まっ子

その辺に転がっているごく普通のアラフォー女。 突然書いてみたい!と思い立って書くことに…

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その辺に転がっているごく普通のアラフォー女。 突然書いてみたい!と思い立って書くことに。 特別な才能も、資格も、能力も、人に誇れるような話もない。 あるのはたくさんの汚話だけ。 良かったら読んでみて下さい!

記事一覧

読書しても無意味な私。

娘は本が大好きだ。 暇さえあれば本を読んでいる。きっと夫の遺伝子だろう。 昨夜も何やら楽しそうに2人は本を挟んで話し込んでいた。 そんな2人の側で、私はおもちゃの…

まっ子
1日前
81

難題。

「コケコッコー!!!!」 熟女の顔に飛び散る白い液体。 安心してくだい、唾液ですよ。 私は家族の中でイジられ役だ。 リーダーは夫、手下の長男。 それに加え、わたし…

まっ子
9日前
83

グレースと伝令者テオリア・しばいぬピュテスの物語「完」

ゆらゆらミルコさん&めぐみティコさんのリレー小説に、有り難いことに巻き込んでいただきました。 それでは、はじめます。 ☆☆☆ ハイノン国から遥か南の太平洋に、ハ…

まっ子
11日前
51

改めて自己紹介。

今週から子どもたちの学校も始まり、ようやく通常運転に戻った我が家。 久しぶりに騒がしい日々から開放された私は、子どもたちの送迎から帰宅した後、ソファーにダイブし…

まっ子
3週間前
112

私は柴犬。

ずいぶんと前から子ども達が犬を飼いたいと騒いでいた。 ここ数ヶ月、その気持ちがピークに達したのだろうか。特に娘は息をするように「犬ほしい」と言うようになり、それ…

まっ子
1か月前
132

思い込みを超えた私。

ニュージーランドは人種のるつぼだ。 私の住む町もさまざまな人種が混在している。 その割に子どもたちが通う小学校に日本人はいない。 今朝、子ども達を学校に送った時、…

まっ子
1か月前
113

私はどう生きるか

「ぬいぐるみペニスショック」 引かないでほしい。 決して、私がつくった造語ではない。 若者文化を知ろうと、調子に乗って読んだ本の中で偶然出会った言葉だ。 可愛いし…

まっ子
1か月前
98

ワレモノ注意。

一心不乱にスクランブルエッグを作っていた今朝のこと。 次男が言った。 次男「ちんちんに毛が生えてきた」 そんな馬鹿な。 7歳の君に? 私「え?見間違いじゃない?」…

まっ子
1か月前
98

人間暇だとろくなことをしない。

あれは一週間前、先週の金曜日だったと思う。 婚活中の友人が母親と喧嘩をしたと電話をかけてきた。 家族だからこそ、遠慮なく言葉をぶつけ合ってしまったのだろうか。友…

まっ子
2か月前
76

私にそんなこと言われても…

「私にそんなこと言われても困る。」 今日、何度その言葉を飲み込んだのだろうか。 ニュージーランドの自動車普及率ランキングは世界第3位。人口1000人に対して912台と言…

まっ子
2か月前
72

「全然だいじょうぶ」ではない「だいじょうぶ」

「全然大丈夫です!」という言葉を信用してはいけない。 頑張り屋さんは「大丈夫?」と聞かれれば、条件反射のように「大丈夫です」と答える。 本当は大丈夫じゃないのに…

まっ子
2か月前
59

トリリンガルなのに・・・。

ニュージーランドに来たのは、約6年前。 長女5歳、長男2歳、次男が1歳の頃だった。 長女は現在11歳。 母語として日本語を獲得してから英語に触れたのがよかったんだ…

まっ子
2か月前
60

笑って昇華できるで・しょうか?

うりもさんの素敵な企画「笑っていいで昇華!?」に参加させていただきます😊よろしくお願いいたします! 今だからいえる「必ず、笑って昇華できる記事」ということで、最…

まっ子
2か月前
62

割に合わない女

「その口にハムスターの睾丸ぶち込んでやろか」 心の声が外に漏れた気がした。 はっと我に返り、眉間のシワを伸ばそうと大きく目を開けた。 自分の顔に作り笑顔が張り付い…

まっ子
2か月前
49

私は今日も芋を掘る。

「ハムスターの睾丸ってバカでかいらしいよ」 その日は旧友2人の誕生日だった。 グループラインに「おめでとう」とメッセージを送ったら、偶然にも2人とも暇だったのだろ…

まっ子
3か月前
68

記憶を呼び覚ます「ブルースト効果」涙の日。

鼻くそをほりすぎて、鼻の中に傷ができたようだ。 くしゃみをしたら、その異物(傷がかさぶたになった部分)から痒みがうまれ、思わず鼻をつまんだ。 すると、指先から予想…

まっ子
3か月前
58

読書しても無意味な私。

娘は本が大好きだ。 暇さえあれば本を読んでいる。きっと夫の遺伝子だろう。 昨夜も何やら楽しそうに2人は本を挟んで話し込んでいた。 そんな2人の側で、私はおもちゃの剣で次男に何度も殺されていた。 大げさに死ななければ満足しない次男のため、断末魔をあげながら膝から崩れ落ちていく私。 そんな私に罵声が飛ぶ。 娘「ママ!!うるさいんだけど!」 娘に罵倒され、次男とお絵かきでもしようと椅子に座って思った。 私も一応読書はするけど、あんな風に読んだ本について誰かと語り合ったことは

難題。

「コケコッコー!!!!」 熟女の顔に飛び散る白い液体。 安心してくだい、唾液ですよ。 私は家族の中でイジられ役だ。 リーダーは夫、手下の長男。 それに加え、わたしの言動を常に監視する恐ろしい監視官、長女。 昨日も、歯を磨いていたら、無防備な私の後方から夫が忍び寄ってきた。 そして耳元で突然「コケコッコー」とバカでかい声で叫んだ。 驚いた私の口からは、歯磨き粉で白く濁った唾液が飛び散った。手を空中でばたつかせ、足踏みをし、襲ってきたコケコッコーの声を振り払おうと必死に踊り

グレースと伝令者テオリア・しばいぬピュテスの物語「完」

ゆらゆらミルコさん&めぐみティコさんのリレー小説に、有り難いことに巻き込んでいただきました。 それでは、はじめます。 ☆☆☆ ハイノン国から遥か南の太平洋に、ハイノン国とおよそ変わらぬ面積の南北に細い島国があった。自然溢れるその島を人々はジューランドーニと呼んでいた。 鳥の楽園とも呼ばれるその島には、飛べない鳥が多数生息し、ハイノン国から移住した民族、コッマ族と呼ばれる忌々しき民族が住んでいた。コッマ族は下品で気性が荒く、頻繁に民族内で紛争を起こすことで有名だった。

改めて自己紹介。

今週から子どもたちの学校も始まり、ようやく通常運転に戻った我が家。 久しぶりに騒がしい日々から開放された私は、子どもたちの送迎から帰宅した後、ソファーにダイブした。 仰向けに寝っ転がり、天井に手足をグーンと伸ばし、体中ストレッチをした。 さて、今日は何をしようか、そう考えていると、履いていたジーンズの裾から何か出ていることに気がついた。 布だろうか。 それを引っ張り出した瞬間、幸せな朝に霧がかかった。 あれは、数十年前のことだ。 「ビンテージジーンズは洗わない」そうどこか

私は柴犬。

ずいぶんと前から子ども達が犬を飼いたいと騒いでいた。 ここ数ヶ月、その気持ちがピークに達したのだろうか。特に娘は息をするように「犬ほしい」と言うようになり、それが口癖になっていた。 私も動物が大好きなので、子どもたちの気持ちは分かる。 しかし、可愛いだけでは飼えないのが現実。 子ども達には、耳にタコができるほど飼えない理由は伝えているが、それでも口に出す「犬ほしい」。 そして人間、同じことを何度も言われると強迫観念にとらわれるのだろう。要求に応じない私がまるで悪者のように思

思い込みを超えた私。

ニュージーランドは人種のるつぼだ。 私の住む町もさまざまな人種が混在している。 その割に子どもたちが通う小学校に日本人はいない。 今朝、子ども達を学校に送った時、顔見知りの保護者と世間話をした。 「じゃあね」と言って帰ろうとすると思いもよらない言葉が返ってきた。 「さようなら」 驚いた私は「日本語しゃべれんの?」とカンボジア人の彼に聞いた。 彼はニュージーランドに移住する前、母国で日本人専用の観光タクシードライバーをしていたらしい。 流暢な日本語を話す彼を見て、また過去の失

私はどう生きるか

「ぬいぐるみペニスショック」 引かないでほしい。 決して、私がつくった造語ではない。 若者文化を知ろうと、調子に乗って読んだ本の中で偶然出会った言葉だ。 可愛いしか連想できない単語「ぬいぐるみ」、それとは対照的な生々しい単語「ペニス」。この2つを組み合わせると「男友達(親しい)だと思っていた人から好意を寄せられ抱く嫌悪感」を表現できるそうだ。 その心の現象を指し「ぬいぐるみペニスショック」若者はそう呼ぶらしい。 ショックで私がペニスになりそうだった。 それにしたって、ペ

ワレモノ注意。

一心不乱にスクランブルエッグを作っていた今朝のこと。 次男が言った。 次男「ちんちんに毛が生えてきた」 そんな馬鹿な。 7歳の君に? 私「え?見間違いじゃない?」 私が7歳のときなんかその辺で放尿していた記憶がある。毛の生えたお股を公衆の面前に晒した覚えはない。 よって、7歳で陰毛はありえない。 私「生えてないと思うよ」 次男「本当だってば!!」 3往復くらい同じやりとりをしたが、主張を変えない次男。 そんな次男の鬼気迫る様子を見ていると、私の信念が揺らぐ。 こ

人間暇だとろくなことをしない。

あれは一週間前、先週の金曜日だったと思う。 婚活中の友人が母親と喧嘩をしたと電話をかけてきた。 家族だからこそ、遠慮なく言葉をぶつけ合ってしまったのだろうか。友人が再現した母親の言葉は心をえぐられるようなものばかりだった。 母親の乱暴な言葉を真似したことで、再び傷ついた彼女が激昂した。 「まじで早く死んでほしい」 放った酷い言葉の罪悪感からか、涙声になった彼女は「こんなこと言ってごめんね」と続けて誤った。 私にできることは話を聞くことくらい。 そんな自分を情けなく感じたが、

私にそんなこと言われても…

「私にそんなこと言われても困る。」 今日、何度その言葉を飲み込んだのだろうか。 ニュージーランドの自動車普及率ランキングは世界第3位。人口1000人に対して912台と言えば1人1台保有しているといってもいいのではないか。 そのくせ、ニュージーランドには国産の自動車メーカーがない。 海外から輸入している中古車の多くは日本からで、走る車の8割以上は日本車だと言っても過言ではない。 私の所有する車も三菱だ。 この国で使用できないETCはついたままだし、カーナビは日本語設定(言

「全然だいじょうぶ」ではない「だいじょうぶ」

「全然大丈夫です!」という言葉を信用してはいけない。 頑張り屋さんは「大丈夫?」と聞かれれば、条件反射のように「大丈夫です」と答える。 本当は大丈夫じゃないのに。 私が「シワもシミもひどくて」と嘆いてみれば、それを聞かされた年下は気を使い「全然大丈夫ですよ」と引きつった笑顔で答える。 全然大丈夫じゃないのに。 前者は相手を心配させないための「大丈夫」 後者は相手を安心させようとする「大丈夫」 今回は後者のパターンの話だ。 例えば私が「私ってブスだよね」と自虐発言をす

トリリンガルなのに・・・。

ニュージーランドに来たのは、約6年前。 長女5歳、長男2歳、次男が1歳の頃だった。 長女は現在11歳。 母語として日本語を獲得してから英語に触れたのがよかったんだろう。言語が交わることなくスイッチを切り替えるように日本語と英語を使いこなす。 一方、長男・次男は人生のほとんどを英語圏で過ごしているため、英語が母語だろう。 日本語は聞いて理解はできるが、喋る方は日常会話程度。 こんな風に、子どもたちの母語やそれぞれの言語レベルが異なるため、家庭では英語も日本語を両方使う。

笑って昇華できるで・しょうか?

うりもさんの素敵な企画「笑っていいで昇華!?」に参加させていただきます😊よろしくお願いいたします! 今だからいえる「必ず、笑って昇華できる記事」ということで、最初に思い出した出来事を書こうと思います。 うりもさん、昇華よろしくお願いします🙇 あれは17年くらい前だろうか。 夫への恋心はすでになくなり、ただの飲み友達になった頃のこと。 事件はある金曜日の夜に起こった。 仕事で帰りが遅くなった私は、スーパーで値引された惣菜を買い込み、自宅へと急いでいた。 玄関を開ける

割に合わない女

「その口にハムスターの睾丸ぶち込んでやろか」 心の声が外に漏れた気がした。 はっと我に返り、眉間のシワを伸ばそうと大きく目を開けた。 自分の顔に作り笑顔が張り付いているのを確認してほっとする。 大丈夫、ちゃんと笑えている。 眼の前には動き続ける下品な唇。 私はそれを見つめ、ただひたすら相槌を打っていた。 昨日の夕方、私はカフェにいた。 一緒にいたのは同い年の子どもがいるママ友。 彼女には引っ越した当初から、いろんな面でお世話になってきた。 私だけでなく子どもたちも同様

私は今日も芋を掘る。

「ハムスターの睾丸ってバカでかいらしいよ」 その日は旧友2人の誕生日だった。 グループラインに「おめでとう」とメッセージを送ったら、偶然にも2人とも暇だったのだろう。 メッセージでのやり取りがそのまま続き、会話の終着駅はハムスターの睾丸となった。 ここで一番の謎は、何故、誕生日を祝うメッセージがハムスターの睾丸へと進行したのかだ。 メッセージのやりとりを見てみると、テンポよく会話の内容が変化しているのが分かる。 連想会話、または芋づる式の会話とでもいうのだろうか。 誕生

記憶を呼び覚ます「ブルースト効果」涙の日。

鼻くそをほりすぎて、鼻の中に傷ができたようだ。 くしゃみをしたら、その異物(傷がかさぶたになった部分)から痒みがうまれ、思わず鼻をつまんだ。 すると、指先から予想外の悪臭がした。 まとわり付くような匂いだ。 あまりの臭さに驚いた私は、指先を見つめた。 何もついていない。 もう一度指先を鼻に近づけ匂う。 く、くさすぎる。 種類で言うと肛門系、うんこ類だ。 記憶を手繰り寄せ、匂いの出処をさぐる。 夕飯はイエロカレーだった。そうか、これはナンプラーだ。 食後テーブルに置きっぱなし