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盛大なひとりごとは楽しい

柿内正午さんの2023年3月15日の日記を読んだ。
コチラ👇

この日記の中でこんなことが書いてあった。

僕は日記を毎日「ねぇちょっと聞いて!!」という態度で書いている。教室の片隅で、寄り道のフードコートで、深夜の他愛もないメッセージで、他愛もないことを延々と喋っているような感じで読んでもらえるならそれがいちばんだし、それが不気味だったり「知らんがな」でありうるのもよくわかる。でも僕は相槌を打ちながら聞いてくれる人がいると信じて書いているし、その楽しげな相槌がそのままの形でこちらまで返ってくることは稀だけれど、たしかにどこかでなされているのだと信頼するから次の日記が書ける。

柿内さんの日記より引用

これとても良いなぁと思った。

この「聞いてよ!」が誰かに届くかどうかはわからない。
けれどそれでも、おしゃべりをするかのように本を読んだり、文章を書いたりするんだと柿内さんは日記に書かれていて、この心意気がとても良いなぁとしみじみとした。

私自身、盛大なひとりごとをこうしてnoteに書いているんだけど、noteを始めたころから、この独り言が読まれるとはまったく思ってなかった。
ただ自分の考えたことをこうして書き残しているだけなのに、気づいたらフォローしてくださる方も増えて、コメントをいただくこともあり、そうか、読んでくださる方がいてくれるんだなと、とてもありがたい気持ちなのだった。

このありがたさを日々噛みしめながら、noteを書き続けて2年が経過した。
この2年の間に、書くことのしんどさも味わってきたけれど、やっぱり書くことは楽しくて、柿内さんのように「ねぇちょっと聞いてよ!!」という気持ちが私にも強くあったんだろうなと思った。

盛大なひとりごとは楽しい。

そんな最近の読書は、柿内さんの日記本たち。

写真の取り方が下手くそですみません

柿内さんの日記本が大好きで、4月に新しい日記本が発売されると知り、急いで予約したのは良いのだけど、柿内さんの日記がとても読みたくなって以前に発売されていた本たちを再読中。相変わらずとてもいい。

前から思っていたんだけど、柿内さんはご自身のことを「町でいちばんの素人」だと仰るけれど、この日記本たちを読むと、どうしても素人という気がしない。
読書家だからというのもあるし、考察の仕方も独特だと思うのだけど、どうなんだろうか。

それとも、一般的な人たちはこんなに本を読んで、色んなことを考えているのだろうか。
だとしたら、私が思っている「素人」が間違っているのかもしれない。その可能性のほうが高そうな気がしてきた。

何はともあれ、4月に発売される柿内さんの日記本が楽しみで仕方がない。
とても厚みのある本のようなので、それもまたうれしくてたまらないのでした。
落ち込むことがあった2月、3月だったけれど、4月に発売されるこの本を楽しみに生きるのだ。

私はコチラ👆で予約しました。
できれば店頭で買いたいけれど、発売している本屋さんを調べたら、一番近くても4時間かかることが判明。あっさりと配送をお願いする。
近くに発売してくれる本屋さんがある、都会の人たちがうらやましい。

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