【フランス】ノルマンディー地方の旅 / モン・サン・ミッシェル
話は2019年に戻る。
私はフランスのノルマンディー地方へ旅行に出かけた。イギリスの歴史に興味を持ち始めてから、ノルマンディー地方は気になる場所だ。
イギリスの王朝は、ウィリアム1世が即位したノルマン王朝から始まり、現在の君主チャールズ3世まで引き継がれている。フランス北部を公領に持つノルマンディー公爵ウィリアム(仏名ギヨーム)は、王権奪取のためにイングランドへ進攻。迎え撃つハロルド2世にヘイスティングスの戦いで勝利して、イギリス王ウィリアム1世として即位した。
この時の物語を刺繍したバイユー・タペストリーは、ノルマンディー地方バイユーのノートルダム大聖堂に展示されていた。(現在は美術館にて一般公開している)そんな繋がりから、バイユーに行ってみたいと思った私はこの旅を計画した。
カーフェリーでディエップへ
フランス国内を車で旅するため、ニューヘイブンからディエップDieppeへカーフェリーで海を渡る。本当は、サウサンプトンからの方が近いのだが、フェリー代金を考えると、1時間余分に運転してニューヘイブンから出発することに。(次回行くことがあれば、サウサンプトンからのフェリーにすると思う。) 車をフェリーのどこに停めたのか覚えておかないと、帰ってくる時に迷うので注意。フェリーの中では、ラウンジでのんびり過ごす。
ディエップから宿泊先まで行く
ディエップのあるフランス北部の海岸線は、芸術家たちが好んで滞在し作品を制作していたことでも知られ、美しい風景が広がる。そこから車で2時間強。
カーンCeanにあるAirB&Bで見つけた1軒家に宿泊する。住宅地で静かだ。家のオーナーとは顔を合せなかったが、こまめに英語でメッセージのやり取りができるので安心。数人で旅行するなら、家ごと借りた方がお得。
ベーカリーで朝食を買ってくるのが楽しみ
翌朝。朝食を買いに近くのブランジェリーへ。
他の食材は、近くのスーパーマーケットで購入。ノルマンディー地方の郷土食といえば、カマンベールチーズやりんご酒シードル、ムール貝など。とにかく海産物が豊富。ワインが好きな人には、フランスのスーパーマーケットは、ワンダーランドみたいな場所だろう。
乳製品が豊富にある
チェダーチーズなど、ハードチーズが多いイギリスに比べて、フランスではカマンベールや青かびのチーズが豊富。
現地の食材を買って楽しめるの嬉しい。
では、観光に出かけましょう。
Utha Beachユタ・ビーチ/Bayeuxバイユー
二日目 同行者それぞれの希望に沿うため、まずは第二次世界大戦のノルマンディー上陸作戦で戦地となったユタ・ビーチへ行く。自分一人なら絶対に行かないような場所へ行くのも、旅の醍醐味だろう。ヨーロッパ全土で繰り広げられた世界大戦は、街を破壊し膨大な死傷者を出す大惨事となった。今でも激戦地にある慰霊碑を訪れる人は多い。
ノルマンディー上陸作戦が繰り広げられたユタ・ビーチの海岸。美しい砂浜が広がる海岸線に、当時の面影はない。こういう場所を訪れて歴史を振り返る。
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Bayeuxバイユーの街
その後は、私が行きたかったバイユーの街中へ。
バイユー・タペストリーが見たかったのだが、諸事情で見られず。
街を散策して、レストランでムール貝を食べた。
ちなみにバイユーは、イギリスの学生が修学旅行で来る場所である。その理由は、有名なバイユー・タペストリーのある地だから。
バイユーのノートルダム大聖堂
この場所で、ノルマンディー公ウィリアム(のちウィリアム1世)はハロルド(2世)と「エドワード懺悔王が亡き後にはウィリアム1世が即位するように全力を尽くす。」と誓約を取り交わすが、その約束が破られたためノルマンディー公はハロルド2世と戦うためにイングランドへ進攻した。
大聖堂は、11世紀に二人の司教によって建設され、開所式が1077年7月14日にウィリアム1世と王妃マチルダによって執り行われた。司教の一人であったウィリアム1世の異母兄弟は、バイユー・タペストリーの製作を統括。10世紀から17世紀までは、バイユー・タペストリーは大聖堂内にあった。
バイユー・タペストリーとは?
タペストリーは、長さ68メートル38センチ、幅45.7センチから53.6センチ。ハロルド(のち2世)がエドワード懺悔王の命を受けてノルマンディーに出発する場面から始まり、1066年10月14日「ヘイスティングスの戦い」までが綴られ、各場面はラテン語と共に刺繍されている。
「バイユー・タペストリー」の最も重要な場面のひとつは、ウィリアム公がイギリス王位継承権を正当化しているところ。
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Fasty Land フェスティーランド
3日目 再び、同行者の希望に沿うため、遊園地で一日過ごす。(私は、一日中シードルとチーズ農家を巡りたい。)写真に撮ってないけど、ローラーコースターもあるちゃんとした遊園地。
スーパーとか遊園地など若者が働いている場所に来ると、従業員さんは英語が上手でフレンドリー。田舎のレストランへ行くと、冷たくされることがあった(イギリス人同行だから?)ので場所、世代によって、イギリス人に対するイメージが違うのかもしれない・・と感じた。
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「フランスで最も美しい村」へ行く
4日目 地図で調べてみたら、近くに観光地として有名なBeavron-en-Auge ブブロン村がある。朝一でこの村を訪れる。観光シーズンでないため閉まっている店も多いが、確かに建物が可愛い!小さなベーカリーやシードルのお店、レストランに入る。村の中を歩くだけでも、楽しい。(写真がほとんどない。)
宿まで帰りがてら、色々な村に立ち寄り散歩。
村のベーカリーを見つけたので、入ってみる。フランスのベーカリーって、大好き。
夕飯は、宿の近くにあるレストランでビーフの煮込みを食べる。
5日目
今日は、楽しみにしていた場所へ観光です!
モン・サン・ミッシェルへ
5日目 一度は行ってみたいと思っていた、モン・サン・ミッシェル。
環境保護のために少し離れた場所に巨大駐車場(本当に広い)がある。車を停めて、専用バスで近くまで行く。距離はあると思うが、1時間ぐらい?歩いて行く人も結構いる。バスで行っても思った以上に歩く。歩きやすい靴が必須。
行く前に、あそこに行くなら水は持って行った方がいい。
と、忠告されていたのだが、本当だった。ペットボトルの飲料水やジュースを買おうと思ったら、列に並ぶ上にものすごい値段。とにかく食べ物がめちゃくちゃ高い。(と言われたのに、持っていくの忘れた。)
さて、モン・サン・ミッシェルはどうだったか?
最高でした!
行くのにちょっと遠いし、駐車場も離れているので時間はかかりますが、久しぶりにパワースポットに行った気がする。訪れた後に気分がすっきりしました。
島の入り口付近にある通り
この一帯には、お土産店や飲食店、ホテルなどが街のように集まっています。観光して下りてきたら予想以上に混雑していました。ここに宿泊したら人の居ない夕方から散歩ができるし良いかもしれません。
階段を登って、チケットを買ってから建物の中に入ります。
お土産屋さんもある
見学中にお土産ショップもありました。日本語のガイドブックをゲット。
室内は、中世の雰囲気のまま残されていて、満喫しました。
さあ、帰りましょう。国内旅行でも結構な距離を車で移動します。
アリゲーター・ベイに立ち寄ることに
帰る時に、ワニと蛇の動物園へ立ち寄る。
なぜ、ノルマンディーで動物園・・・。
人生で、こんなにワニを見たのは初めてだ。
帰り道で巨大スーパーによって夕飯の食材を買う。
車中で暴れだす人物が一名発生。
自分のものを見る時間は無い!
最後の一日はディエップまで移動
6日目 11時にチェックアウトして、フェリー乗り場へ向かう。
途中で、リヴ=アン=セーヌ市 Rives-en-Seineにある村に立ち寄った。
小さな村の教会へ行く
小さなレストランでランチ
最後に、フランス郷土食を味わいたい。
ということで、村にあるレストランへ。
同じ地区に大きな修道院もある。
フォントネル修道院 Abbey of Saint Wandrille
フランスの寺院跡を歩く。いいわぁ。
6時出港。
【まとめ】
初めてのノルマンディー地方。美しい景色、美味しい食べ物。歴史的建造物。1年ぐらい住んでみたいと思うほど、気に入りました。今度は、小さな村を巡りながら、教会を訪ねて、サイダーとチーズ農家に行きたいです。歴史を辿りながら異文化に触れる旅はやはり楽しい。
今回、5年前に行った旅を振り返ってみると、さらに新しい発見もあり旅行記を作ってよかったと思いました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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