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プーチンが既にロシア軍へウクライナ侵攻を命令した、という発言がアメリカから報じられる。第三次世界大戦開始か?

いよいよロシアがウクライナ侵攻へ腹を決めた。今日は「居眠り」プーチンが刮目する様子を追ってみたい。

●プーチンには退けない戦いがそこにある●
アメリカがこの動きに至った時、既にロシアの戦闘開始は決まっていたということか。
何にしても、ロシアは経済的に追い詰められている。俗に三重苦状態だと表現されているが、それほど余裕が無くなっているとも言え、だからこそ今ほど侵攻を始めるタイミングもないと見ることができる。
プーチンはロシア軍にベラルーシで軍事演習を命令し、いつでも出動できる態勢を整えていると言われている。これを受けて、アメリカ政府がウクライナからの緊急国外退避を全国民に向けて勧告した。
ロイターの記事になる。


米、自国民にウクライナ即時退避勧告 「ロシア軍事行動の脅威高まる」
2/11(金) 7:35配信 ロイター
[ワシントン 10日 ロイター] – 米国務省は10日、ウクライナに対する「ロシアの軍事行動の脅威が高まっている」とし、ウクライナに駐在する米国人に対し直ちに退避するよう勧告した。また、ウクライナへの渡航を中止するよう勧告した。
バイデン米大統領もNBCニュースのインタビューで「米国人は直ちに退避すべきだ」と発言。ロシアが侵攻した場合、退避する米国人の救助のためウクライナに米軍を派遣する考えはないとした。
また「われわれは世界有数の規模の軍を相手にしている」とし、「事態は極めて急速に展開する可能性がある」との見方を示した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/8b87f8a6c3ded8be8ce487a72eb57aea6706f0fc


ロシア軍がベラルーシでの軍事演習に入る前、フランスのマクロン大統領がプーチンに対し思いとどまるよう説得を試みたようだが、この会談?は物別れに終わったようだ。プーチンにとってはウクライナのEU加盟こそがレッドラインであり、それが中止されない限りは振り上げた拳を下すころはできない。何しろプーチンは、これまで再三ウクライナに対し、EU加盟を取りやめろと警告をしていたからだ。
もちろん、ウクライナ侵攻の理由にこの事情をそのまま持ち込むことはできない。内政干渉以外の何物でもないからだ。そうせざるを得ない事態が起きたからだ、と第三国が納得できる理由が必要で、おそらくプーチンはウクライナ東部にいる「自称共和国民」に対し「自国民の保護」を謳うのではないかと言われている。これも、ウクライナが軍事行動などを起こしているわけではないので相当に苦しい言い訳だが、この程度の旗を掲げるくらいしか手はない。

一方、西側の動きは消極的なものになっている。まず、ウクライナはEUに加盟していないので、NATO軍が動くことができない。当然、アメリカも表向きは同調するしかない。その為、侵攻への準備だと見られたロシア軍の南進を見て、ウクライナへアメリカ軍を駐留はさせているが、その規模は警備隊と呼べるほど小さいもので、とても大規模な戦闘は展開できない。こうした背景もあって、まず民間人の退去を勧告するに留まっている。

しかし、圧力をかける意味も含めての命令だったとは言えるが、ロシアとしては始めるなら1分でも早く、が本音だろう。だらだらと膠着状態を続けることで、EUとメリカが経済制裁を発動する流れになると、ロシア経済が一気に崩壊する可能性があるからだ。そして、できるだけ早く制圧までを終えたい。銃を構える所で全てを終え、下手に戦車や飛行機などを動かして燃料などを浪費したくない、と考えているはずだ。それほどロシアの物資供給は心もとない状態なのだ。

●アメリカメディアがロシアのウクライナ侵攻命令が出た、と報じる●
プーチンが既にロシア軍へウクライナ侵攻命令を出した、とアメリカメディアが報じた。しかも、まず爆撃し、その後地上部隊が侵入してウクライナの政権転覆を諮る、と具体的な作戦内容まで記載する形で、だ。
テレ朝の記事になる。


米メディア「来週にロシアが侵攻」
2/12(土) 4:56配信 テレビ朝日系(ANN)
アメリカの一部メディアは複数の政府関係者の話として、ロシアのプーチン大統領がウクライナ侵攻をロシア軍に命じたと報じました。
アメリカのPBSは複数のアメリカ政府関係者の話としてプーチン大統領が来週にもウクライナに侵攻することをロシア軍に命じたことをアメリカ政府が確認したと伝えました。
PBSの報道によりますと、2日間程度の爆撃のあとに地上部隊による侵攻が行われ、最終的にはウクライナの今の政権の転覆と親ロシア政権の樹立が目標だとしています。
また、CNNはアメリカ政府がウクライナに派遣しているアメリカ軍の顧問団と、首都キエフに残っているアメリカ大使館関係者の退避を検討していると伝えています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/f75b7fd3444a98e4a0eb3c75ee6545986d2e541d


まぁ、これがロシアの宣戦布告ではなく、あくまでもアメリカ発の記事なので、どこまで信憑性があるのかは疑わしい。だが、既に情報戦が始まっているということなら、真偽不明のネタを垂れ流して空気を混濁させるのは常套手段でもある。逆に、こういう記事が散見するようになったということから、ロシアが本気でウクライナを落としに向かう態勢にあることが伝わってくる。

ご存じのようにロシアはブラフの国で、嘘ばかりをつく国でもある。こうした経験則から、ロシアがやらないと言えば準備は済んでいると見るし、やるぞと言えば実はその気がない、という反対の展開を見ていなければならない。面倒くさいが、レッドチームはそうした虚々実々の中に身を置いて、実態がバレないようにする習性があるのだ。
だが、今回はロシア発ではなくアメリカが発信したネタだ。読む側も視点を変える必要がある。
実際のところ、軍事行動までもが漏れている記事をアメリカが配信した点は無視できない。憶測だけのフェイク記事をこの微妙なタイミングで流されれば、プーチンだって黙ってはいない。余計な外交問題を引き起こすようなことをバイデンが黙認するとも思えない。つまり、この記事の情報は全部正しいとは言わないまでも、かなり高確度でロシアの思惑を明かしているのではないか。差し当たって作戦内容は正解で、開始時期だけが違う、そんな印象があるのだが・・・。

もう一つ、ロシアがウクライナ侵攻を決めたなら、勝てるという算段があるから以外に理由はない。これは日本に対しても言えることだが、ロシアは弱みを見せる国には駒を進め、かかってこいとファイティングポーズをとる国には手を出さない。第二次大戦の最後に、ソ連は日本がもう反撃できないと見るや満州へ侵攻し、北方領土を侵略した過去がある。あれと同じ事態にウクライナも直面していると言っていい。しかも、ウクライナの姿勢は「お願いだから侵攻しないで」だったことを思えば、プーチンが命令を下した経緯も見えてくる。そう、やはりロシア人とは弱きを挫く民族だ、ということなのだ。

●ロシア、ウクライナを海上封鎖、事実上の宣戦布告●
公式な宣戦布告はされていないが、ロシアは海事演習の名目でウクライナを既に海上封鎖していることが判明した。
過去の例で言えば、軍事演習からそのまま軍事侵攻へ移るのがロシアの得意技だと言え、その上事前通告のない海上封鎖自体が国際法違反行為であり、事実上の宣戦布告だという声が高まっている。
BBCの記事になる。


ウクライナ、ロシアによる海上封鎖を非難 来週予定の軍事演習で
2/11(金) 13:44配信 BBC News
ウクライナ外務省は10日、ロシアが来週予定している軍事演習により、ウクライナが海上封鎖状態に置かれていると非難した。ドミトロ・クレバ外相によると、ロシア海軍によってアゾフ海は完全に封鎖され、黒海もほとんど航行できない状態になっているという。
ウクライナ南部のアゾフ海および黒海地域では、2014年にロシアがクリミア半島を併合して以来、緊張が高まっている。ロシアは2018年に、ウクライナ海軍の軍艦3隻を拿捕(だほ)した。
ロシアは軍事演習実施に先立ち、沿岸地域にミサイルや銃砲の発射演習があると警告している。
ウクライナ外務省は、「前例を見ない広い範囲で軍事演習が行われるため、アゾフ海・黒海双方での航海が実質的に不可能になっている」と説明した。
オレクシイ・レズニコフ国防相も、2つの海の国際水域もロシアによって封鎖されているとツイートした。
在ウクライナ米大使館はツイッターで、「軍事演習という建前のもと、ロシアはウクライナの海上主権を制限し、黒海とアゾフ海の航行の自由を狭め、ウクライナ経済に重要な海上交通を妨げている」と非難した。
ロシアはウクライナとの国境に兵10万人以上の部隊を集結させている。西側諸国は侵攻の可能性があると警戒を強め、外交努力が続けられている。
ロシアは侵攻の意図はないと繰り返しているが、海上での軍事演習に先駆け、隣国ベラルーシと10日間にわたる大規模な軍事演習を開始した。
ベラルーシはロシアの友好国で、ウクライナ北部と1000キロ近くの国境を接している。
■「心理的な圧力」
ベラルーシとの合同軍事演習は、ベラルーシのウクライナ国境近くで行われており、3万人のロシア兵が参加しているもよう。
ウクライナの首都キーウ(キエフ)はベラルーシとの国境に近い。もしロシアがウクライナに侵攻してきた場合、この軍事演習に配備されたロシア軍はたやすく首都に攻め込むことができるという。
ロシアは、軍事演習の後に部隊を本来の基地に戻すとしているが、ウクライナと西側の友好国は警戒している。
ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は10日、「国境に部隊が集結していることで、隣国から心理的な圧力がかかっている」と懸念を表明した。
フランスは、この軍事演習のために冷戦以降で最大規模のロシア軍がベラルーシに配備されているとして、「暴力的なふるまい」だと批判。アメリカも「事態を緊張させる」動きだと述べた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/882340a334becd7e024e2b0655c7ce54460b072b


一方で、ロシアは軍事演習がそもそもフェイクだと批判していたのだが、海上封鎖をしている現実が説明できない。封鎖はやめない、ロシア軍を撤収させない、でも軍事行動はしていない、はいくら何でも筋の通らない話だ。
というか、ウクライナとの国境に集められたロシア兵の数は10万人を超えているとも言われている。これだけ大規模に動いておいて、侵攻は考えていないとは片腹が痛い。懐事情が厳しいくせに、人と物をここまで動かして「何もありません」もないもんだw

状況証拠だけだが、これで残るのはウクライナ侵攻はいつ開始されるのか?だけに焦点は絞られたと言っていい。2月15日の火曜日が「その日」だという声が強いのだが、ここで本当にロシア軍がキエフへの侵攻を開始したら、ロシアと国境を接しているブルーチームは、漏れなくロシア軍の動きを監視する態勢が必要だ。当然、日本も北方領土近海を海自に警戒させなければならない。第三次世界大戦の火ぶたが落とされる可能性があるからだ。

●北京五輪期間中にロシアが開戦?そりゃないぜと中国が涙目w●
2月15日がウクライナ侵攻の日だとするなら、まさに北京五輪の期間中に戦争が勃発することになる。
この件は、アメリカのサリバン大統領補佐官が記者会見の場でも口にしたものだが、ロシアは「北京五輪閉幕前に”もウクライナ侵攻を始めるだろう」と明言したというのだから、北京五輪は影響をモロに受けることになるだろう。
ロイターの記事になる。


ロシア、五輪閉幕前にも侵攻の可能性 十分な兵力集結=米大統領補佐官
2/12(土) 4:56配信 ロイター
[ワシントン 11日 ロイター] – サリバン米大統領補佐官(国家安全保障担当)は11日、ロシアはウクライナ侵攻に十分な兵力を集結させたとし、侵攻はいつ開始されてもおかしくはないとの見方を示した。おそらく空爆で始まるとの見解を示し、首都キエフへの奇襲もあり得るとした。
サリバン補佐官はホワイトハウスで行った記者会見で、ロシアは空爆で侵攻を開始する可能性があり、出国が困難になる恐れがあるとして、ウクライナ国内にいる米国民に対し24─48時間以内に退避するよう呼び掛けた。ただ具体的な根拠は挙げなかった。ウクライナ国内に滞在する米国人の数は分からないとしている。
その上で、ロシアのプーチン大統領は今月20日の北京冬季五輪閉幕前にも侵攻を命令する可能性があり、首都キエフに対する急襲も考えられるとの見方を示した。
同補佐官によると、プーチン大統領が侵攻開始の命令を発出したかどうかは不明。また、バイデン大統領がプーチン大統領との電話会談を行うことを期待していると語った。
https://news.yahoo.co.jp/articles/dcb638dd9c9e52827a440d226a6c95569162b3c2


ああ、なるほど、開会式の最中に居眠りをしていたプーチンの北京五輪disり芸は、あれが一段オチ、侵攻開始で2段オチという高度なコントだったということだ。いやはや、これでもかと習近平の顔に泥を塗り込んでいくスタイル、恐れ入ったぜプー帝さんよぉ、だw

これもまたアメリカ発のネタなので、ネットではロシア工作員らしき連中がアメリカのプロパガンダだ!ロシアは悪くない!と、Kのつくどっかの半島国民みたいなことを繰り返している。だが、10万人以上の兵士を集めておいて悪くない!もないもんだw中国人が見れば、五輪を妨害するな!ただでさえ注目度が下がっているのに、ロシアが持っていくせいで誰も見てくれなくなるアル!と喚きたいところだろう。これだけで、十分にロシアは悪い国じゃないか、違うか?ん?w
まぁ、こうなると北京五輪に参加している両国の関係者周辺も騒がしくなるだろう。まさかロシア(じゃなくてROCで参加しているんだっけ?)とウクライナの選手が同じ試合で戦うなんてことはないのだろうが、もし顔を合わせたらリアルファイトを演じるかもしれない。

それも、ドタバタ続きの五輪らしいとは言えるのだが、日本の選手を巻き込むなよ、とだけ言っておこうか。

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