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「空気を読む」方法

空気を読むとは、いったいどういうことだろう。

先日、このようなツイートをしました。

それに対して「具体的を手法を書いているものはありますか?」とご質問を頂いたので、今回改めて空気を読むこと、について書いてみようと思います。

読む必要なんてない、読まないのが強みだ、と今回の話は別です。
空気を読んだ方がいいと思っているのに読めない辛さを解消するための方法の1つとして捉えて頂けると幸いです。
他にも方法はあると思いますが、あくまで発達障害で空気を読むのが苦手な僕が実践した方法の1つです。

僕の場合は、空気を読めない状態から脱するためには、言語化して覚えることが一番の近道でした。

僕は元々は空気が読めるタイプではありません。

以前、友人が彼女と別れた時に全く悪気がなく、
「別れると思ってたよー」と言って、場が凍り付いたことがあります。
それぐらい空気が読めません。

家庭や社内と言った気を抜ける(本当は気を抜いてはいけなかった)環境では空気を読む精度はぐっと落ちます。

Twitterで頂いたリアルな声です。

逆に言うと、気を張っていればある程度は空気を読むことができます。

「空気を読む」をどのように言語化し、空気を読めないを克服したのか整理します。

空気を読めないってどういうこと?

まずは、「空気を読めない」とはどういう状態なのかを言語化していきたいと思います。

「空気を読めない」を別の言葉で言い換えるとすると、
「その場において、ふさわしくない言動」です。

TPOにもよりますが、例えば、
みんなで会話しているのに1人だけ話の持ち時間が長い、
会話の中で関連性の薄いことを話す、
求められていないアドバイスをする、
その気はなくても傷付けることを言ってしまう、
人間関係と会話のテンションが合っていない、
聞かれたこと以上に答えてしまう、
自分の話したいことを話す、
など。

こういった言動は一般的に「空気が読めない」と言われてしまうのではないかと思います。

でもこれらのこと全て、悪気がある訳ではないはずです。

1人だけ話し過ぎてしまうのは、正確に伝えた方が相手のためだと思っているから。
会話の中で関連性が薄いことを話してしまうのは、自分の中では関連性がしっかりあることだから。
求められていないアドバイスも、相手のためを思っての優しさから。
悪気のない一言は、常に本心で話しているから。
人間関係と会話のテンションが合っていないのは、人によって態度を変えない表裏のなさだから。
聞かれたこと以上に答えてしまうのは、きちんと伝えたいから。
自分の話したいことを話すのも、相手が話したいこと話しているから自分も話したいことを話しているだけだから。
だと思うんです。

だから、空気が読めないことは実は悪いことではないと思っています。
全部良かれと思ってやっていることが、結果として一般的に空気が読めないと言われている状態になっている気がします。

ただ上に書いた空気が読めない理由には、とある大切な視点が抜けています。

それは「相手がどう思っているか」の視点です。
正確には『「相手がこう思っている」と思っている』ではなく、【実際に相手がどう思っているか】の視点です。

ここを覚えることが大きなポイントです。

「空気を読む」を覚える

では、何をどのように覚えればいいのか。

自分が話した時の相手のリアクションを振り返って検証することを繰り返しました。

例えば会話をしている時に、相手の顔が曇ったなーとか、直接「そういうことは言わない方がいいよ」と言われたとか、自分が話しだしたら雰囲気がおかしくなった、などを1つ1つ思い出すようにしました。

その時大切にしたのは「自分はこういう意図で話したんだけどな」という思いがあっても、一旦脇に置くことでした。
「自分はこういう意図をもって話した、でもリアクションがおかしかった。」の場合に重視したのは、自分の意図ではなくリアクションの方です。

どのような話をした時にリアクションに違和感を感じたかを1つ1つ覚えていきました。
話過ぎてしまうのは良くないなとか、誰かの話を取ってしまいのは良くないな、自分の中では関連性があっても相手の中で関連性が薄かったら言わない方がいいな、といった感じです。

発展してくると、自分と誰かだけは盛り上がっていたけれどみんな会話に入ってきてくれてなかったなとか、あの場ではみんなうんうん聞いてくれてたけど自分が聞いている立場だったらどうだろう、といったことも考えられるようになっていきました。

会話の後に相手のリアクションを振り返ることで覚えていきました。

相手の感情がその場で理解するのが苦手だったので、相手のリアクションのパターンを覚えて対応しよう、という方法です。

例えば「相手の相槌が薄くなったら話に飽き始めている」「話初めできょとん顔をされたら、論理の飛躍があったとき」「相手が突っ込んで聞いて欲しいことと違うことを聞くと、ちょっと雰囲気が違う」といった具合に、どの話でどんなリアクションだったかを思い出していきました。
逆に、会話がテンポよく進むときのいいイメージも覚えていきました。

リアクションと対応策を自分の中でパターン化していきました。

パターン化したら、会話の中で知識として引き出せるように、頭の中がチャートで整理できるように訓練しました。
「こうきたらこう」のパターンを無数に作るイメージです。

振り返って覚えたイメージを、次の会話で実践するのを繰り返していきました。

またテクニックとして、毎回上手いことを言う必要はなく無理に全ての会話に入らない、といったようなことも会得していきました。

「このリアクションがきたらこうする」を考えて話すので、最初はかなり頭を使いました。
徐々に慣れていきましたが、それでも気を抜いていると話を聞いていなかったりして結果空気の読めない発言になっていたりします。

そこまでやる必要あるの?

会話にそんな神経使って楽しいの?
人の顔色伺って楽しいの?
と思う方もいるかもしれません。

空気を読むことを言語化する目的は、会話する相手へのリスペクトです。

特性的に感覚で感情を読むことが難しかったので、1つ1つを自分の中で言語化して覚えることで、空気を読んでいきました。

感情の理解が難しいので「こういうリアクションの時はこう」と言語化したものを頭の中でチャート化して、今どこにいるのかを確認しながら話しています。

今でも変わらず、会話中は常に頭の中でしゃべっています。
「関係ない話をしてしまっているっぽいから話を切ろう」
「今は相手が話したいと思っているから口を挟まない方がいい」
「相手が何か言おうとしているのに、間のない話し方をしているのか相槌を打つのも難しくしてしまっているかも」
といったように、覚えたことを頭の中で引っ張り出しながら話しています。

感覚で出来ないことは、別の方法でカバーします。

常にそうやっているのは、自分は人の気持ちを察するのが苦手、という自覚が強いからです。
気を抜くと、自分勝手なコミュニケーションになってしまいます。
冒頭の友人のようなケースに再度遭遇したら、「別れると思っていたよ」と心では言うと思いますが、声として出すことはないでしょう。
その時のリアクションと空気が悪かったのを覚えているからです。

リスペクトを表に出る形でも示すための手段の1つが空気を読むことだと思います。

まとめ

空気を読むことについて言語化してみました。

まとめると、

①会話とリアクションの振り返りをする。
②違和感があったら検証する、その際に都合のいい解釈をしない。
③会話やリアクションのパターンを覚える。
④頭の中でパターンをチャート化する。
⑤会話中も常に頭の中で話し続け、適切な反応をし続ける。(もちろん相手の話もちゃんと聞く)
⑥また振り返りをする。

この繰り返しです。

僕はこれで、空気を読んでいます。
空気を読むことにこれだけ書けたのも、空気を読むために、空気を読むことを因数分解して分析を続けたからでした。

僕と同じく空気を読むのが苦手な方の参考になれば幸いです!!

また、他の方法で克服した方がいらっしゃいましたらぜひ教えてください!

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