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ベジ食べる②

野菜が美味しい、と気がついてから外食も変わりました。おいしい野菜が食べられるお店を探すようになったのです。

単純に、「野菜・ランチ」と検索しても、なかなか美味しい野菜に出会うことは難しいのですが、いくつかのお店が僕の印象に残っていて、野菜が美味しいお店という僕だけの認定をしています。ただ、何年か前に行った記憶というお店もあり、いまでもあるかは分かりませんが、書いてみます。

地名とか、ご存知ない方や近くに住んでいない方には「地元の内輪ネタ」のようで申し訳ありませんが、どうしても書きたくて。どうかお付き合いください。

ひとつは、新宿にあるお店。日本全国の農家から野菜を仕入れているようで、店内には農家の方のポスターと野菜たち。サラダバーというより、野菜バーが設けられていて、店員さんがひとつひとつ解説してくれる元気なお店です。場所柄、値段が高いですが、珍しい野菜や、意外と生でも食べられる野菜との出会いが楽しいお店でした。

次は、表参道にある本店はパリのビストロ。って、そういう高級店は普段行かないし、この店しか知らないのです(笑)。滅多に行けないのですが、以前友人がパティシエとして在籍していたことがあって、その時に行って以来とても気に入っているお店。

前菜に、店名が付いたサラダがあって、そのもりもり具合に驚いたのが初来店のときでした。とても柔らかく調理された砂肝が入って、青々とした葉物野菜がこんもりとして、キラキラのドレッシングで・・って初めての皿がそれだったので、ひとめぼれというか嘆息してしまう体験でした。一時期、すべての料理がボリュームダウンして心配しましたが、去年くらいに行ったときには戻っていたので、いまはどうでしょうか・・。

そして、もうひとつは六本木に本店がある野菜のレストラン。川崎駅のそばにあるショッピングモールにもお店があって、季節の野菜をいろいろとアレンジして出している印象があり、ランチも美味しいお店でした。でも、この数ヶ月の時期を経て久しぶりに行ってみたら、かなり内容が変わってしまっていました。

野菜レストラン、と銘打っていたお店が「野菜食べ放題のしゃぶしゃぶ屋」になっていたのです。あれ?と思ったけれど、ランチは並行して何か出しているはずと思い、お店に入りました。結局、ランチもしゃぶしゃぶしかなく、ランチでは野菜は食べ放題でもなく、シュンとしてしまいました。

店内は満席に近い状態でしたが、中が見える厨房も活気がないように感じられました。

野菜は国内のものを使っていて、とてもおいしかったのですが、何か違和感があって、観察したり考えていたら、「料理が出ないレストラン」になってしまったのだと気がつきました。食べ放題とは言え、野菜を皿に盛るのも、鍋にいれて調理するのもお客なのです。厨房では、野菜を洗って切る、という作業を繰り返していました。レストランの定義は大して知りませんが、料理が出ないお店になったということがショックでした。

時期が来れば、また戻すのかも知れませんが、料理を出さないお店には料理人は要らなくなっているでしょう。こんな形で影響が出ていることに気がつき、おいしい野菜や料理を食べられることの難しさを知るきっかけとなったのでした。

そういうお店が少なくなっていくのは、野菜好きとしては残念でなりません。野菜の地産地消には、新鮮でおいしい生野菜として食べるだけでなく、美味しく調理してくれる人の存在が欠かせないのだと改めて感じました。

(つづく)

この記事は、3日連続投稿(予定)の2日目です。1日目はこちらです。


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