秘伝にはしない、キッシュの話。
2021年1月6日 以下、追記しました。
このたび、具のヒントの記事を書きました。もし、中の具に悩んだ時には読んでみてください。季節ごとの組み合わせを、僕の実体験から書いています。20種類以上のアイデアを書いていますので、ぜひとも。
▼本編は、ここからです。▼
キッシュ、という食べ物をご存知でしょうか。
キッシュ(仏: Quiche)は、卵と生クリームを使って作るフランス、アルザス=ロレーヌ地方の郷土料理。 パイ生地・タルト生地で作った器の中に、卵、生クリーム、ひき肉やアスパラガスなど野菜を加えて熟成したグリュイエールチーズなどをたっぷりのせオーブンで焼き上げる。ー出典:wikipedia
パイ生地に野菜や肉などの具材を調理して入れ、チーズをかけてから、卵と生クリームを流し込んで焼く家庭料理です。僕は、母の焼いたキッシュを食べて以来、この料理がとても好きで、大人になってからは自分で焼くようになって、親戚と会う時や地域の方々と会う時に作って食べてもらっています。
例えば・・
▲ハロウィンのオレンジ色で作った、カボチャのキッシュ。
▲ハロウィンに目玉と指の、ぼんやりカワイイキッシュ
▲紅白を意識した、お正月のキッシュ
▲キッシュ・ド・ノエル(クリスマスツリー風)
紹介していたら、お腹空いてきました(笑)
これまで焼いてきたキッシュは、焼き始めた3年前から数えて、80台以上。季節の食材で作れば、味も変わるし、肉でも魚でもだいたい大丈夫です。食べてもらった方からは、「美味しい!」「今回は何が入ってるの?」「お店出せばいいのに・・」なんて言っていただきます。
最近では専門店もあるくらい。スタバで食べたことがある方もいるはずです。実は、キッシュって作るのが簡単なのです。
食べてもらった方から、作り方教えて!と言われることが多く、口頭で説明しきれないこともあり、このたびnoteに公開します。プロでもなく、フランス渡航歴もない、そんな我流の・・いやいや母流のキッシュです。
1、道具
タルト型(我が家は直径22センチ)、めん棒、クッキングシート(ツルツルのやつ。オーブンシート)、打ち粉(片栗粉か小麦粉)
僕は、底が外せる型を使っていますが、持ち寄りのときには紙製の型でもいいかも。
2、材料
(基本の生地と卵液)
パイシート2枚(我が家は”オーマイ”)、卵2個、生クリーム150cc 、とろけるチーズ60-100g
(中の具材)作りやすい組合せ版
ベーコン100g、じゃがいも大1個、玉ねぎ1/2個
(タルト型に塗る、炒める)
サラダ油かオリーブオイル
具材は、調理前の総重量が400gくらいを目安に組み合わせて。
3、僕の作り方のタイムライン(1時間半から2時間)
①準備
パイシートを冷凍庫から出す(フィルムのまま常温に放置)
タルト型内側に油を塗る(キッチンペーパーなどで塗り伸ばす)
具材のカット
じゃがいもは、細切り(5ミリ程で薄切りにして、同じ要領で細く切る)
玉ねぎは、あらみじん切り(1センチ角くらい)
②具材の下処理とオーブンの予熱
じゃがいも・玉ねぎを電子レンジ調理(600W、じ:2分、玉:1分)
パイシートが解凍不足なら(指で軽く押して跡がつけばOK)レンジ加熱(600W20-30秒)
■予熱(200度、12分)
!予熱を始めると、レンジが使えなくなるので、下処理はすべて終える!
③パイの空焼き
パイシートをくっつけ、伸ばし、型に敷く
溶き卵をつくり(生クリームは入れない!)、パイの端に塗って貼り付け、
クッキングペーパーの上で、打粉をしためん棒で伸ばし、型に敷き入れる(台に打粉をするのが面倒くさいのでペーパーを使っています)
※写真は、かなり溶けている(悪い見本)
はみ出る部分は巻き込んで内側に貼り付ける。そとに出しておくと、焼け焦げて片付けるのが結構大変。内周の”ふち”の高さはしっかり確保、低いと卵液が流出して焦げる。
(予熱完了)
パイの空焼き(上段)12分(再掲)
膨れても、後工程でつぶすので、”穴あけ”や”重し”は不要
④空焼きのあいだに具材の調理
ベーコン、玉ねぎ、じゃがいもの順に
塩コショウで味付け(濃いめがオススメ)
溶き卵に生クリームを入れて混ぜておく
ベーコンはしっかり炒める(やや焦げるくらい)と、コクがでて美味しい。言いたいのはそれだけ。あとはレンジで加熱しているから、サッとでもいい。写真のベーコンは、あともうちょっと炒めたい(笑)
⑤焼く(オーブンに入れても気を抜かない)
パイ焼けたらオーブンから出す
■予熱(200度、35分)※再度の操作を忘れずに!
膨らんでいるパイを潰す
熱いので素手で型に触らないように!”ふち”も潰した方が、具材が入りやすい。そのままでも耳がふわっとして美味しいかも(僕はやったことない)。
具材を均す ☆撮影タイム☆
均等に広げる。魚を使った時など、見た目が気になるなら、皮を下にするなどの配慮も。断面を出したいなら具材ごとに。固いものから順番に載せていく。(とても面倒なのでオススメしない)
写真はここで撮る・・出来上がると、何の具材でも見た目ほぼ一緒(笑)
チーズをかけ、卵液を静かに中心から外側に回し入れる
チーズは多いと、どっしりした味に。卵液をチーズにかけるようにゆっくりと回し入れると、焼けた時にキレイになる。溢れそうだったら無理せずやめる、あふれたのはもれなく焦げる(笑)
※僕は、ここまで終わって予熱操作してなかった!!ってのが多い(笑)
(予熱完了)
オーブンに入れて焼く(上段)35分(再掲)
15分から20分経過したら、アルミホイルをかけて焼く
熱いので火傷に注意!でも迅速に!
焼きあがったらオーブンから出して、冷ます
⑥料理上手への道
焼いている間に、道具や食器を洗う
4、ヒント
・工程の③を省略しても作れます。ただし、焼き上がりの底が柔らかくなってしまったり、型にこびりついたりします。
・アルミホイル被せないと、パイは焦げます。不安なら、最初から被せて焼いてしまうのもあり。
・生クリームは、牛乳や豆乳に変えても可。ただし、パイシートにも乳製品が含まれていますので、ご注意を。
・焼き上がり後、オーブンにずっと入れておくと乾燥して硬くなります。
・具材は、おかずでも作れます。「なす味噌炒め」で実証済みです。具は小さめ、水分は無い方がいいです(カレーなら具だけとか)。
・型から出して、ケーキクーラー(コンロのグリルの中にある網でも可)で冷ますと、パイ生地がサクサクになります。
・切り方は、8か12がオススメです。それ以上は崩れます。
今回の焼き上がり。卵がよく溶けてなかったようで、白味が上がってきました。それも手作りの良さってことで。
いかがでしょうか。
簡単に作れそうですよね(笑)。
簡単なんです。ただ面倒くさいだけで。
キッシュは、持っていくと「え?何それ?」と言われることもあります。でも、"みんな大好き玉子味"なので、大人から子どもまで食べてくれるはず。季節の食材で作れば、味も変わるし、肉でも魚でもだいたい大丈夫です。
この秋、おうちでキッシュ。お試しくださいませ。
special thanks : 小森谷 友美
初めてのレシピ作成にあたり、アドバイスいただきました。ありがとうございました!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました! サポートは、僕だけでなく家族で喜びます!