見出し画像

世界は人の数だけ存在するのに、曇った眼鏡が世界を一つにしているというお話

色というものは、光を反射し、それを捉えた観測者によって、何色であるかが識別されます。いわゆる、光→物→観測者の三つが揃って初めて色というものが生じるのです。赤なのか、青なのか、黒なのか、白なのか。大まかな色は誰が観測しても同じです。しかし、赤は赤でも様々な種類の赤があります。

「どの赤が好き?」
「ローズレッドが好き」
「私も」

赤といっても様々な赤があり、一つ一つ名前があります。しかし、同じ名前の色であっても、観測者それぞれによって同じように見えているとは限りません。お揃いのローズレッドのTシャツを着ていても、実は全く違う色として捉えている可能性もあります。



それは、世界というくくりにしても同じことです。同じ光景を見ても、同じ場所にいても、同じことをしていても、観測者それぞれによって見えている世界は違います。

例えば、あなたが友人と立ち話をしていて、知らない人が話しかけてきたとします。あなたは、とてもいい人であると感じ好印象を持ちます。その人が立ち去った後に、あなたは、「感じのいい人だったね」と言おうとしました。しかし、友人の方から、「なんだか感じの悪い人だったね」と言ってきたらどうでしょう?
私は、こういう経験をよくしていました。その頃の私は、友人からそう言われると、その人の悪い印象だったところを探し、その友人に共感しようとしました。ああいうタイプの人は感じの悪い人なんだと、自分の脳にインプットさせました。いわゆる流されやすいタイプの人間だったんです。でも、そうやって人に流されて自分の価値観を押し殺しても、何一ついいことはありませんでした。自分の気持ちや本心を見失ってしまうからです。今では、全ての世界は観測者によって異なるということを深く理解しているので、同じような状況が起こっても、人の感じ方や価値観はそれぞれ違うものであると理解し、友人がネガティブな意見を言ってもサラッと聞き流す術を身につけています。

このように、観測者それぞれによって見えている世界は違います。しかし、私たちは、経験というメガネをかけて物事を見ています。先の例のような経験は、積めば積むほど、その眼鏡を曇らせていきます。そうなると、目の前にある現実や真実が見えなくなってしまいます。ああいう人は感じの悪い人なんだという曇った眼鏡が、本来あるべき現実を曇らせてしまいます。人は、いろんな人の意見に流されたり、曇った眼鏡で判断した経験を重ねていくことで、更にどんどん眼鏡を曇らせていきます。

曇った眼鏡を早く外さなければ、あなたの目の前に広がる本当の世界は見えなくなってしまいます。本当は、キラキラしたきれいな世界の中にあなたは存在しているのに。
では、その曇った眼鏡を外すにはどうしたらいいのでしょうか?

まず、あなたの体は、ただの機械であることを認識してください。世界を観測するだけのためにあなたという機械は存在します。目に映るものがあなたの現実です。
そして、思考をシャットダウンしましょう。そのためには、頭の中を流れるナレーションを捨てて、感覚だけに集中します。

いい香りがする。
飛行機の音がする。
心地よい光が入ってくる。

また、ネガティブなものを見るのをやめましょう。ネガティブな言葉が目に入ってきたら、ポジティブなものをあえて見つけるように心がけてください。例えば、暗い怖いニュースを見てしまったら、猫などの可愛い動物の映像を見たり、ヒーリングミュージックを聞いたり。ここで気をつけなければいけないのが、お笑い番組やコメディー番組です。楽しい面白い映像で笑うことはとても身体に良いことです。しかし、人を馬鹿にしたり、ひどいことをして笑いをとっていたり、悪口で笑いをとったりするような番組は逆効果です。あなたの眼鏡はもっと曇ってしまいます。あなたが心地よく感じるものだけを目に入れるようにしてください。

そうすることで、あなたは、あなたがとても美しい世界にいることに気付き、曇ったメガネは自然と剥がれ落ちていきます。

せっかく美しい世界に生まれてきたのだから。もっと地球を満喫してください。

では。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?