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栄一、巴里へ行くってよ 青天を衝け20〜22話

とにかく魅力的な俳優さんがたくさん出てる上に、脚本も素晴らしい「青天を衝け」。

家茂が病死して、慶喜が将軍になる。

当たり前のように知られた歴史を、
登場人物の生きてきた過去が丁寧に綴られることで生まれる混沌、、
この混沌が、今年の大河ドラマの好きなところ。


20話では
再び土方歳三(町田啓太さん)が登場。

幕府の御用を果たす栄一(吉沢亮さん)の護衛を新撰組が任された。

栄一が後に残した言葉によるもので、
一度しか会っていない土方を、なぜか友人と言っていることから生まれたシーン。
仕事を終えた二人が幕府のことや、故郷の話をして打ち解ける。

慶喜が将軍になったことで、自身が大嫌いな幕臣になってしまったことを嘆いたり、
いつものように一言多くおしゃべりしてしまう栄一に、
土方は思わず笑ってしまう。

印象に残ったのは、
土方の故郷では何を作っているかという質問に
「忘れた」と答える土方。

故郷を大事にしている栄一だからこそ
土方にも聞くのだけど、
土方は忘れている。 

自分のルーツを大切にできているかいないか、
それはそのまま、二人の運命を大きく左右してしまっていて、
何気ないようで、ひっかかるやり取りでした。

「生きてまた会おう」
と、栄一は土方に言うけれど、
土方は後に戊辰戦争で亡くなるので、もう会うことはない。

「ああ、いつか必ず」
と土方は答える。
いつも死を覚悟して、
どこか冷めている土方が、
キラキラと目を輝かせている栄一に
また会いたいと思ってしまった瞬間。

今までにない良い〜表情でした。キリっ!

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円四郎が暗殺された16話、
家茂が病死した20話、
大事な人が死んでしまう回に
土方歳三が登場するのはなぜだろう。

栄一に出会い、
少しだけ生きることに執着してしまった土方。
次に登場するのはおそらく戊辰戦争の時だと思うのだけど、
その時にわかるのかなぁ。


21話から22話は
大きく栄一の人生のうねりが大きく変わる潮目で、
なんたって栄一は初めての海外、巴里へ行くことになる。

人物の掘り下げも丁寧で良い上に、
キャスティングも私好み。。。

幕府の勘定方の小栗忠順(ただまさ)を
武田真治さんが演じてる。

この小栗さん、調べるとすごい人。
この時代に海外経験あり、幕府の財政や内情にも詳しく、徳川家への忠誠心や武士の志もあり、日本に海外のような造船所を作ろうとしている。

古い慣習の強い武士の世界において、
きっとかなり異色な存在だったはずのこの人に武田真治さん、すごいぴったり面白い。
筋肉体操だけじゃない、俳優時代の武田さんを知ってるだけに胸熱。
良かったね。

あとね、
特撮ヒーロー好きだった男子のママなので、
ついついライダー俳優の活躍が嬉しくなる。

ネクロム(磯村勇斗さん)は亡くなってしまって、
ジオウのウール(板垣李人さん)が、メテオ(吉沢亮さん)と
ビルド(犬飼貴史さん)をつれてパリへ行ってるよ、って思ってしまう。。。
あ、トッキュウ1号(志尊淳さん)もいますね。
なんならフォーゼとクローズも揃えたい。。。と戯言もいいつつ、
次回も楽しみな大河ドラマです。

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