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【読書日記】2021年10月3日

日曜日で晴れている、ということで近所の公園へ。いつ行っても誰も居なくて、本当に子供って存在しているのだろうか?と思うけれど、今は車で出かける時代だもの、近所で遊ぶなんてしないんじゃないか、と一人で考えていた。息子はまたもや虫の存在に驚いてしまい、もう帰る!と言い出したので帰宅。滞在時間およそ5分だった。

今日は気になっていた『妻を帽子とまちがえた男』を図書館で借りる。

脳神経外科医だった著者から見た、脳神経に障害を持つ人たちの話。最初に登場したPという男性が、妻と帽子を間違えるのは何故なのかが知りたかったのだけど、どうしてこうなってしまったのかが、私にはよく分からなかった。

そういえば現代でも、脳のことって分からないことのほうが多いんだっけ、と思い出す。

全てに答えがあるように思うけれど、実際には分からないことのほうが多くて、分かっていることならば対処のしようもあるのだから、障害を持った人にだって対応できるんだよ、でも分からないから対処できないってことも、また多くあるんだよ、なんて話を聞いたことがあって、それを思い出した。

『妻を帽子とまちがえた男』が書かれた頃に比べたら、脳に対する理解も深まっているのかもしれないけれど、まだまだ未知の存在という部分は変わらなくて、だから一度でも脳に障害を持ってしまったら、それを受け入れていくしかないんだろう、なんてことを考えていた。

障害を抱える人が見ている世界は、今の私には見ることが出来ない世界でもあり、本当の意味で理解してあげられることは少ない。理解したいと思うことはあれど、どういう風に見えているのか「分からない」ことで、こちらも不安に思うこともある。

その不安を解消するために、障害を持たない側に近づけようとしてしまうこともあるんだろうなと、身勝手な気持ちに気づいた。反省。

「知らない」から怖いと思うことは多々あって、怖いから逃げたいと思ってしまうこともあるけれど、「知らない」なら「知る」ことをしていけばいいのではないか、そんな風に思って『妻を帽子とまちがえた男』を読んでみたのだけど、脳が与える影響は複雑すぎて理解までは追い付かない。

でもこうして色んな症例を残してもらうと、こういうこともあるんだな、え?そんなことも??なんて気づけることもあって、非常にありがたいと思う。

脳については色々と知っていきたい。難しいから少しずつでも。

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