見出し画像

【勝負事に熱いモンゴル】バスケ大会での活動記録

先日、モンゴル馬術協会のバスケットボール大会に救護班として活動してきました。そこでの様子や症例、ついでにモンゴル人の特徴などをご紹介。

きっかけ

過去にフェンシング大会でも同様にスポットで何度か救護班活動をしており、そこの選手から今回の依頼をいただきました。

当初は10-18時で3日間働いて欲しいという内容でした。ところが、ここはモンゴル。時間の急な変更は当たり前。前日になって「急遽8時開始になった」という連絡が来て、蓋を開けてみると終了時刻も余裕で18時超えでした。急な時間変更はさすがに慣れたけど、やれやれって感じですね。笑

当日朝に日程表が発表…


学生の帯同はマスト

大会に限らず、僕が現場で活動する際は学生を必ず連れて行くようにしています。詳しくは過去の記事をご覧ください。

今大会には3人が来てくれ、せっかくなので怪我の相談に来た方の対応にも挑戦してもらいました。

卒業していない(資格をもっていない)のにそんなことをさせていいのかという意見もあることでしょう。

たしかに何かのトラブルが起きてしまっては、問題になりかねません。ですが、それ以上に実践なくして成長はないと僕は考えています。いくら勉強の成績が良くとも、実際にやってみるとできないことが多々あります。
何より、自分がいつまでもモンゴルに居続けることが保証されているわけではなし、卒業後に指導してくれる方はこの国にはほぼ皆無。なので、今のうちから僕が責任を取れる範囲で経験をさせてあげたいと思っております。

また、何か仕事の案件が来た場合は、このように課外活動に積極的に参加してくれる学生を優先しようと思います。その子のできることを把握しているし、信頼感があるので。

暇な時はお互いで練習・復習


今大会発生した怪我

試合に出ない人や過去の怪我の相談なども含めると約100件の対応。まるで健康診断のように来る人も少なくありませんでした。活動報酬は大会運営側からいただくため、この人たちに請求することはなく、『日本人が無料で見てくれる』と勘違いしている人もいたことでしょう。
その考え方が定着することは避けたいものです。

なお、この大会で怪我をしたものは20件ほど。

※「~の疑い」という表現は省略。
 前頭部割創 1件
 アキレス腱断裂 2件
 第四指DIP関節脱臼 1件
 ACL損傷 1件
 腓腹筋肉離れ 1件
 内転筋肉離れ 1件
 大腿前部打撲 5件
 足関節捻挫 4件
          など

……レクリエーションにしては多過ぎませんか?


勝負事に全力なモンゴル人

なぜこんなにも怪我が多いのか。
その理由の1つとして、モンゴル人は勝負事になるとかなり熱くなります。指導者の檄が飛んだり、相手や審判と激しく揉めあったり…チンギスハーンの血が騒ぐのでしょうか?
楽しくワイワイやればいいのにと、僕は思うのですが…

試合に限ったことではなく、例えばチームでトレーナーとして活動する際、ウォーミングアップの一つとして鬼ごっこのようなものをやらせることがあります。その時も足首を捻ったり、肉離れを起こしたことがありました。
全力で取り組んでくれるのはありがたいけど、非常に気をつけなければなりません。笑


最後に

今回、怪我の相談に来た一人にバスケ3×3モンゴル代表の理事長がいました。その方から『うちのチームに来て欲しい』という依頼をいただきました。
昨年行われた東京オリンピックに出場しており、ここ数年国際大会でも活躍しているチームの一つです。ありがたいお話ですが、僕は他にもやることがあり、そこまでの興味がないのが正直なところ。

この3×3はもちろんのこと、僕のもとにナショナルチームでのトレーナー案件はいくつもあります。もし興味がある方はお話だけでも、ぜひお気軽にご連絡ください。

トレーナーのお仕事は、このように人との繋がりや思いがけないところから来ます。
これからも一期一会を大切にしていきたいものです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

この記事が参加している募集

スキしてみて

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?