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【読書日記】2021年11月2日

朝から溜まっていた所用を一気に片付けようとして、あちこちに走り回っていて気づいたら午後だった。やらなければいけないことを終わらせたはずなのに、ふと気づくと「今日は一日何をしていたんだったけ」と思ってしまうことがあって、まさに今日がその日だった。・・いや割といつもそう思っているような気もしてきたなぁ。

そういえば『文学効能辞典』には、〈インフルエンザにかかったとき〉の本だけではなく、〈男性型インフルエンザにかかったとき〉という項目がある。

「男性型インフルエンザ」というのは、ただの風邪なのにインフルエンザだと信じて疑わない男性しかかからない病気のことらしい。

うちの父がまさにこんな感じで、少しでも熱っぽいと大騒ぎして病院へ行くのだけど、いつも平熱だし、「もうすぐ死ぬかもしれない」を連発するし、そんな父を相手にするお医者さんの苦労を思うと、本当に申し訳ない気持ちになる。いつもすみません。

夫は父のようなタイプではなくて、明らかに風邪でしょうにと思う症状でも、風邪だと思わずに過ごす人。一度でも病気と思ったら本当に具合が悪くなると信じているため、風邪を引いているのに「風邪じゃないぞ!!」を連発する。これはこれで面倒くさいタイプだと思う。

息子はどちらの遺伝子も備えているけれど、どうも隔世遺伝のほうが強くて、少しでも風邪っぽいと「大変だ!!」と騒ぎ始める。風邪なら寝ていようね、と伝えると「風邪じゃない!!」と連呼するので、私の父と、夫の遺伝子がミックスされたようなタイプだと、これを書いていて気づいた。一番面倒なタイプかもしれない。

ちなみに『文学効能辞典』で紹介されている、〈男性型インフルエンザにかかったとき〉に読む本は『レ・ミゼラブル』だった。

『レ・ミゼラブル』に登場する人たちの苦悩を知り、彼らの苦悩を、自分の苦悩に重ね合わせると、大きな慰めが得られるだろうと、本には書かれていた。

そんな流れになるなら試してみたい!けれども、父も夫も息子も、誰一人として本を読む習慣が無い。試せない。残念。

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