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Sense of Wonder


あなたに
一体なにが起こるのでしょう?


黄金の太陽が空を焦がす朝に

背の高い木々の葉の隙間に遊ぶ光を
見上げた直後にすれ違う季節風に

地球の穏やかな呼吸で
波打つ神秘の海に

長い旅路を終えて眠りゆく滝に

昼の背を見送る寂しげな夜の始まりに

名残惜しくも星達を帰さなくてはならない
群青の夜明けに

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アメリカの生物学者であり作家の
レイチェル・ルイーズ・カーソン
により執筆された「The Sense of Wonder」
という素晴らしい書籍があります。

そこには、

人間を超えた存在を認識し、恐れ、驚嘆する感性を育み強めていくことには、どのような意義があるのでしょうか。自然界を探検することは、貴重な子ども時代をすごす愉快で楽しい方法の1つにすぎないのでしょうか。それとも、もっと深いなにかがあるのでしょうか。私はその中に、永続的で意義深いなにかがあると信じています。地球の美しさと神秘を感じとれる人は、科学者であろうとなかろうと、人生に飽きて疲れたり、孤独に苛まれることは決してないでしょう。たとえ生活のなかで苦しみや心配ごとに出会ったとしても、必ずや、内面的な満足感と、生きていることへの新たな喜びへ通ずる小道を見つけだすことができると信じます。地球の美しさについて深く思いをめぐらせる人は、生命の終わりの瞬間まで、生き生きとした精神力を保ち続けることができるでしょう。鳥の渡り、潮の満ち干、春を待つ固い蕾のなかには、それ自体の美しさと同時に、象徴的な美と神秘が隠されています。自然が繰り返すリフレイン…夜の次に朝がきて、冬が去れば春になるという確かさ…のなかには、限りなく私達を癒してくれるなにかがあるのです。

こんな素晴らしい文章が溢れていました。

センス・オブ・ワンダー

響きの美しさの中にはさらに
美しい思想が、私達を待っていたのです。

成長してゆく道すがら、
共に歩いていた素直で
少し不思議な感情は
どこかへ行ってしまうのでしょうか?

子どもたちの世界は、いつも生き生きとして新鮮で美しく、驚きと感激に満ちあふれています。残念なことに、私達の多くは大人になる前に澄みきった洞察力や、美しいもの、畏敬すべきものへの直感力を鈍らせ、ある時はまったく失ってしまいます。もしも私が、すべての子どもの成長を見守る善良な妖精に話しかける力を持っているとしたら、世界中の子どもに、生涯消えることのない“センス・オブ・ワンダー = 神秘さや不思議さに目をみはる感性”を授けてほしいと頼むでしょう。

私は幼い頃から、一人きりで見つめる
自然にとても心を惹かれました。

喧騒の立ち去った後、それはとても
鮮明で輝きを取り戻す様に思えたからです。

見つめた瞬間に呼吸を忘れるほどの
情景達を、私は思想へ少し持ち帰り
それはそれは大事にしています。

そして私は、彼女の
地球、星、森、海、生命を語る
詩情溢れるあまりに美しい文達に
ふれた時、思わず涙してしまいました。

今まで大事にして来た
情景にふれた時と同じ感覚が
押し寄せて来たのです。

世界や宇宙の美しく確かな約束、
彼女の感じた雄大な自然の力が
文の中に宝石の様に閉じ込められ
ひしめき合って並んでいる。

この本に出会えた瞬間
確かなセンス・オブ・ワンダーを
私の中に感じたのです。

「知る」ことは「感じる」ことの半分も重要ではないと固く信じています。


まだあなたのそばにいますか?

どうか、センス・オブ・ワンダー 
仲良く過ごしているあなたも、
再び出会うあなたも、
決して手放さないで。


https://www.amazon.co.jp/センス・オブ・ワンダー-レイチェル-カーソン/dp/4841607005





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