赤ちゃんの「安全」を守るベビーベッドの選び方
ベビーベッドは赤ちゃんにとって最も安全な寝床です。
出産準備をしている方はベビーベッドを選んでほしいですし、使っていない方には今からでも使用してください。
わが家は1歳過ぎてからベビーベッドを購入しましたよ。
■ 睡眠の土台「安全性」のおさらい
睡眠の土台には3つの要素があります。
具体的には、「睡眠環境」「幸福度」「ねんねルーティン」があります。
この3つすべてを整えることがぐっすりねんねへの近道だと「睡眠の土台」でご紹介しました。
厚生労働省と米国小児学会は、SIDS(乳幼児突然死症候群)や窒息事故などの防止のため、ベビーベッドを使用することを推奨しています。
また、地震が多い日本では、赤ちゃんがベビーベッドにいれば場所が特定できるので、すぐに駆けつけることができます。
お布団の場合は赤ちゃんが寝室から出て遊んだり、一人で外に出ることも考えられます。
睡眠コンサルタントとして私も、赤ちゃんの安全な寝床としてベビーベッドの使用をすすめています。
■ ベビーベッド購入の際のポイント
ベビーベッドと一口に言ってもいろいろありますよね。
購入する際はサイズやデザイン、使い勝手を考慮することが多いですが、今回は安全性に焦点を当てたチェックリストを作成しました。
1.PSCマーク、SGマークがついているものを選ぶ
日本でベビーベッドを販売するためには、PSC(Product Safety of Consumer Products)マークとSG(Safe Goods)マークという国の安全基準を満たす必要があります。
購入する際はマークが付与されているか確認しましょう。
2.柵がスライド式や開閉式のものは選ばない
柵がスライドするものや開閉するものは危険です。
実際に死亡事故も起きていますが、日本ではリコールの対象にならず現在も販売されています。
しかし、欧米の多くの国ではこのタイプのベビーベッドは販売禁止になっています。
わが家もこのタイプをレンタルしていたことがあるのですが、木製の扉が私の足の指に落ちたときは泣くほど痛かったです。
大人でも、、、です。赤ちゃんだったらと想像してみてください。
3.赤ちゃんが柵をよじ登れないものを選ぶ
ベビーベッドには対象年齢が定められています。
しかし、赤ちゃんの体格や運動能力の差は大きいため、対象年齢以下であっても使用できないことがあります。
おもちゃで誘導するなどして柵をよじ登れるかチェックしましょう。
■ おさがり品やレンタル品を使うときのポイント
ベビーベッドは通常1~2年しか使用しないため、おさがりやレンタルする家庭も多いと思います。
おさがり品やレンタル品を使用する場合は、上記の「ベビーベッド購入の際のポイント」に加えて以下をチェックしてくださいね。
1.リコール対象商品は使用しない
リコール対象商品は絶対に使用しないでください。
欠陥や不具合が認められ、安全上問題が生じる可能性があります。
消費者庁のリコール情報サイトでご使用のベビーベッドを検索してみてください。
商品名が分からないときは「ベビーベッド」で検索してみましょう。
2.持ち主が購入した年を確認する
ベビーベッドの安全基準は常に更新されています。
古いものの場合、現在のベビーベッドの安全基準を満たしていないことがあります。
直近では2019年にPSCマークの安全基準が更新され、新基準が適用されています。
参考:消費者庁「0~1歳児のベッドからの転落事故に御注意ください!」
3.部品がすべてそろっていることを確認する
譲り受けた(レンタルした)ときに部品がすべてそろっていることを確認しましょう。
万が一部品がそろっていない場合は、メーカーから正規品を取り寄せましょう。
パーツが欠けた状態で使用するのは危険です。また、正規品以外の代替品を使用するのも危険です。
ベビーベッドの中にはキッズベッドやジュニアベッドに組み替えられ、長期間使用できるものもあります。
よかったら検討してみてください。
参考文献
『ママと赤ちゃんのぐっすり本』 愛波 文 著
日本ベビーベッド工業会「PSC・SGマーク付きのベビーベッドの利用」
経済産業省「製品安全ガイド」
消費者庁「0~1歳児のベッドからの転落事故に御注意ください!」
赤ちゃん及び保育者(ママ、パパ)に関して不安や心配がある場合は、医師等の専門家に相談しましょう。
本記事の内容については注意を払って記載していますが、アドバイスを実行する際は読者の方の判断で行ってください。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?