お金って、エモくね?
何となく流行っている言葉をタイトルに。結論から書いてしまうと、お金には気持ちが込められている、ということです。
かねてから、妻は「お金は、気持ちだ」と言っています。お金は単なる道具で、ある価値を交換ないし受け取りたいとき、表したいときに、その気持ちを示すものであるというのです。
確かに、お歳暮やお中元には、気持ちが込められています。お金を渡すよりも、物にするほうが品がいいというか、道具そのものの存在感が薄れ、贈り手という人の存在が見えてくるような気がします。
先日読んだ、贈与の本からすれば、まさにお金では表現できないものが贈与のひとつの形でした。
仕事の数字が結構な額で、しかも色々とあって、落ち着かない日々を送っています。そんなわけで、あのタイトルでした。
いろんな人が、怒ったり、悩んだり、安堵したり、祈ったり。それを引き受けて、紙に落としていくような、そんな仕事をしています。
こんなことをしたい、しなければならない、そんな思いを込めた数億円(!)をどうやって積み上げるか、その調整が日々行われています。
僕の役割としてはお金を作るでもなく、使うでもなく、使い方を見つめるといった感じです。そこには、良い悪いと評価することもなければ、損や得もありません。
年度のはじめから一貫して考えているのは、僕は数学が苦手だし、数字は怖い。だから、僕には合っていない仕事なのです。
それでも、僕は話を聞くのは好きだし、無知すぎて勉強になることばかりなので、「あの、ちょっとご相談が」という声に耳を貸すのです。
数年後を見据えて、今から数字を積んでおきたい。
予算が減らされてしまったのが悔しくて、何とかならないか。
これをやりたいけど、お金が足りない。
同僚の気持ちと言うボールを受け取って、増幅させたり抑制したりして、僕の言葉で経理の担当者に伝えて、結果を受けてボールを返す感じでしょうか。
ひとつひとつが経験となり、また何とかなったぞ、と楽しくなるのです。
ちなみに、目下の難題は、完成まで数年かかる建設費を、様々なトラブルを加味した上で、誰から(国や投資家、自前の資金など)どのくらいもらうのか。支払いのルールもあり、約束事がどれだけできるのかを見極めるという、お金を使うってこんなに難しいっけ、と悩み続けています。
そんなことを考えていたら、コンビニに小銭入れを忘れてしまい、慌てました。幸い、届けていただいて手許に戻ってきました。拾っていただいた方に、感謝です。
やっぱり、お金って、エモいよね。
と心の中でつぶやいた帰り道でした。
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