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赤ちゃんのぐっすりねんねを叶える寝室づくり~5つのポイント~

寝心地の良い寝室は大人にとって大切なように、赤ちゃんにとっても睡眠の量と質を確保するうえで大切です。
赤ちゃんの寝室づくりにはママとパパのサポートが必要です。
5つのポイントを押さえながら、寝室づくりをしてみましょう。

■ 睡眠の土台「睡眠環境」のおさらい

睡眠の土台には3つの要素があり、すべてを整えることがぐっすりねんねへの近道だと「睡眠の土台」でご紹介しました。
3つの要素には、「睡眠環境」「幸福度」「ねんねルーティンがあります。

▼睡眠の土台のおさらい
 1.睡眠環境を整える
   :寝室は真っ暗にする
   :赤ちゃんが寝ている間はホワイトノイズをつけっぱなしにする
   温度・湿度:温度は20~22℃、湿度は40~60%に保つ
   服装:肌着+パジャマ+スリーパー
   安全性:ベビーベッドを使用する
       ベビーベッドの中には枕や掛け布団などは置かない
 2.幸福度を高める
 3.ねんねルーティンを行う

睡眠の土台を整えるだけで睡眠問題の予防や改善に効果を発揮します。
今回は睡眠の土台の一つ睡眠環境(寝室などの寝る環境)について深掘りしていきます。

■ ぐっすりねんねを叶える寝室の条件とは?

上段で記載したとおり、睡眠環境には「光、音、温度・湿度、服装、安全性」の5つがあります。
これら5つを整えることで、赤ちゃんの寝つきをよくし、朝までぐっすりねんねしてくれるサポートをしてくれます。

ただし、就寝時だけ整えればOKというわけではありません。
朝までぐっすり眠るには、就寝時から起床時まで全く同じ環境を保つことが重要になります。

なぜなら、赤ちゃんは(大人もですが)睡眠のサイクルが変わるときに一瞬だけ目が覚めます。
そのときに少しでも環境が変わっていると赤ちゃんは不安になり、夜泣きにつながってしまいます。
一方で、寝たときと同じ環境であれば、赤ちゃんは安心して再入眠することができ、赤ちゃんの眠る力を最大限に引き出すことができます。

■ 睡眠環境の5つのポイント

それではぐっすりねんねを実現するための寝室づくりに欠かせない5つのポイント「光、音、温度・湿度、服装、安全性」について、一つずつ確認していきましょう。

1.光

完全遮光を目指しましょう。
部屋に入って5分くらい待ち暗闇に目を慣らした状態で、真っ暗ならOKです。
窓はもちろんですが、ドアの隙間やエアコンなど家電の電源ランプも遮光しましょう。

日中の睡眠(お昼寝)も睡眠の質を上げるため、就寝時と同じ暗い部屋で寝かせましょう。ただし、昼夜の区別がつく生後3~4ヶ月くらいまでは、お昼寝は明るいところでしましょう。

2.音

ホワイトノイズを使いましょう。
赤ちゃんから2メートル離して置き、音は60db以下にしましょう。

赤ちゃんは胎内にいたときにママの心臓の音や血流の音を24時間聞いています。
かなりうるさい環境で育ってきたので、生まれた後の静かな環境に不安を覚えることがあります。
ホワイトノイズを使うことで、ママの胎内にいたときの環境音を再現できます。

また、ホワイトノイズにはもう一つ、音のカーテンとしての役割があります。
雑音や生活音を軽減するので、大人の睡眠にも効果があります。
ホワイトノイズ以外にも川のせせらぎや波の音など自然音を使ってもOK です。

3.温度・湿度

温度は20~22℃、湿度は40~60%にしましょう。
大人にとっては肌寒いですが、赤ちゃんは暑がりなのでこれくらいがちょうど良いです。

よく「真夏はここまで涼しくできない/真冬はここまで温かくならない」という質問をいただきますが、そういった場合は次に説明する服装で調整しましょう。

ただし、温度は小さな赤ちゃんの命を守ることに直結します。
くれぐれも温めすぎないように、冷えすぎないようにしてください。

4.服装

肌着+長袖パジャマ+スリーパーがオススメです。
室温に合わせて、肌着を半袖にしたり、厚手の生地のパジャマやスリーパーを使いましょう。

5.安全性

安全な寝床として、ベビーベッドを使いましょう。
ベビーベッドの使用は厚生労働省米国小児学会も推奨しています。
また、ベビーベッドの中には枕や掛け布団・毛布、ぬいぐるみなどは置いてはいけません。窒息死の原因になります。

ベビーベッドの選び方については、「赤ちゃんの『安全』を守るベビーベッドの選び方」で紹介していますのでご確認ください。

また、ベビーベッドはより安全な寝床ですが、絶対に安全なわけではありません。
使用方法を間違えたり、メンテナンスを怠れば事故につながるので、日々確認することも大切です。


今日のぐっすりねんねポイント
 5つポイント「光、音、温度・湿度、服装、安全性」をコントロールし、赤ちゃんにとって寝心地の良い寝室をつくりましょう。


参考文献
 『ママと赤ちゃんのぐっすり本』 愛波 文著


  • 赤ちゃん及び保育者(ママ、パパ)に関して不安や心配がある場合は、医師等の専門家に相談しましょう。

  • 本記事の内容については注意を払って記載していますが、アドバイスを実行する際は読者の方の判断で行ってください。


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