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「僕と彼らの裏話」

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長編小説。「僕と先生の話」シリーズ3作目。(全51話・完結)
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小説 「僕と彼らの裏話」 11

11.彼女の秘密 その日、僕は藤森さんから依頼を受けて、彼女の家で本棚の組み立てを手伝って…

坂元 稔
3年前
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小説 「僕と彼らの裏話」 12

12.「おかえりなさい」 先生が再び【自由】になる日。僕は運転手を願い出た。  アトリエに半…

坂元 稔
3年前
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小説 「僕と彼らの裏話」 13

13.喜捨 取調べの結果、先生は【不起訴】になった。詳しい経緯は、聴かされていない。  こち…

坂元 稔
3年前
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小説 「僕と彼らの裏話」 14

14.隠れ家 先生宅から車が無くなり、1ヵ月近く経った。  ある時「吉岡先生には、ご内密に」…

坂元 稔
3年前
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小説 「僕と彼らの裏話」 17

17.技を磨く その日の夕食は、僕と先生と倉本くんの3人で食べた。先生は、素早く食べ終わると…

坂元 稔
3年前
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小説 「僕と彼らの裏話」 30

30.派遣 複数の店舗で見積りを頼み、最も安く新車が手に入る店で、目当ての車種を注文した。…

坂元 稔
2年前
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小説 「僕と彼らの裏話」 31

31.双璧 小型の旋盤による樹脂の加工は、自宅で炊事をするより断然 面白かった。そして、自分が旋盤の取扱いをしっかり覚えていることが嬉しかった。須貝部長に感謝した。  作業開始から1時間ほど経過したところで、小休止を兼ねて、素材の加工に伴って発生した『カス』を、かつてはゴムの原材料となる粉が入っていたのであろう茶色い紙袋に集めていると、僕が居る部屋に常務が戻ってきた。カラカラと音を出しながら、上半分がガラス窓になっている引き戸が開かれる。 「坂元ちゃーん。……どう?」 「まだ

小説 「僕と彼らの裏話」 33

33.静寂と動揺 初出勤の翌日。僕は自宅の居間で、昨夜購入した履歴書に必要事項をシャーペン…

坂元 稔
2年前
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小説 「僕と彼らの裏話」 34

34.老翁かく語りき 僕よりも早い時間に飯村さんは退勤したらしく、そして、何が起きたのか他…

坂元 稔
2年前
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小説 「僕と彼らの裏話」 35

35.篤志の継承者 僕は町工場での勤務を、概ね順調に続けていた。暑さの中、電車で通うしかな…

坂元 稔
2年前
12

小説 「僕と彼らの裏話」 39

39.暗夜が迫る 初めて、車で出勤した日。僕は荷物をロッカーにしまうなり、常務のもとへ急い…

坂元 稔
2年前
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小説 「僕と彼らの裏話」 40

40.急転直下 正社員のみが招かれたという送別会が終わり、43年間に亘って会社に尽くしてきた…

坂元 稔
2年前
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小説 「僕と彼らの裏話」 48

48.邂逅 乱闘の翌日。僕は先生宅の応接室で、久しぶりに先生と面談をしていた。それは僕から…

坂元 稔
2年前
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