに、とても気になります。
そうか……クララって「作曲家」なのか!
「女性ピアニスト」という肩書きの方ばすごくよく知っていたのですが(伝記もピアニストとしてのエピソードがほとんど)、クララが作曲家だという認識はほとんどありませんでした。
というか、クラシック音楽で「女性作曲家」あるいは「女性音楽家」と言われてパッと出てくる名前って、ひょっとしたらクララ・シューマンくらいかもしれない。私はクララで精一杯です。
(菅野よう子とか梶浦由紀とか、近年の劇伴音楽の作曲家なら……。)
そんなわけで、「女性音楽家」の先駆けのような存在だったのがクララ・シューマン。
では、クララの他に有名な「女性作曲家」って誰がいるんでしょうか。
メンデルスゾーンの姉でもあるファニー・メンデルスゾーン。
「フランス六人組」のひとり、ジェルメーヌ・タイユフェール。
《乙女の祈り》を作曲したことで有名なテクラ・バダジェフスカ……。
う〜〜〜ん。調べてみれば意外とたくさんいるみたいですね。
音楽室の壁に貼られた作曲家たちの肖像画の中には、これらの女性は一人もいらっしゃらないけれども。
皆さんは、「女性作曲家」のお名前や作品のこと、どのくらいイメージできましたか?
「女流」が時代に追いつく日はすぐそこ?
女性がその仕事に就くようになってから年月が浅い職業は、作曲家の他にもいろいろ存在しています。
例えば、最近アニメ化もされたライトノベル「りゅうおうのおしごと!」。この作品では、「女流棋士」に関するエピソードが多く書かれています。
作品の主人公は、チート級の強さと肩書き(竜王)を持った高校生棋士の少年。フィクションらしいバフ盛り盛り設定の主人公です。(なお藤井聡太さん……)
ライトノベルらしい設定が盛りだくさんな一方で、「女流棋士」についてはかなりリアルに言及されていて、やはり業界における女流棋士の現状もシビアなようです。
スポーツみたいに身体を使う試合ではなくとも、性別で試合のランクや階級を分けないと、現に女性が男性に試合で勝つことが難しいのだとか。
女性が男性に試合で勝てない理由は、「りゅうおうのおしごと!」では「脳」の構造がどうたらとか、科学的な根拠に基づいたお話が書かれていましたが、私の個人的な見解としては、
「女性にとって」、その職業の歴史が男性よりも浅い
→個人ではなく歴史的に見て、その職業に就いている女性のキャリア(経験)が少ない
→女性の専門的技術がまだ男性に追いついていない
→女性が男性に試合で勝てない
……といった流れから、どうしても女性が男性に遅れを取ってしまう現状があるのでは無いでしょうか。
技術的に遅れを取っているので、社会的な立場だったり、お給料だったり、お仕事をするための環境が整わなくて女性が不利な状況に立たされることも、残念ながら時折起きているんじゃないかと。
……逆に言えば。
女性が歴史的にどんどんその専門職のキャリアを積んでいって、男性に技術的に追いついたならば、働く女性たちの立場や環境も自ずと改善されていくと思うんですよね。
そして、「その日」が訪れるのは、職業によってはそれほど遠くないんじゃあないかなと私は思っています。
音楽業界も、先述したように劇伴音楽の世界で活躍している女性はたくさんいるし。
国際的な指揮者コンクールでも作曲コンクールでも女性が「一位」を獲ることはあるし。
音楽大学の入学者の男女比は、最近は女性の方が圧倒的に多いし。
女性の皆さん、ぜひ「令和のクララ・シューマン」を目指していきましょう! ジャンヌ・ダルクでも良い!(「平成のベートーヴェン」みたいなノリだなあ……)
コンサート情報:「女性作曲家の系譜」2021年3月5日(金)夕方、名古屋市
そんな、今を生きる女性音楽家たちが活躍する演奏会「女性作曲家の系譜」が、愛知県名古屋市のコンサートホールにて行われます。
女性音楽家たちがまたひとつ新しいキャリアを積み上げる瞬間に、皆さんも是非立ち会ってください!
詳細はコンサート公式の「Twitter」または「Facebook」にて!
【女性作曲家の系譜】
☆感染予防のため座席を半分にし、2部にわけて行います。
日時/ 3月5日(金)
☆第1部 16時30分開演(16時00分開場)
☆第2部 19時15分開演(18時45分開場)
会場/ メニコンANNEX HITOMIホール
チケット/ Confetti(カンフェティ)
WEB予約 https://www.confetti-web.com/detail.php?tid=60240&
電話予約 カンフェティチケットセンター 0120-240-540(受付時間 平日10:00~18:00)
★どちらかのみ 一般1,500円 学生1,000円
★共通券 一般2,500円 学生1,500円
お問い合わせ
メール: womancomposer0305@gmail.com ( 女性作曲家の系譜実行委員会)
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最後まで記事を読んでくださり、ありがとうございました!
それでは、またお会いしましょう! ぐっばいニカ〜🎹
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