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私の思い込み

私たちは、生きている中で無意識に学び、無意識にありとあらゆる
思い込みを取り入れています。

私は3人きょうだいの長女。
母親も同じく3人姉妹の長女だったこと、祖父母から「長女だから
しっかりしよう」という言葉を沢山受けて育ったからか、
長女である私に同じように「お姉ちゃんだから・・・」という
言葉を掛けていたことを覚えています。

その言葉のシャワーを受けて、私は無意識に
「長女=しっかりする必要がある、真面目にすべき」
という価値観を作り上げていました。

この思い込みが私にとって上手く作用するのであれば、
全く問題はありません。
が、私の場合はどちらかというと悪い方向に作用したことが
多かったと感じています。

・真面目にあらねばいけない、と思い込みすぎて、やりたいことが
 できなかった
・融通が利かない
・自分の行動範囲を狭めてしまった
・人の様子伺いが過剰になる
・ハードルを高くしすぎて、自分の中の基準に達しなければダメ人間認定

などなど…
幼いながらに、なんて生きづらかったんだろうと思います。
もっと自由にしても、親には怒られたかもしれないけれど
大丈夫だって、幼い私に言っています(笑)

思い込みに気付けたきっかけ

私がこの思い込みに初めに気付いたのは、大学生時代だったと思います。
私はヨーロッパの街並みが大好きです。
具体的にここが好き!というよりは、全体的にフワッと好きです。
きっと、幼い頃にディズニーのアニメなどを見ていた影響でしょう。

それで、20歳になったら海外に行きたい!と漠然と思っていました。
そうして20歳になった瞬間に、10年パスポートを取りに行き、
旅行の計画を立てたのです。

そのとき、ふと気づきました。
「あれっ親にお伺いも立てずに海外に行こうとしているぞ?」

クソ真面目な私なら、先に親に「旅行に行っていい?」と聞いています。
でも、その時の私は全くそれをしなかった。
それどころか、その旅は一人旅。
女性だから、親はより一層心配するでしょう。
(だって、大学生で夏休みに2週間近く、ツアーでもない旅行に
一緒に付き合ってくれる人なんてなかなかいないし…
そしてその時の私はそこまでの仲の友人がいなかった。)

私は親に「ゼミの先生のところに行ってきます」と嘘をついた。
(嘘でもないんですけどね。到着後に会ってディナーするはずだった。
フランクフルト空港からフランクフルトに行くはずが、マインツに
行ってしまって会えなかった。)

心から「やりたい!」と思っていたことに対して、私は猪突猛進して
親へのお伺いは全くしませんでした。

本当にやりたいことがあれば、長年の思い込みも突破できちゃうんですね。

思い込みの多くは幼少期に形成される

私が持っていた「思い込み」は幼い頃の経験からできたものですが、
皆さんの思い込みも大抵は、幼い頃の環境や親、友人からの影響で
出来上がることが殆どです。
それらは無意識に刷り込まれているので、なかなか気づきにくいです。

もし、「これ嫌な価値観だな」とか「この考え方を捨てたいな」と思う
ものがあれば、それがどうやって出来上がったのか、過去を振り返ってみてください。

その作業は、人によっては苦痛を伴うこともあると思いますし、
避けたくなってその域になかなか辿り着かないこともあります。
ただ、その苦痛や避けたいと思うものの中に
真の原因があることが殆どです。
だから、本当に手放したいと思うのであれば、
一度向き合ってみてください。
1回でできなくとも大丈夫。少しずつ、少しずつでいいのです。
私も何回もやりました。

気付いて手放す

思い込みが出来上がるきっかけに辿り着いたら、そのときの
自分を受け入れて温かく声を掛けて下さい。
「もう大丈夫」「よく頑張った」なんでもいいです、労って褒めて
受け入れてあげてください。

そして、その周囲の人に対しては、思っていることを全て伝え、
最後には許してあげてください。
許しがたいかもしれないけれど、許すんです。

それが、あなたが思い込みを手放すための第一歩です。

この作業は、1回で終わってしまう人もいれば、何度も何度も繰り返す人もいます。
根気よく地道に付き合いましょう。
あなたは何年も何十年も生きています。
すぐに変化を起こすことは、なかなか難しいのです。

まずは気付けたことを褒めて、このワークをしていることを褒めて、
過去を受け入れ許して….

そして、変化するのです。

過去を癒し、許した先には何が見えますか?
何が聴こえますか?
どんな感じがしますか?

手放せば、未来は変わるのです。

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