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開発の楽しさを実感する(週報)

2月の第1週目。PM体験入部は2週目になりました。日によって差はあるけれど、平均すると、体験入部7割、通常業務3割くらいで毎日過ごしています。

「論理的な文章」の勉強会を始めた

kintoneのライターチーム4人で、論理的な文章について学ぶ勉強会を始めました。選んだ本は『論理が伝わる世界標準の「書く技術」パラグラフ・ライティング入門』。会社の費用で購入させてもらいました。

章ごと(章が長い場合は更に区切る)に発表者を決めて、発表者は勉強会までに担当分を読み、それについて発表する。輪講の勉強会です。
以前からPMに「みんなで文章の勉強会やったらいいですよ」とずっと言われていたので、ある程度人数も揃い落ち着いた今かな、と思って、チームメンバーに提案してみました。
文章の勉強会といってもいろんな分野があるし、「文章の書き方」的な本も山ほどあるのですが、日本語のルールや校正視点のものではなく、もちろんブログやTwitterでバズる方法みたいなものでもなく、私たちが仕事で求められている「論理的な文章の書き方」を学ぶのがよさそう、ということになり、その方向で本を選定しました。

私が言い出しっぺということもあり、勉強会の第1回の発表者を担当しました。担当分の第1章は主に「パラグラフ・ライティングとは何か」を説明した序章的な内容。認知心理学やメンタルモデルの話(長期メモリと短期メモリなど)も第1章の最後にちらっと出てきて、非常に興味深く、読んでまとめるのが楽しかったです。発表中に議論するスタイルではなく、実況スレッドを作って、そこに書き込んでもらい、ひと通り発表が終わってから実況スレの内容を皆で見ながら話し合っていくやり方にしてみました。体系的に文章の書き方を学べて、今後も有意義な時間になりそうです。

PMの思考コストの大きさを肌で感じた

PM体験入部は2週目になりました。日によって内容はさまざまだけど、朝はバックログ(機能の要件が書かれているアプリ)に書き込まれた質問やレビュー依頼への返信から始まることが多いです。

体験入部の副次的効果として、その質問返信タイムに、私の業務である「画面文言のレビュー」をささっと流れで見てもらえるよさがあります。体験入部と自分の業務がいい具合に融合している感じ。その他にも、ちょっとした隙間にアップデート資料の話をしたり「今、こんな風に資料書いているよ」とPMから見せてもらったり、ずっと同じZoomにいると、そういうちょっとしたやり取りがスムーズにいくなあと実感中。

午後は「直近、あるいはその少し先に何を開発していくか」をPM同士やPMとエンジニア勢とで話し合うことが多い状況でした。おそらく、週によって、月によってもこの辺の割合は違うと思うので、今後いろんな状況を見られるかな?と楽しみ。

「何を開発していくか」の検討はまさにPMのコア業務で、そこに参加できてとても贅沢な気持ち。嬉しい。議論をずっと聞いていることが多いので疲れることは疲れるのですが、集中してキャッチアップするぞ、という意欲がみちみちとあります。

そういった開発の話し合いの最中にも、直近のリリースに向けて機能を実装しているPG(プログラマー)からは、「こんな懸念が見つかった」「この機能の実装で相談したい」などの連絡がぽーんと舞い込んできます。PGとPMの相談事の場にも一緒に付いていくのですが、いろんな深刻度の問題を聞いたPMが選択肢を複数提示し、そこから道筋をつけていく流れがとても印象に残りました。複雑な問題から導き出される答えがすごくわかりやすい。そして、一歩間違うと大きな問題に繋がりかねないという、「判断」を求められる立場の重さを肌で感じました。出社していた時はリアルでそういう相談ごとのやり取りも見ていたけれど、在宅になって1年、いつのまにか開発のコアな現場から心理的に距離ができていたかもしれないな、と感じました。

今、体験入部を選択して、また開発ど真ん中の場に触れることができてよかった。PMの思考に触れることができてよかった。

そんな風に思いました。

今後の開発内容を検討するにあたって、PMが要望を読んだり、他社のことを調べたりする様子も見ましたが、kintoneの機能の詳細を調べる時はPMもkintoneヘルプをけっこう見ていて、「嬉しいな♪」とひっそり心の中で喜んだりもしてました。

kintoneの機能は、PMがありとあらゆる方向から情報収集をして、背景を調べ、思考コストを投入した中から生み出されています。
開発の現場って、本当に楽しい。





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