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読書:火曜クラブ(第十話クリスマスの悲劇)


1932年に刊行された短編集

・アガサ・クリスティ著

・早川書房

作家レイモンド・ウェストと友人達によって作られた「火曜クラブ」

6名の人物が集まり、ひとりずつ迷宮入り事件について話し、語り手以外の参加者が推理する会。

作家レイモンド・ウェストのおば様であるミス・マープルが、自宅の一室を会場として貸します。

ミス・マープルは、小さな村に暮らし、編み物や刺繍、庭仕事が趣味の高齢女性。

火曜クラブで話された迷宮入り事件を次々と解き明かし、次第に警察関係者にも知られるように。

この「火曜クラブ」で、ミス・マープルが話した事件が十話目の「クリスマスの悲劇」です。
クリスマスに滞在した、ケストン鉱泉水療院で起きたある事件。
容疑者には完全なアリバイがあったのですが…。

ミス・マープルのモデルとなったのはアガサ・クリスティの祖母と見られているそうですね。

水療院は、医師常駐の湯治施設のようです。
イギリスでは温泉のお湯を飲むのですね。

短編集ですので、少しずつ読みたい時にも良いかと思います。

もうすぐクリスマスですが、「クリスマスの悲劇」のような事件は起きませんように…。

今日もお付き合い頂きましてありがとうございました。

※最終話「溺死」は、短編集刊行の際に加えられたそうで、「火曜クラブ」とは異なる作品。
評価の高い、痛ましく切ない一話です。


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