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死にそうだったので、おしごと減らすことにしました。

ーーー ヘイ!siri!

「楽に死ねる方法を教えて!」

2018年度の大ニュースと言えば、これですね。わたしのi phon SEのデバイスはついに闇堕ちしました。Safariには、闇の検索単語が履歴に刻まれることとなりました。

冒頭から闇をハイスピードでお送りしておりますが、読み進める準備はOKですか?安心してください。今だから笑って話せるのでライトにキャッチーにハッピーに読み進めてみてください。

2018年度はありがたいことに非常におしごとが増えました。2019年度に回った売掛け金(※)も含めると売上としては500万円超えてないくらいでしょうか。

(※)ここでの定義の売掛け金とは2018年度実施案件でも2019年にお支払いのこと。

あくまでも売上なので、経費を引くとわたしの所得は一般のアルバイトの方より低いかもしれませんね。生活の大部分が経費なのでそうなってしまうのは必然。その分個人事業主という形態はサラリーマンより節税のやりがいはあります。所得がすべてじゃないんだな〜とすごく学びました。

売上がある方とは決して言えないかもしれませんが実績も仕事もなかったフリーランス当初からすると「フリーランス2年目にしてこんなにおしごと貰えちゃっていいのかな・・・」ととてつもなく不安になりました。

案件は多岐に渡り、グラフィックデザイン、カメラマン、ライティング、映像制作編集、ディレクション、コンサルタント・・・肩書きから働くというよりは、相談される案件によって自分の技術を組み合わせていく大型案件が多かったです。

どれもこれも独学で、壁にぶつかるたびに誰も教えてくれない環境に常にイライラ。頭で描いているゴールと技術が擦り合わない。けれども責任は自分。他の案件の納期とダブっているのも自分の責任。

常にこんな感じで、「世の中なくならねえかな・・・」なんて何度思ったか。逃げも隠れもできず、上司も会社も守ってくれない。ともすれば楽になる方法は「死ねばいいじゃないか」ってね。思いましたね。大げさじゃないですよ。

20代にして、どこかの会社で学んだわけでも実績があるわけでもないフリーランスの裏側は、常にストレスフル。もちろん失敗した案件もありましたので、土下座ものでした。今でもわたしがうまくできなかったことが原因で「信用」を失ったクライアントはいくつかパッと頭に出てきます。1つの「信用」を失うごとに自分自身を否定していたので「自信」というお餅がカピカピにひび割れていきましたね。

結婚1年の新婚なのに、夫とは常に大喧嘩で離婚の危機。(大きなストレスと精神的な歪みによってわたしが嫌なところ見つけヤローだったのが主な原因ですね。ごめんなさい。)

収入だって、毎月一定のお給料が入るわけもないので、半年後の入金なんて当たり前。毎月の生活が不安で不安でしょうがない。

2018年の後半からは、別会社を経営している夫に案件を任せたりとしていき、2019年3月末の納期ラッシュを機に「この働き方ではわたしは死んでしまうし、夫婦の関係も死んでしまう」と思い、仕事のやり方、受け方、キャリアを大幅に見直しました。


伸ばしていきたいキャリアの仕事だけを受けよう

するとどうでしょう。無理して働いていたお仕事がぱったりなくなってしまいました(笑)

そこそこ大きい企業さんから「こんなことするのでとりあえず見積もり出してください」ってメールがきた時は「掃いて捨てるほどの業者だとわたしのことを思っているんだな」と感じて、安くしていた料金をそこそこ引き上げて出すと(東京価格に近くして)返事すら返ってこなくなったこともありました(笑)

仕事がなくなっていったのはすっごく怖かったし「千葉に帰って東京で働いた方がいいのかな」と頭をよぎったり、お金の不安や「このままフリーランスでいいんだろうか」と毎日毎日考えていました。

それと、十日町市を中心におしごとをいただいていたので「十日町の人に嫌われてはいけない」というプレッシャーからFacebookでの発信活動を急激に減らして、あたりさわりのないことしか書けなくなりましたし、人との会話が怖くなりました。

実はこれ、仕事がなくなるよりつらかったんだと思います。

どんなにかっこ悪くても、かっこ悪さを嘘で塗り始めると「自分が遠ざかる」その感覚を知っています。本来の自分と、周りから評価される自分の「乖離」は、貧乏になるよりつらいことです。

これが世の中でいう「自分を見失う」という現象の出来上がりです(笑)

失敗したら何度でも立ち上がったらいいし、貧乏なんてまだまだ巻き返せるし、キャリアだって自分で作っていける。自分の形さえ知っていれば。

だけど「自分を見失う」と自分の中に何人もいる自分と自分がいつまでも追いかけっこしてる感じです。「なんで自分なのに捕まってくれないのー!あなたの本音を聞かせてー!」って(笑)

とまあ、ほとんど仕事がないような書きぶりですが「わたしだからこそお仕事」をくださる方もいますし、7月からまた業務委託の案件が決まりそうで環境の変化があります。そこは「キャリア論」としてまた書き綴っていきたいと思いますので、お待ちくださいませ。


自分を取り戻したらやりたいことも大切なことも見えてきた

なんやかんやと2018年度は暗黒フリーランス期を経験しましたが、無理して受けていた仕事をやめて、今はとても穏やかです。

こんな風にカフェ風ご飯を作るのが楽しくなったり、十日町の総体で筋トレをしたり(今のところ週5ペース笑)、うちの家のいたるところにお花を飾ってみたり。

これからは自分の心のままにキャリアや生き方をつくっていき「それでも嫌われるならしょうがない」と思えたし、夫との関係を見直して将来の目標に向かって夫婦で取り組むことができています。

大切なのは「働く」ではなく「人生」だなぁ、としみじみ思う、フリーランスの暗黒期でした。

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