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夏休みの自由研究はBTS BANTANから学ぶ男の子の育て方

夏休み、8歳の次男のリクエストから始まったdynamiteのMV鑑賞。
今年の夏がBTS三昧になり、
世界の女子アーミーはもちろん、
男性アイドルから遠いはずの音楽好きな殿方まで、なぜ彼らにハマるのかが、完全に理解出来ちゃったおかん(14さい男子、8さい男子の母)。

7人兄弟と言われ、
それぞれの個性を活かし活躍するBTS(特に年上組)から、男の子の育て方を探るの2回目。

1回目はこちら。

8年間の成長記録

無名の事務所からデビューしたBTSは、テレビに出られない分、SNSを活用した動画コンテンツがたくさんストックされていて、

デビュー時の10代の頃から、
(末っ子グクの高校の入学式、卒業式とか。
なぜかメンバーが同席。日本じゃありえん)
バラエティ企画でクイズしたり、
旅に出たり、
お楽しみコンテンツいっぱい。

これがうっかり沼現象を起こす大きな一因。
(なんせ8年分あるからね)

余裕でこなしているようにみえるステージも、不安を抱えて出てゆき、裏に入れば酸素を当てながら疲労で倒れ込んだり、失敗してしまったと悔しそうに泣いたり、、、

これね、子どものころ欠かさず観ていたムツゴロウ王国とか、中村勘九郎一家の原理。
(古い)
情が湧いちゃうんだな。

メンバーみんなよく喋る。
明るいし、
面白いし。

食事のシーンも多いので食べ物とか、
(お米よりも麺を食べてる頻度高い。
特にジャージャー麺。明らかに美味しそう)
子どもの頃観てたアニメの話とか、
(日本のアニメ、スラムダンク、ナルトの話がよく出る)
地方出身者ばかりなので、方言で話してたり、訛ってたり、
(標準語のことはソウル語という。釜山出身のグクは日本でいうと関西弁で話してるらしい)

お隣の国なのに、知らないことだらけ。

明るくて、かっこよくて、歌がうまくて、チームワークが良くて、、、
カメラが回っていれば、そんな演出はいくらでも出来てしまうけど、
話が面白いというのは、作れない本来の素質だね。

自分のことを話そう

男の子は自分の気持ちを伝えるのが下手くそな子が多い。

自分のことばかりに目を向けてしまったり、めんどくさがって、生返事とか、
答えが見つからず黙るとか、
プライドが先に立ってしまうのも男子の特徴。
そういう男子、大人になってもいっぱいる。

彼らもはじめはそうだったのかもしれない。

リーダーのナムはとても話が上手な人で、
(おそらく言語に関してギフテッド)
相槌をうちながら、これってこういうこと?と、あいまいな表現でも受け止めて、わかりやすい言葉に直して表現してくれて、
なんなら笑いに変えて。

さりげないやり取りだけど、
こんなフォローがあると
話した方も安心する。
観てる方にも誤解なく伝わる。

彼自身もリーダーという役割を与えられたことで、メンバーのことを理解しなければ、
グループのことを正しく伝えなければと思い
、身につけてきたことだと言っておられる。
海外での対応も年齢相応以上にこなしてて、大したもの。

こんな私的なnoteを書く時にもちょっとの表現についてだって何度も考える。
誤解はされることは、やっぱり怖いもの。

伝わって嬉しかった、
受け止められて嬉しかった、
この経験の多さは、きっと後の人生を変える
だろう。

自分を愛せるには

BTSは、事務所bighitの社長さんがアングラでラッパーとして活躍してたナムの才能を認め、
ヒップホップのアーティストグループを作る予定だったのは有名な話。

アングラで活動していたユンギのそのつもりで入所。
あとから入所したホソク(JHOPE)もダンサーだったけどラップを練習して、
さあ俺たちの音楽で世の中を変えるぜ!
と頑張っていた。

ところがアイドル路線へシフト。
アイドルよりヒップホップグループでデビューすることになったのは、
ジンとかグク、テテ、
ビジュアル組が入所したからかな?
よく知らんけど。

アーティスト志向だったナムとユンギは、アイドルであることにだーーいぶ苦しんだようです。
そりゃそうだ。路線違いすぎ。

ラッパー仲間からもアイドルであることを揶揄されたり、ラッパーなのに半端ないダンス練習させられたり、、、
お疲れ様です。

それでもデビュー当初のコンセプトは

『10代・20代に向けられる社会的偏見や抑圧を防ぎ、自分たちの音楽を守り抜く』

んー、、、
尾崎豊を思い出す昭和なおかん。。。

今の爽やか路線ではなく、
目のフチ黒くぬって不良少年のようなビジュアル。
ラップにのせて伝える俺のこと。
わ、若いな。。。

良い曲ばかりだけど、共感を呼べる間口がどうしても狭くなるので、思った評価が得られず、
さらにアイドル路線へシフト。

ここまでデビューから2年。長いだろうなぁ。7人分の生活費、活動費、会社の運営費。若い子たちが背負うには重すぎでしょ。

普通の少年たちの痛みとか、悩みとかを表現する方向に変えたら、一気に国内チャート1位。

グク、テテのビジュアルとか、ジミンの美しいダンスや高音、ジンのスーパーお坊ちゃんなお顔も活きるもんね。

ここでどう考えるかなんだけど、
自分のやりたいことはこんなんじゃねー!とは、、、思わなかった。

戦友であるメンバー、スタッフ、応援してくれるファンのために一生懸命に努力した自分を愛おしく思えたから。

この気持ちわかるな。誰かにすごく感謝された時、初めて自分のことを許せた。自分にも価値があるのだと感じた瞬間。

BTSのかかげるコンセプトは
LOVE myself へ変化していきました。

3年前の国連でのナムのスピーチ。
自分を愛してください。そして自分のことを話してください。


かっこつけてない平坦な言葉選び、伝えたい気持ちに溢れててとても良いスピーチです。

肩書きにこだわるべからず


音楽は節操がないくらい、
色んなジャンルを聴くのだけど、
いまだにKpopというくくりがよくわからない。
というかBTSがKpopなのかがわからない。

音楽には全く詳しくないので、何と言っても良いやらわからないけれど、
ヒップホップとポップスとのごちゃ混ぜを、声質の違う7人が活きるように組み合わせつつ、一つのラインになるように作り、どこか独特で。

例えていうなら、70〜80年代のピンクレディーやゴダイゴみたいな厚みのあるポップスに、
松田聖子、中森明菜みたいなアイドルとアーティストの境界にのるような歌唱力と表現力を兼ね備えていて、、、(いちいち昭和でごめんなさい)

これってなんて言えばいいの?
と思っていたら、
今回BTSとコラボしたイギリスのコールドプレイがうまいこと言ってました。

「本来グループであればバンドとして楽器を持つが、彼はそれをダンスで表現する」
うまいこといいますね。
それそれ。スッキリした。


全米ビルボード1位、全英チャート1位とか、グラミー賞ノミネート、数字や肩書きで言われても
イマイチ規模がわからない私でも、これ観てわかりましたよ。

米の歌番組。撮影場所はニューヨークのグランドセントラル駅のコンコース。

こういう場所で、アジア人が母国語の歌を歌うってこと、ほんとにワールドワイドなのねって思えました。

「ON」はポップスともヒップホップともやっぱり分類できない。BTSの中でも一番ハードなダンス。

司会のジミーがなんとも高田純二のようなおとぼけ顔で、アメージング!と賞賛するなら、
おかんは語彙力が足りなくなった時によく使う、シルクドソレイユみたい!と賞賛しよう。
ちなみにシルクドソレイユはみたことはない。

彼らはアイドルなのか?
アーティストなのか?
その答えは前回紹介した「IDOL」にありました。

歌詞の和訳

俺をアーティストと呼んでいい
俺をアイドルと呼んでいい
いや、何と言われても
俺は気にしない
それを誇りに思うよ
俺は自由だ
もう皮肉はいらない
俺はいつも俺だから

言ってますね、ラップにのせて、
がっつり俺のこと。
もはや肩書きはいらないのですね。
なんともお強い。


「ダンスが苦手な子も、歌が苦手な子もいないよねぇ。ジンくんもすごいね」と私がいうと、
「お母さん、ジンくんは才能がないんじゃないんだよ、
努力できることが才能なんだよ」と次男。

さすが我が家の黄金マンネ(末っ子)。
いいこと言った!

この動画にもメイキングがあって、
みんなが緊張の面持ちで、
この大舞台を成功させなきゃ、とアーティストの顔で思いを語る中、
一人スタバのコーヒーを片手に、

「ニューヨーカーみたいでしょ?」

「ONは難しいダンスとみんなはいいますね、でも僕はそう思いません。
だって僕にとっては他の曲もみんな難しいからね(*´∀`*) 」

と笑いを忘れない、長男ジン。
私はこのお方が気になって仕方ないのだけど、長くなったので次回、木曜日に!

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