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noteの海、遊泳禁止令 / 己の現実に向き合え


先日、ペンフレンド的存在の髙橋さんとの、映画に対する解釈の違いをおもしろがる話を書いた。(めっちゃ有意義でおもしろかった)


その中で、私はこの映画のメッセージの新たな解釈について、こう書いた。

現代人たちよ、作られた美しい世界(ジブリ然り、ゲーム漫画アニメ映画SNSなど全ての虚構)にばかり浸ってないで、己の現実からも逃げずに、仲間と共に、地に足つけてこの悪意に満ちた汚くも美しい世界を、生きろ

↑あくまでも私の解釈です


今、マジでこれな気がする。

note始めて3ヶ月くらい経つけど、美しくおもしろすぎるnoteの世界に、最近ちょっと浸りすぎてる気がする。


ここは本当に楽しくてとても有意義だけど、私の場合、考えたり書くより先に、もっともっと「己の現実」に向かいあうべきだよな、とは最近薄々感じていた。


今のところは毎日わりと平和なので、そんな大それた「現実」ではないのだけど、家事育児仕事にさらに真剣に向き合うとか、運動とか筋トレとか、本やニュース記事をじっくり読むとか、保険の見直しとか、冷蔵庫や乾物系の賞味期限チェックとか、クローゼットの整理とか、撮りすぎた娘の写真の整理とか、そういうやつ。(家事と整理系サボりすぎw 最初からやれよって感じだけど、後回し癖の私はガッツリサボってました。note始める前から)


別に現実から逃げてたつもりはないが、ちょっと思考のバランスがnoteに傾きすぎてる感。

ぐるぐる考えることや誰かの考えを知ることが楽しすぎて、ちょっとのめり込みすぎた。毎日更新はしてなかったけど、毎日誰かしらの投稿は見てたし。


もちろんこれは、今まで考えて考えて、誠実に自分の内面と向き合って書いてきたからこそ気づけたことなのだから、とても価値のあったことだ。

この3ヶ月、自分の思考の癖や過去にゆっくり向き合えた気がする。毎日、すごく楽しかった。ここで書くこと自体はもう少し続けていきたい。




じゃあ、これからどうするか?

自分との約束を作って、それをクリアしてからnoteを見る、何か書く、って感じにしようかな〜

「夏休みの宿題終わったら海に遊びに行っていいよ!」的な。


私のnoteのスタンスは現時点ではこれ。


もともとそんなモチベーション高くないしまぁいいんだけど、ボトルメールの遊びに熱中しすぎて「自分の思考・感情としっかり向き合う」という本来の目的を見失ったら意味ないよな〜と思って。


手段と目的を取り違えるの、
本末転倒だから嫌なんだよ。



というわけで、ちょっとnoteの海の遊泳禁止令を
自分に課してみる実験をしてみようかと思う。

面倒な現実に向き合って、地に足つけて、この悪意に満ちた汚くも美しい世界を、頑張って生きようと思う。


1ヶ月とかそんな大げさな感じじゃなくて、たぶん数日経ったらまた何か書くと思うけど。笑

とりあえず、自戒を込めて、
今の気持ちをここに記録しておく。


「このあと家の用事あるから
海の家のシャワー浴びたら一旦帰るわ!
宿題もまだ終わってないし!」


<追記>

この状況、なんかに似てるな…と思ったら

『ハリー・ポッターと賢者の石』で「みぞの鏡」にのめり込むハリーにダンブルドアが言ったセリフが浮かんだ。

「君だけじゃない。何百人も君と同じように、『みぞの鏡』の虜になった」

(中略)

「鏡が見せてくれるのは、心の一番奥底にある一番強い『のぞみ』じゃ。それ以上でも以下でもない。(中略)しかしこの鏡は知識や真実を示してくれるものではない。鏡が映すものが現実のものか、はたして可能なものなのかさえ判断できず、みんな鏡の前でヘトヘトになったり、鏡に映る姿に魅入られてしまったり、発狂したりしたんじゃよ。

(中略)

もうこの鏡を探してはいけないよ。たとえ再びこの鏡に出会うことがあっても、もう大丈夫じゃろう。夢に耽ったり、生きることを忘れてしまうのはよくない。それをよく覚えておきなさい。さぁて、そのすばらしいマントを着て、ベッドに戻ってはいかがかな」

J.K.ローリング(1999)『ハリー・ポッターと賢者の石』
静山社、松岡祐子訳、p.310〜311


ダンブルドアの言葉って、常に核心をついてて本当にすごい。ハリポタは私の人生のバイブル。


1999年って、まだスマホもSNSもポピュラーじゃないよね?なのに現代の状況にもピッタリ当てはまってしまうスゴさよ。普遍性の塊。


極端な例になるが、近年、加工アプリの中の可愛く完璧な自分を見慣れすぎて、それが本当の自分だと本気で信じてしまい、免許証や卒アルの無加工の写真を見ると「こんなの私じゃない!」と拒否反応を示したり、加工写真を見せて「この顔に整形して!」と指定する人までいるらしい。さすがにヤバい。

ダンブルドアの言葉を借りれば、

「SNSや加工アプリの中で、理想の姿を追いかけすぎて、現実を疎かにしてはいけないよ」

まさにそういうことですよね?ダンブルドア先生?


そして、それは今の私にも言えること。

「noteの世界で、理想の生き方や人生について思案しすぎて、本来やるべき保険の見直しや冷蔵庫の整理を疎かにしてはいけないよ」

そういうことですよね!?ダンブルドア先生!!




みぞの鏡は、必要の部屋にでも隠してください。


私はベッドに戻って、愛や友情や勇気や保険の見直しについて、明日ロンとゆっくり語り合ってみます。

親友のハーマイオニーにも、聞いてみます。


ちゃんと、現実を生きます。


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