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マッカンドルー航宙記(著:チャールズ・シェフィールド)【夏が近づくにつれ、読書紹介という名の夜は短く赤くなっていった】

またしても絶版SF。懲りないな。
ただ、これ一発ネタ的なものからスタートしており、
要は非人間的な加速度に対してどうやって搭乗員を守るか。
ということに対するコペルニクス的回答。

広い宇宙、1G加速でゆっくり飛んでいるわけにはいかない。
もっと加速度をつけないと。
しかしメカはともかく人体がもたない。どうするか。

マイクロブラックホールをエンジンに積んでしまえばいい。
マイクロブラックホールは超重力を放つから、
前への加速度が大きすぎてミンチになりそうなときは、
船体前方にブラックホールエンジンを設置して、コクピットを近づければいい。
そうすれば加速度と重力が、ちょうど相殺される。

この人はそれを書きたかっただけだ!
それをオムニバス短編集として書き上げた。
マイクロブラックホールは当然ながら、物質を投下したときにエネルギーを発生します。
適当なやり方で投下すると、質量を貯蔵できますが、
別なやり方で投下すると、エネルギーを吐き出して消耗していく。
エネルギー切れになると消滅するので、使い過ぎに注意しながら。

マイクロブラックホールが自然界に存在しないのは、すぐにホーキング放射で消滅してしまうかららしいんですね。
まあ人口のも放って置けば消えます。
それを宇宙船のエンジンにするアイデア。

基本、これだけの話。
タイトルに出てくるマッカンドルー博士と、
女キャプテンが、SF夫婦漫才(いやそこまでコミカルじゃないけど)しながら、ふたりで宇宙を「マッカンドルーエンジン宇宙船」で旅する冒険話。

読まれたい方は復刊ドットコムへどうぞ!

復刊されたのかな?

続編で「太陽レンズの彼方に」もありますが、それは未読。
今日は短いっす!

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