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発達障害と生命保険~加入の時に確認すること~

全国に発達障害の方は48万人いるというデータ(H28年)が厚生労働省から出ています。

発達障害と診断される方の数は、年々増加傾向にあります。

診断を受ける方は増え、いろんなライフハックをネットで見ることが出来るようになりました。しかし生命保険についてはまだまだ情報が少なく、書かれていても非常に個人的な話だったり、ふわっと書かれていることも多いです。

おかげさまでここ最近は、ほぼ毎日のように発達障害の方の保険の相談に乗らせてもらっています。

相談に乗る中で、
保険に入る時に「非常に重要な部分が抜けたまま」、保険に入っている方が一定数いらっしゃることがわかってきました。

今回は、
実務にあたって発達障害の方が保険に入る時に気を付けた方がいいこと
を書いていきます。

発達障害は引受の目安に記載がないことが多い

各保険会社は、募集人向け「引受の目安」というデータを代理店や営業職員に提供しています。

引受の目安とは、

各病気や症状、数値によって保険に入れるかどうかが記載されているもの。

この病気はこの保険に入れる、この数値が〇〇以上は保険に入れない、この病気は医療は入れないけれど特定疾病なら入れる、などが一覧になって載っているものです。

基本的には、引受の目安を各社調べれば保険加入の可否がわかるようになっています。

ただ、引受の目安には発達障害(ADHD、ASD、知的障害、LDなど)が保険に入れるかどうかは、ほとんど記載がありません。
項目自体がないのです。

「引受の目安」に記載がない場合、保険募集人は個別で保険会社に問い合わせる必要があります。

僕は結構な数の問い合わせをしていますが、実際に問い合わせると、

同じ症状で同じ薬を飲んでいても、年齢や飲む頻度、いつ頃診断を受けたか、就労の状態などによって、保険に入れるかどうかの結果は全く異なります。

以前、診断と薬によって入れる保険、入れない保険の分類をまとめようとしたこともありましたが、これがほとんど通用しません。
ある程度「ここの会社でいけるかも」と予測はつけますが、個別で確認するまで結果は分かりませんし、予想と全然違う結果になることも少なくありません。

また、保険に入れない詳しい理由を保険会社は教えてくれません。
理由を教えてくれないのは、決して保険会社が悪い訳ではありません。引受の目安は保険料算出の根拠の1つであり超企業秘密。外に出すことができないのです。

最初の頃、ある一人の方(Aさん)の査定を確認するために、とある保険会社にこんな確認をしたことがあります。
「〇〇歳男性、発達障害の方。通院は月一でされてます。医療保険に入れますか?」

このように聞くと、
「緩和型でないと保険は難しい」という回答でした。


次に、Aさんの詳しい情報を同じ保険会社詳しく伝えて聞いてみました。
「〇〇歳男性、ADHDの方。通院は5年前から。月一通院で薬はストラテラ。就労は問題ありません。医療保険に入れますか?」

このように聞くと、
「条件が付く可能性がありますが、お引き受けの可能性があります」
と回答をもらいました。


これは同じ人、同じ保険会社の査定の結果です。

発達障害の方が保険を選ぶ時に非常に重要なことがあります。それは、

伝え方によって、
保険に入れる入れないかの判断が変わること。

発達障害に限らずですが、症状は詳しく伝えれば伝えるだけ保険に入れる可能性が広がります。
中でも発達障害は「発達障害」というその名前の知名度に比べて、正しい理解が一般的にはまだまだ低い。保険募集人の間にもまだまだ理解が進んでいないのが現状です。

「発達障害だから」という理由で、詳しくヒアリングもなく緩和型保険に加入されている方も実際に複数いらっしゃいました。

保険を検討する際には、詳しく正しく伝えることが非常に重要です。

「発達障害だから」と保険を諦めないで欲しいです。
また保険募集人の方は、ヒアリングが出来るだけ細かくできるように発達障害と聞いたらこの記事を思い出して頂けると幸いです。
今すぐは希望のものに入れなかったり、今は入れるのが緩和型だけだったとしても、将来査定が緩くなったり、入れる商品が出てくる可能性はあります。

常に情報をアップデートしていくことが大切です。

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私自身、ADHDの当事者です。
発達障害の方専門のFPとして活動しています。
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また、僕自身もADHDの当事者です。コンサータ飲んでます。
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