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先生…俺、ホールがしたいです……

おはようございます、ほっしーです。
超高級和食店に迷い混んでしまった、哀れなおっさんの業務スタートです。

丁度オープンした感じでみなさんパタパタと忙しそうに動き始めます。
そんな中、教育係の綺麗なお姉さまは、とても困った顔をしてるように見えました。
困っていても、とても綺麗です。
まあ、そらそうよな…
ホールスタッフ、社員さん以外全員和服女性やもんな…
わしみたいないい歳したおっさんがホール出たらチーフかなんかと勘違いされそうやもんな😅
「えっ…と、どうしよっかな…」
もう、ほんと困らせてごめんなさい。
「と、とりあえず、この紙エプロンを四折りにしていってもらえます?」
なんとか仕事をもらい、作業エリアの隅っこでエプロンを折っていきます。
周りはだんだんと忙しくなっていきます。
厨房から聞こえる声も厳しくなっていきます。
そんな中、隅っこでエプロン畳むおっさんひとり…
絶対この状況でやる仕事ではないよな😅
しかし、給料を貰っとるんで、与えられた仕事を一生懸命やるしかないし、猛スピードで仕上げます。
次の仕事の指示をもらいに行くと、
「あ~、え~っと、次は……」
仕事を絞り出すのに困っている様子。
あ~、時間かけてやるべきやったか~😑
とりあえず子供用の割り箸をかわいい袋に入れていく作業をもらいました。
これまた今じゃない感…😅

もう、ここまでくると、逆に面白いというか、変なスイッチが入ってきます。
周りを観察して、わしにも出来そうな作業を探して手を出していきます。
洗い場から出てきた湯飲みの水気を拭いたり、下がってきた洗い物を洗い場まで持っていったり。
もしかしたら、いきなりホールに出る事も想定して、そーっとホールの様子を覗いてみました。
すると、配膳のたびに…
「こちら○○の○○添えでございます」
「○○を○○してお召し上がりくださいませ」
とか、わけわからん事言うとる~❗
絶対無理…そんな説明覚えられへんって…😇
そして、説明を受けてるお客さんは、絵に書いたような上級国民や…
杖をつきながらも燐としたお祖父様と朗らかな笑みをたたえたお祖母様。
パリッとしたスーツ姿が凛々しいお父様に優しさの中に厳しさを同居させたようなお母様。
綺麗なワンピース姿のお姉ちゃまにコナンみないな蝶ネクタイしてそうなお坊っちゃま。
絶対、乳首ドリルで爆笑したりせーへんねやろな…
島田珠代姉さんとか、存在すら知らんねやろな…
金太の大冒険という曲も絶対聞いたことないやろな…

そんなこんなで、業務終了。
綺麗なお姉さまや初老の社員さんは、お疲れ様でした、と優しい笑顔で声をかけてくれましたが…
わし、そないに疲れてへん。
本当に疲れたんは、教育係の綺麗なお姉さまやと思うで😑
まあ、いつか奇跡的に上級国民になれたら、パリッとしたスーツ姿で暖簾をくぐってみたいですな。
無理やけど🤣

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