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2023年9月24日 大安

 本当に就職したくて就職した職場だった。
 でも、そこでの仕事を本当にやりたくて就職した訳では無かった。一度辞めるという選択をつくってしまうと何かあったときにこないだもやったしと辞めるということが簡単になってしまうのが嫌だった。多分、辞めるということが怖かった。
 怖がりなのを隠して強がっているからわざと真逆のことをした。
 1年目は余裕だった、というより毎日プライベートのことで頭がいっぱいで仕事のことなどほとんどどうでも良かった。
 2年目になった。先輩が頭ごなしにすごい勢いで怒られていた。叱ると怒るは違うと言うけれど、あれは叱るではなく、サンドバッグのように好き勝手言われているようだった。まだ19歳だからそう感じたのかもしれない。19歳の自分と20歳の自分では何か変わるのだろうか。きっと変わらないだろうなとかそんなことを日々考えていた。
 3年目になった。日々考えていたことが現実に起こり体調に支障が出るようになった。電車内で泣くことが増えた。でも、東京の人は冷たく優しいから見ても見えないように扱ってくれた。やりたいことをひとつ挑戦できた。
 4年目になった。一人で暮らしをはじめた。完全に独りでは無い事はわかってはいたが、主に金銭面での負担が大きかった。仕事も上手くいっていたが、これを何十年も続けるのは自分の肌に合わない気がした。去年、やりたいことをひとつ挑戦できた経験があったので新しいことに踏み出せた。
 スマホさえ、自分の電話さえあれば何でも応募が簡単だなと感じた。こうしてnoteに文を打ち込んでいる今も、400字詰めの原稿用紙やパソコンの画面のWordではなくて、スマホの画面に人差し指でフリック入力でしかもベッドの上で寝転び左手は顎を支えながら文章のようなものをつくることができる。
 正直焦っている。こうしている今も、実は転職活動により手取り額が減りそうなのだ。だから、前々から副業やアルバイトを探していた。その中の一つに小説を書くというものがあった。正直舐めすぎだと思う。金が欲しいからスマホで文章を書いてたまたまでも読んでくれた人がいてスカウトされて書籍化されたいなんて舐めすぎている。しかし今の焦りの中での最善策、すぐに行動できる事がこれしか思い当たらなかった。
 とりあえず、新人文学賞などSafariで調べたが、手書きで原稿用紙に書くのはちょっと面倒だとかパソコンを持ってないから面倒だなとかとにかく面倒だなと先に思ってしまった。その中でもnoteでも小説を書く人が居ることを思い出した。私は何年ぶりかにnoteにログインし、通知欄を見ると“3年目”という文字が目に飛び込んできた。noteのアカウントをつくり3年は経過していたということを知らせる通知だった。その間に自分はいつか投稿しようだとか、考えることはあった。ここまで流し見でもしてくれた方はわかるだろうが、なかなか頭の中がグチャグチャしていて次から次へと違うことを連想してしまい、しかもそれをそのまま無理やりのように文章にしているのだ。小さいころから頭の中でナレーションを付けるのがたまにする遊びだった。実は自分の人生は何処かで誰かが密着取材していて、ちびまる子ちゃんのようなナレーションが付けられているのでは無いかという考えから生じた遊びだった。遊びなのかはわからない、脳の癖だったのかもしれない。
 まずはこうすることを習慣化しなければ何もはじまらないと思ったまでだ。いつか、まとまった興味深い文章が書けるようになるのかもしれないと自分に期待してみる。初投稿です、よろしくお願いいたします。

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