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アルバイトをやっている人たちよ。有給休暇をもらえ!「Money for Youth」 アルバイト編 #7

 こんにちは!たーぼうです!

 高校生・学生向けのお金の情報マガジン「Money For Youth」(マネーフォーユース)です。この記事を通じて、少しでも若者たちのお金の知識が増えて、可能性が広がることを願っています。

 さて今回はアルバイト編 第7弾です。一緒に学んでいきましょう!

\アルバイトをしている人たちよ。有給休暇をもらえ!/


 「有給休暇」ってわかりますか?
 有給休暇とは、給料が出る休みのことです。年休とも言ったりしますね。
 
 え? アルバイトなのに有給休暇!? そんなの取れるわけないでしょ!?
 きっと、そう思う人ばかりでしょう。

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 さて結論から言うと、
 半年以上アルバイトをしていて、8割以上にきちんと出勤をしていれば、有給を取ることができます。自分の時間はそのまま自分の時間にできるし、なんと給料も手に入れることができます。

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 では、一緒に学んでいきましょう!

【1】:ポイント①
アルバイトでも有給休暇が取れます!


 有給休暇は労働者に認められた正当なお休みです。

 人間生きていれば、都合がつかずに休みをとることがありますよね。何かしらの用事があったり、トラブルに巻き込まれたり、体調を崩すことだってあるし、学校に呼び出されたり、子どもが熱を出したりすることもあるはずです。

 そんな労働者は有給休暇を取る権利が認められています。休むことによって給料が減ってしまうのはしんどいですよね。そのため、労働者はある程度休むことも認められているんです。

 「いやいやいや、アルバイトなんて無理でしょ!? シフト入んないんだから、給料もらえるわけないでしょ!」と思うかもしれません。

 ですが、思い出して欲しいのは「アルバイトも労働者である」ということです。
 
 実際、アルバイトで有給休暇を取れることを知らない人が多いため、ほとんどの人が取っていない状況のようです。取得率は、なんと10%以下だそうです。これはまたなんともったいないんでしょうね。(私も昔は全く知らなかったので、ちゃんと学んでおけばよかったと後悔しています。)

 さらに社員やアルバイトの待遇が良い職場の場合は、取ることを勧めてくる場合もあるそうです。なんて素晴らしいんでしょうね。

【2】ポイント②
どのくらい有給休暇が取れるの?

 さて、ここまで有給休暇を取れることについて学んできました。では、どのくらいの期間、有給休暇を取るのことができるのでしょうか?

 有給休暇が取れるのは以下の通りです。

■6ヶ月間働いた場合で、8割以上勤務をした場合に取得できる有給休暇
・週1回勤務:1日      ・週2回勤務:3日
・週3回勤務:5日     ・週4日勤務:7日

■1年6ヶ月働いた場合
・週1回勤務:2日     ・週2回勤務:4日
・週3回勤務:6日     ・週4回勤務:8日

 このように取得ができます。使わない手はないですね。計算方法はいくつか種類があって、これまでの平均か計算する方法、通常の時給で出す方法、社会保険の基準から計算する方法などがあります。計算方法はバイト先によっても違うと思うので、確認をしてください。

 もし通常通りの時給で出る場合なら、週3日勤務で1回5時間のアルバイトをしていたら、3日間有給休暇を使用すれば、合計で1万5000円稼ぐことができます。すごいですね。これは絶対に使うべきです。だって、アルバイト先に行かなくていいんですから。

 ちなみに有給を取らなかった場合は、次の年に繰り越されます。もし取っていなかった場合は、2年以内なら取得できます。すぐに相談してみると良いでしょう。

【3】:ポイント③
どうやったら有給休暇を取れるの?

 では、実際に有給休暇を取る時にはどうすればいいのか、簡単にまとめました。以下の手順を取ってみると良いでしょう。

■1:まずはアルバイト先に相談をしてみましょう。
 まずは社員や店長に相談をしてみましょう。お店側も調整をする必要があるので、1ヶ月前くらいに相談をするのが良いでしょう。どのくらいの期間取れるのかもきちんと確認すると良いですね。ただし、お店側もアルバイトが有給休暇を取れることを知らないこともあります。その場合は、本部などに確認をしてもらうのが良いでしょう。

■2:それでも断られそうだったら
 それでも断られそうであったら、専門機関に連絡をしましょう。ハローワーク・ブラックバイトユニオン・総合労働相談などに相談をしてみましょう。お店は有給休暇取得を拒否することはできません。もしひどいようであれば、他のアルバイトをやめるのもアリだと思います。

■3:きちんと記録を取りましょう。
 何度も触れてきましたが、必ず書面でやり取りをしましょう。お願いをする際にも、何か紙に書いて渡しましょう。職場に書類がなければ、ルーズリーフでも良いと思います。それも写真できちんと撮っておきましょう。提出したことについて何かを言われたら、それも記録に取っておきましょう。口約束よりも紙が大事です。
できるだけ現物があると良いので、スマホのメモよりも紙に書いておくと良いです。相談する時に役に立ちます。

 ぜひ上記のように丁寧に対処をしましょう。ぜひ有意義なアルバイトライフを送ってくださいね。


 いかがでしたか?
 アルバイトはちょっとした契約ではありますが、1人の労働者です。きちんと有給休暇を取る権利が認められています。実際の事例でも、有給休暇を取りたいと申し出たら、社員たちが調べてくれて、知らなかったのに対応してくれたケースがあるようです。その後、職場にアルバイト用の有給休暇届が置かれるようになったそうです。

 アルバイト先もいろんな職場があります。高校生・学生を雇う職場なら、きっと応援してくれることも多いと思います。もしひどいことを言われたりしたら、すぐに相談をしましょう。

 お金や働くことに関する知識は、あなたを助けてくれます。学ぶことで、あなたの可能性はどんどん広がっていきます!

 もう仕事をされている方は、ご自身のお子さんや、雇っているアルバイトなど、この記事を使って、ぜひ知識をアップデートしてあげてください。ぜひよろしくお願いします!

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【7】:参考文献・Webサイト


■参考文献
・上西充子(法政大学キャリアデザイン学部教授)『10代からのワークルール こんなときこそワークルール アルバイト編』(旬報社、2019)
・道幸哲也ら編『学生のためのワークルール入門』(旬報社、2021年)
大内裕和(中京大教授)『ブラックバイトに騙されるな!』(集英社、2016)

参考Webサイト
・厚生労働省(アルバイトに関する注意)

・タウンワークマガジン

■Youtube
ミニマル出版



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