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私の素敵な彼

21歳、大学4年の夏
私は、人生で初の恋人ができた。

数々の少女漫画や恋愛ドラマなどを履修してきたので、まるで恋愛マスターかのような謎の自信があったのだが、現実で恋をするってこんなにも難しいのかと身をもって体験している最中である。


プリンセスに憧れ、少女漫画で学び、アイドルにリアコし、
痛い夢女、よく言い換えれば純粋な女である。


そんな私の初彼氏!
とっても優しくて爽やかな雰囲気を纏っていて努力家で….。


私には勿体なすぎる魅力的な人なのだが、彼と付き合って特にここが素敵!と思ったところを書いていこうと思う。

お金に対する欲がない(いい意味で)


 物欲お化けの私は、よく衝動買いするし部屋は物で溢れかえっている。


常に「欲しいもの」があって、できることならすぐにでも手に入れないと、ソワソワしてしまうこともよくある。

ここで買わなかったら、ずっと後悔するのではないかと考え、大体の物を衝動買いしてしまうし、その日は買うのを保留したのに、次の日買うとかよくある。めっちゃある。


私の将来の夢は、お金に余裕があるキャリアウーマンになることで
「ブランド品を躊躇なく買える」そんな女性になりたいと高校生の頃からずっと言っている。

私の将来の夢は「お金に余裕があって心にも余裕がある大人になる」ことだ。
極論のようで申し訳ないのだが、結局「お金に余裕がある」ことが心に余裕を生むように感じる。
お金以外でも大事なことはもちろんあるが、お金以外の何かが大切という人はきっとお金に余裕がある人なのだと思う。

高校生の頃に書いたエッセイの抜粋


お金に困ってないから心に余裕ができて人に優しくできると、この時から信じて疑わなかったし、何なら今でもそう思っている。


しかし、彼は私と違ってお金に対する欲がなく、自分の大切なものが最低限あればいいと言った。



「ギターと私がいればいい」と。


何それ、めっちゃロマンティックじゃん…って
かなりキュンとしたし、素敵な考え方だなと思った。



育った環境や経験で考え方も異なるから、
お金に対する欲がないのは、彼の裕福な家庭環境が影響しているのかもしれないが、

私は経験できず、なかった考えだからすごく響いたし、将来の夢を考え直そう…と密かに思った。


生まれ変わっても自分になりたい

 「生まれ変わったら何になりたい?」
私はこういう非現実的なことを考えるのが大好きなので彼にもその質問をしてみた。


彼は「人間かな、もう一回自分になりたいかも」と。


素敵だ、自分を認めて愛することってそんなに簡単なことではない。
きっと、私が知らない彼も多くのことを経験して、努力して、達成してきた人生なんだろうな。



私はというと生まれ変わったら
「爆美女アイドルになりたい」とか「お金持ちの家の犬になりたい」とか。

「もう一回、自分になりたい」なんて思ったこともなかった。
でも、彼の話を聞いてたら、もう一回、私でも悪くないかもと思えてきた。


高校生の頃は引くほど「自己肯定感」が低くて、
何かのアンケートで自分が嫌いって書いたら、担任の先生に呼び出されたこともある。

なんで自分が嫌いなのか?

理想としている自分じゃないから

理想としてる自分を一つずつクリアしていけば、なりたい自分とやらになれるのでは?

努力して達成できれば自信になって、自分を肯定することができる!

どうせ生まれ変われないんだから、私が頑張るしかないの!つべこべ言ってないで努力しろ!おばか!

高校生の頃に書いた日記の抜粋


……。可愛いですね(他人事)。
高校生の私は本当にもがいて悩んでいたけど、今となればこれも必要な悩みだったのかなと思う。



「自分を認めて愛す」
これが、大学生になった私の目標だったから、それを彼が実現していて感動したのかもしれない。


終わり

私の素敵な彼というタイトルでありながら、自分語りをしてしまった。

彼と付き合って、私の知らない私がたくさんあって、面白い。
これからも、まだ知らない彼と私の一面をたくさん知りたいな。

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