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小説ふしぎの海のナディア(著:小林弘利)【まあいい。君たち読書紹介もそろそろ学んでもらわなければならないな。NHKが崩壊すればリメイクが可能だということを「あっ」】

エヴァンゲリオンの庵野秀明監督が、
エヴァ以前に作っていたアニメ作品。
それのノベライズ。
原作がアニメで、小説が二次。

小林弘利先生は、この時はまだ無名の劇作家でしたが、
小説家兼脚本家として、
けっこうあちこちでご活躍されているようです。

私はアニメ版を途中から視聴していましたので、
観ていない部分を小説などで補完してました。
その感想ですが、

アニメ版よりも言葉がするどい!

庵野監督の腕が悪いわけじゃないですが、あの人は映像の人です。
リリカルで哲学な文章を書かせたら、こちらの方がいい!

愉快だ。実に愉快だよナディア君。君はいままで何を食べて生きてきた? 自分より弱いものを食べて栄養にしてきたんじゃないのか? それなのになぜキレイごとを言っていられる? 
君は今この瞬間、どこかのサバンナでシマウマの子どもがライオンの餌食になったことをどう思っているのかね。シマウマの子どもは死んだよ。生まれてまだ3日目で、速く走れなかったからライオンの餌食になったんだ。君はそのシマウマが可哀想だというのかね? ではライオンの方が飢え死にすべきだったと? 違うだろう。サバンナには強いものに生きる権利がある。強いものが世界を支配するのだ。

ガーゴイルのセリフ

いいか、真実を映す鏡ってのがあってな。立派な騎士がその前に立って本当は醜い自分の姿が出てくることでうろたえるんだ。ばかばかしい、うろたえるくらいなら最初から見なきゃいいんだと、おれは思ったぜ。鏡の中の自分がどんなに醜かろうが、それを認めて強く生きるってのが強さってもんじゃねえか。それが生きるってもんじゃねえか。

ナディアが自殺未遂したときのサンソンのセリフ。

原作アニメにこんなセリフなし。
かっこいい。
かっこよすぎる!
心にグサリと刺さりすぎ!

だいぶ忘れてるので思い出し書きですが、違ってたらごめんぺそ。

ただラスト付近は、セリフのト書きみたいになっていますが、
これは出版当時、まだその部分の原作アニメが放映されてないのか、
それともわざと最後だけこうやっているのか。

もうちょっと盛ってくれても良かった。
言葉の鋭さが、思春期の脳には強すぎた。
今でも響いています。

このイメージが強すぎるので、
私はアニメ本編をすべて観るのは控えています。

まだラノベが、ジュブナイルと呼ばれていた時代の話。

私はNHK党支持者ではありませんぞ。念のため。

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