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ありがとうと伝えられない母の日

母の日ありがとう!

テレビをつけると母の日特集。
CMからは「お母さんありがとう」
そんな言葉を耳にする時期。
生きました。なんとか生きました。

親孝行があたりまえ。
生んでもらった母親に感謝するのが当たり前。

当たり前あたりまえ…


誰が決めたかわからない世間のスタンダードに押し込められ、その苦しさに窒息死してしまいそうです。


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母親がわたしを生んだ歳になりました。

単純にすごい。
この歳で子どもを一人育てるなんてわたしには想像つかない。

でも、だからこそ「子どもを産む」という責任は人一倍強いと思う。

子どもの一生は幼少期のわずかな時間に決まると言っても過言ではない。
産む側が幼稚ならその子どもの人生を簡単に狂わせるんです。

だからすごいと思う反面、自分の管理すらできなかった母が、勢いに任せてわたしを生んだ事実をやっぱり認められないんです。

育ててくれてありがとう。

でも、あなたのことを心の底からありがとうと言えないのは、切ないです。ね。

怒りを持ち続けて生きることは疲れると、いい加減この歳になり学んで。

なので、母親に対する「怒り」は「呆れ」という感情にシフトしました。

母の日特集を見て、毎年窒息死しそうになるのは今年も変わらなかったけど、いつかは切り離してみたい。

スタンダードに苦しめられるのはもう嫌です。

「こんな関係の親子もいるんです。」


って、マイノリティの人を救う立場になって、自分も救いたい。

そう思った2021年の母の日でした。

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