潜水服は蝶の夢を見る
7年前 左薬指の手術を受けた。術中 私の意識は、はっきりしていた。
看護師の「終わりました」という言葉で
自分の左腕の信じられない重さに驚かされた。
私が統べることが出来た自分の身体とは思えなかった。重たかった。
この重さを伝えてくれた本を、20年以上前 読んだことがあった。
以来、この本を探していた。
偶々読んだ「緘黙」(春日武彦著)に1940年コネチカットの富豪が、
息子のために潜水服を特注したが、その重さと閉塞感に使用は断念。
私は「潜水服」というKEYWORDを見つけ