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ヴィンデビー・パズル

久方ぶりに ロイス・ローリーを読んだ。 矢張り、魅了された。

1952年ドイツの湿地で一体の遺体が発見された。
およそ2000年前の13才の少女の遺体であった。
少女は肩口に小動物の毛皮をまとい、目かくしをされていた。
その他には何も身につけていなかった。
暴力を振るわれた形跡はなかったが、なぜか左側頭部の毛が
刈り取られていた。
わたし(著者)はこの少女を「エストリルト」と名付け、判明した事実を
パズルのピースと考え、生きてきた少女の物語を紐解き始めた。
男のみしか参加できない儀式に エストリルトは
体の不自由な16才の少年ヴァリクの力を借り参加したが、
見つけられ、目隠しをされたまま溺死刑に処された・・・
後年 科学の進歩によりこの湿地遺体は少年であったことが判明した。
少女エストリルトと少年ヴァリクの人生が交差し
もうひとつの物語が動き始めた・・・
古代ゲルマン世界を生きた者たちの歴史ミステリー。

誰にでも物語ある、あなたにも。私にも。
そう著者は言う。
さあ 私も My storyのパズルを集めてみよう!
人生のパズルを解くのも楽しいかも。

こんな本も読みました。
●ふたりの星 ロイス・ロのーリー作 講談社
  1943年 ナチス占領下のデンマークで ごくふつうの人たちが、
  自由と友愛を守るために 命がけで立ち上がる。
  ニューベリー賞受賞作品
●ザ・ギバー ~記憶を伝える者~ ロイス・ローリー作
  行動も感情もさえコントロールされた管理社会、近未来の社会。
  唯ひとり コミュニティの中で <記憶を受けつぐ者>だけが
  感情も行動も記憶できる。「12歳の儀式」でジョーナスは
 「記憶を受けえつぐ者」に選ばれる。孤独と苦しみが始まる・・・
  2度目のニューベリー賞受賞作品
  ※ギヴァー4部作(「ザ・ギヴァー」・「ギャザリング・ブルー」・
          「メッセンジャー」・「ある子ども」)


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